紙の本
打算でも計算でもなく、ただまっしぐら
2010/01/30 14:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
イトカ島にある私立イトカ島学園高校には、何か問題をおこすなどして本土の高校には通えなくなった生徒たちが流れ着く。褐葉貴人もそんな一人。中学時代に、覆面少女歌手クドリャフカに電波な内容のファンレターを大量に送りつけ、それを批判した彼女が干される原因を作ってしまった過去を持つ。そんな彼も高校デビューを果たし、理事長の娘である那須霞翠と共に、教室内の人間関係に介入してクラスの雰囲気を操作し、進学率が上がるように仕向けて、学校のイメージを改善させようとしている。
全ての過去から切り離された島。そう思っていた場所に、一人の少女が転校してくる。彼女の名前は久遠かぐや。彼女は褐葉を屋上に呼び出すと、一枚のはがきを朗読し始める。それは、中学時代に彼が送った、電波なファンレターだった。
バッシングにあい、自分の歌に恐怖するようになり、携帯電話に宿った宇宙人に慰めてもらうというファンタジーを信じるしかなくなっていた久遠は、褐葉に、"彼"を宇宙に帰すためにロケットを用意するように要求する。
島に伝わる龍勢という農民ロケットを通じて、イトカ実業高校のロケット部と知り合った褐葉は、当初は嫌々ながら始めた作業でありながら、教室内の人間関係操作という"仕事"も忘れて、どんどんロケット作りにのめり込んでいく。しかし、全てがそう簡単にうまくいくはずもなく…というお話。
理論の郡涼、設計の千住高介、加工の五反田八郎、そして何故か携帯電話の宇宙人のおかげでプログラミングまでできるようになっている、制御の久遠かぐやと、それぞれ一芸に秀でたメンバーが、一部大人たちの協力も得ながらロケットを作っていく。じゃあ、平凡な主人公である褐葉貴人が何をやるのかというと、彼らの話を聞いて整合性をとるという、プロジェクトマネージメントという重要な役をこなすのである。
たとえお金があっても、知識があっても、実際ここまでやれるのかなあ、という疑問はあるけれど、たとえ他人から見ればどうでもよいことであっても、自分で決めた目的を果たすために、躊躇なく全力を注ぎこめるというのはうらやましい限り。彼らの脇を固める大人たちも、その前日談などを語らせたら大変面白そう。
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「私の”友達”を宇宙に返して!」
美少女転校生、久遠かぐや。
彼女は何故か俺の弱みを握っていて―いや、原因は俺だが―
それを使って脅迫的にプロジェクトに参加させられた。
そう、そのプロジェクトとは、
「携帯電話をロケットに乗せて宇宙へ飛ばす」という馬鹿げたものだった。
そうして始まる俺たちのロケット作り。
目指すは衛星軌道。秒速7.9kmの世界。
「We are Go for Launch!!」
「「リフトオフ!!」」
タイトルで衝動買い気味に買いましたが
良作です。
主人公に共感できる部分も多々あります。
そういう点では田中ロミオさんの「AURA」に近いモノがあると思います。
また、科学好きなら、
物語としてだけでなく、
「宇宙を目指す」という題材そのものにロマンを感じれるはず!
ロケットの仕組みも大雑把にだが説明されていて、
科学好きならそういう部分でも楽しめます。
ヒロイン「久遠かぐや」のデレも要チェック(笑
単純ながら、笑えて、感動できる作品だと思います。
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表紙、タイトルで衝動買いしたら良作だった。
最初はロケット花火から始まり、試行錯誤しつつ、目指すは第一宇宙速度。
ものづくりに興味のある人ならば楽しめると思います。
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最初のころの主人公は、なんだかとってもいやーんな感じなのですが、主人公の過去を知る電波少女かぐやの登場が彼を変えていきます。
まさに箱庭という主人公の言葉どおり、狭い人間関係の中で、周りを気にして日々窮屈さを感じつつ生活している人にはお勧めの一冊です。一度しかない人生。唯我独尊思うがままに生きるほうがきっと楽しいのです。
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「子供社会をドロップアウトした連中ばかりが集まる高校で、クラスの調整役をしていた主人公は、同じくドロップアウトした自分のトラウマの源泉である少女がクラスにやってきたことをきっかけに、宇宙を目指すロケットを作るハメになり、そして嵌って人生を変えていく」というようなお話。
これはタイトル買い。
宇宙開発ライトノベルですから。で、かなり楽しめました。
痛い思春期とか、凄く狭い自分の世界とか、イジメとか、正直わざわざ見たくない部分も多いし、主人公もヒロインも好ましくないところも多いのだけど、やはりどん底からはい上がって高みを目指すって言うのは、燃えるのですよね。
じんわり来るところも何度もあり、
実は一番キタのが、シロツグリフレインのところでした。
一番の萌えは「私に、毎日、お味噌汁作ってください」かな。
いや、面白かったですよ。
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ちょっとサブカルチャー入っているけど、評判どおり面白かったです。
簡単にあらすじを説明すると、
はぐれものの高校生が本物のロケットを作って飛ばす話。
「電波女と青春男」でもロケット(こっちはペットボトルだけど)を
作る話があったけど、ロケットは青春の象徴なんだね。
ただ最後の流れがちょっと飛ばしすぎかな?
