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量子力学の哲学をわかりやすく説明することは難しい。本書でもそれが成功しているとは言い難い。ただ、色々なアイデアを簡潔に紹介していて非常に勉強になった。むしろ数式を示した方がわかりやすいのではないかと思ってしまうが、それだと入門書としてはだめなのだろうか。
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興味だけはあって、入門書的なものはいくつか読んでみたがさっぱり。タイトルに惹かれて「これは!」と読んでみたものの???やっぱり難しいです(涙)
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困難。シュレディンガーの猫や、世界が多重に存在してるという件、物理世界と認識世界を別扱いする件は面白いけど、小難しくて最後まで読めず、最終章は流し読みで断念。無念。
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個人的に物理が好きなのもあって量子力学の本は結構読んでるんですけど、その中でも特異な本ですね。
多くの本は、終始、量子の世界ではこんな不思議なことが起こるんだよー、でも何でかはまだよくわからないんだー、みたいな感じなのですが、これはそういう所が焦点ではなく、その解釈の仕方を色々紹介するのがテーマとなってます。
そういう意味で少し新鮮でした。
本書の後ろにある索引を見ればわかると思うけど、いやー難しいf^_^;)
わかったようなわからないような・・・
量子力学の話を知りたいだけならもっと優しい本はいくらでもありますよw
でも、色んなものの見方だとか、科学者がどういう風に視点を変えてこういう発想に至ったのかといった経緯がわかって面白いです。
確かに時間が時空という空間の1つの座標軸に過ぎないのなら、そのなかで時間軸だけが非対称(不可逆性があるから)てのは変な話ですよね。
だったら時間も対称なのではないか!?
人間の固定観念による時間非対称という誤謬によって原因と結果という因果関係があるわけで、本当はそれ自体人間の幻想であるという考え方はすごいですね!!
現在が過去だけでなく未来にもよって決まるってのは面白い。
こういう話を読むといつも思うのは時間って何?ですね。
ただ単に事象の連続を時間と呼んでるだけで、時が進むとか戻るとかがそもそも無いんでは無いか?とか。
時間とは変化のこと?
もしも何も変化しなかったら我々は時間を認識することは出来ないだろう。
そしたら、変化が無い時は時間は止まってるの?とか。
そうこう考えてるうちに実存ってなに?みたいになって、結局わからなくて行き詰まって諦めるw
でも、色々考えるのは楽しいですね!!
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久しぶりの量子力学本だった。
思い返せば、高校時代に読んだ『ホーキング、宇宙を語る』が量子力学に初めて触れた瞬間だったのだろう。主題は宇宙についてだが、天文学と量子力学の統合という壮大なテーマに胸をときめかせたことが懐かしい。
本書に話題を戻すと、
光の粒子説・波動説、二重スリット問題、シュレディンガーの猫、多世界解釈・・・もっと浅めの解説なら、読んだことがあったのだが、より深い解説、実験の詳細が記述されていたり、図式を使った解説も新鮮だった。知らなかった仮説も多く紹介されていて、とても刺激的だ。
だが、いかんせん歯切れが悪い。
「〜である。(だが、そうではない場合もありえる。これについては後述する。)」
こんな言い回しが何度も出現する。「結局どっちなんだよ」とツッコミを入れたくなってしまう。
全てが仮説であり、証明する術を持たない量子力学においては、言い切りの形をとるよりも、より誠実な記述と言えるかもしれないが。。。
あと、まだまだ続くと思っていた階段が急に終わっていて、足を踏み外すような読後感だった。
おもしろかったんだけどね。
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物理オンチが読んでも大丈夫かなあ、とおそるおそる読んでみたが、割にスラスラ読める!......と思っていたけど、やはり途中でググッと難しくなる。やはり科学哲学はハードルが高いなあ。
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魔眼『リーディングシュタイナー』が疼いたため購入。ページ数は多くないのでわりかしすらすら読める。が、ちゃんと理解できているかと問われたらry
有名な『シュレディンガーの猫』や『多世界解釈』などについて噛み砕いて説明してくれているので、今まで曖昧だった知識が若干強化された感(人に説明できるかどうかは別)。他に光の性質(粒子なのか波なのか)や量子自殺の思考実験、量子ゼノン・パラドクスなど面白い話が沢山ありました。
これらをソラで友人などに語って聴かせることができたらかなり格好良さそう(かなり鬱陶しそう)。
言うまでもなくシュタゲやオルタに影響を受けたクチなのだけど、こういう楽しい話に興味が持てるのだからやはり読み物ゲーはやめられぬぬぬ。
