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紙の本
大好きな作家さんです
2012/02/05 21:27
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お月見 - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木丸美さんは、唯一無二といってもいいぐらい、独創的で幻想的なミステリーを書かれていた作家さんで、彼女の死後、著作のいくつかは絶版状態にあったのですが、最近になって出版社の壁を越えて続々と復刊されはじめました。長年のファンとしては嬉しいかぎりです。
中でも「夢館」は、発表当時、味戸ケイコさんの美しい表紙にひかれてハードカバーをジャケ買いしてしまい、でも中身もとても好みの作風で、はじめて触れた佐々木丸美作品ということを抜きにしても、思い入れのある一番好きな作品なのでした。
佐々木丸美さんの作品には、共通のモチーフのようなものがあり、「森は生きている」や、「シンデレラ」などの一連の童話(少女が迫害にあうが、やがて幸せにたどりつく)を下敷きに、美しく聡明な少女が、困難の果てに幸せをつかむ、というパターンが多いです。
これだけだと、甘甘の少女小説のようなのですが、時々挿入される深い知識に裏打ちされた心理の不思議、哲学への探求などが幻想的な文章の中にちりばめられて、独特な魅力を放っていると思います。
この作品は「館」シリーズの3作目なので、はじめて読む方は、1作目である「岸の館」から読むことをおすすめします。
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