これはこれで人によってはいいのかもしれないけど、
私的にはもっとじっくりやって欲しかったです。
ただそれでも面白いことには変わりませんので、
サブカルチャーが好きで青春物が読みたい人にはオススメです。
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最近何冊か見るようになったロケットを素人集団(高校生+アルファ)が作ってしまう話。ちょっと工学的には無茶な面もあるけど良い意味でも悪い意味でもストーリーはラノベ!ラノベ+宇宙開発の属性の方なら楽しめます。どちらか一方のファンでも充分に楽しめますよ。エピローグの持って行き方が好きだなぁ。
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南のとある島が舞台。主人公はイタい過去を持ち、その反省から高校では巧く立ち回りつつそれなりの生活を送っていたが、ある日転校して来た美少女によりそんな日常が変化しだす…
結構テンプレなボーイミーツガール。
具体的にはタイトルにあるようにロケットを作ります。設定は微妙に無理があると感じられる部分もあればシビアなところもあり。
あるものを宇宙へ届けるためにロケットを作るべく悪戦苦闘する少年少女たち、壊れる日常、そしてクライマックス。
久しぶりに気持ちいい青春小説を読んだ気分です。できればこれを中学くらいに読んでおきたかった。若い内に読める今の子達が羨ましくてたまらない。
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もう少しオタクチックな話だと思っていたが、なかなか登場人物達のキャラが立っていて、青春とロケットのエピソードが、上手く作品をまとめていた作品でした。
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多少無理がある設定が続いていくけれど、これはこれで興味深い。
書評のように真面目にロケットを作る話かと思いきや全然違う。邪眼厨二病や妄想者がいたりと読んでいて飽きない。最後もきちんと纏まっていて良かった。
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超絶ミスチョイス。ここまでオタ用語に侵食された作品だったとは思わなかった
黒歴史・DQN・リア充・ATフィールド・腐女子・厨・確定的に明らか・コピペ・くぎゅ・ストレスでマッハ・くそみそにairにニコニコ動画に歌ってみた他多数。
悪い意味でリアルなネットスラングやアニメネタが散見され、嫌悪感が止まらない。
作中「スズキのハヤブサ」と説明のあるバイクが挿絵のシルエットではどう見てもアメリカンなのはどうかと
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おもしろかった。青春小説としてもおすすめ。ロケットの打ち上げを見るとドキドキする人種にはさらにおすすめ。
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理事長ちゃんの犬になりたい。
すばらしい青春小説でした。
中盤まではゆったりとした田舎学生の話なかんじですが、終盤のアツさはとても激しい。主人公たちが逆境からもう一度動き始める展開にも、ご都合主義過ぎずちゃんとした理屈が通っているのもよかったです。
文章力は平均以上。一人称の語り口の節々にも笑わせられます。エピローグにもとてもしみじみとさせられ、文句なしで星5。
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面白いです。ジャンルが好きなので大分ひいき点入っていますが、面白いです。若干、以前読んだことのある『2005年のロケットボーイズ』と似ていました。キャラクタのバリエーションとか物語の流れとか。ということは、面白いのは間違いないわけで。やっぱり好きです、こういうの。最後の発射シーンでは思わず、「飛べえええ!!」と心の中で叫んでしまいました(笑)
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だらだら、シリーズが続くより
1冊完結のラノベ^^
間違い無く、楽しく読める作品だと思います^^
星が4つなのは
同じ様な作品をラノベ風にしただけ?って
感じがするから><
でも、間違いなく面白い^^