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量子力学は、中学の頃より純粋な興味対象であったので、勉強の合間に手に取ってみたがいろいろと刺激を受けた。時間的制約と立ち読みのおかげで、精読せず十分な理解に至ったとは言い難いが、門外漢の自分にも分かるような筆者の努力おかげで、量子力学における概観や論点などについての理解が深まった。量子力学は未来が現在を規定する可能性を持っているなどといった、発見した事実を哲学的に解釈しているというところが本書、あるいは著者の独自な点といえる。心苦しくも、シュレディンガーの等式やベルの不等式など数多くでてくる命題に関してはそのインプリケーションについてはそれなりに理解できたものの、その証明などについては理解が及ばなかった。他に受けた印象としては、科学の姿勢についてである。具体的には、科学は絶えず仮説を立て、それを実験で研究していくという姿勢を持ったものというを改めて、本書を通じて実感させられた。アインシュタインの隠された変数理論はまさにこのことについて強く感じさせた。もう1つは、コペンバーゲン解釈などといったように、科学には解釈がつきものであるとういことだ。この用語から判断するに、ある種の理論や体系との整合性や説明力を考慮して、実験結果などを解釈するといったことが科学者においても行われて、まだまだ発展途上であるという感を抱いた。お門違いであることは承知しつつ、何かしら、自分の専門についての知見を得たいと思っている自分にとっては、量子力学が想定する微細な世界ではなく、現実社会における量子力学の示唆を期待していたので、やや期待が外れたことになってしまった。とはいえ、物理学者が目指す万物理論が発見されること、また新しい好奇心を満たす学問的進化を期待したい。
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量子力学は完全なのか―量子力学のなにが不思議なのか1◆粒子でもあり波でもある?―量子力学のなにが不思議なのか2◆不可思議な収縮の謎を解け◆粒子も波もある◆世界がたくさん◆他にもいろいろな解釈がある◆過去と未来を平等に考えてみる
著者:森田邦久、1971姫路市出身、科学哲学者、大阪大学基礎工学部→同大学基礎工学研究科→同大学院文学研究科、早稲田大学高等研究所准教授
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量子力学の基礎的な概念と観測問題の解釈を概観するのに最適な一冊であった。
それにしても、講談社現代新書はハズレがないなあ。
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途中中断したので、読み終わるのにかなりの時間を要した。
凡人の僕が量子力学系の本を読むと頭の中が混乱してそれが良い。マクロの常識ではミクロの世界は頭の中で想像することがうまくできない。それでもこの本ですこし理解が深まったように思える。
それでも3次元に住む人が4次元をビジュアル化できないのは変りないので本の後半はスッと入ってこなかった。きっと天才と呼ばれる人たちはこれが出来る人なのだろう。
それでも未来と過去が現在を決定するという考え方は多世界解釈よりも概念が面白い。建築を考えるときも気づかないうちにそうしているし。
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原子や電子という極小レベルの世界では、存在そのものが安定しておらず、何をどう観測するかで何が存在するのかが物理的に変わってきてしまうという世界を解釈するのが量子力学という理論だということらしい。aでもありbでもある状態が「重なった状態」であるものが、観測によってaもしくはbに「収縮」してしまうということが、実際に実験で結果として出てしまい、それについてどういう理論なら筋が通るのかというさまざな思考の試みが紹介されているが、読んだことの半分も理解できていない。
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序盤は分かりやすかったが、後半から非常に難しかった。
前半の内容を人に説明できるくらい噛み砕いてから後半に挑むべきだったのだろう。
量子力学の描く基本的な世界を説明した後に、その謎を解く数多の「解釈」を提示する内容。
パラレルワールドという言葉で有名な「多世界解釈」など、物理学と一般的世界観との差を楽しめる。
ただし、やっぱり難しいというのが正直な感想…。
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量子力学が何を問題とし、どんなスタンスなのか?
古典物理学とはどのように違うのか?
光とは何であるか?
非局所相関。隠れた変数理論。タキオン … …
原因があって結果が生じる、という因果律をも相対化し得る量子論の不思議とロマンが詰まっていました。
我々にはまだやるべきことが沢山残っている。
仮構的で暫定的な常識を生きているだけなんだな。
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数式はほとんどなく概念の説明だが、とても難解だった。いろいろな諸説が概念で説明されており、この分野で議論されていることを垣間見ることができた。非実在論的な考え方にはどうしてもなじめない。実在論の立場の考え方も生き残っていることを知り安心した。それにして時間を対照的に考えるというくだりになるとほとんど理解できなかった。理解できないとますます興味が湧いてくる。