無限の住人（４） みんなのレビュー

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投稿者：鳥居くろーん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

※諸事情あって不死身になった用心棒・万次。妹代わりの少女・凛の仇討ちを助け、今日も自慢の刀を振り回し、強敵相手に右へ左へ斬られまくる！

今回のあらすじ
偶然にでくわした親の仇・天津（あのつ）に一人で挑みかかり、当然の如くあしらわれた凛。天津が投げかけたことばに彼女の心は揺れ動く。そんな中で出くわした逸刀流・新夜（あらや）。彼は堅気に生きようとしていたが、一人息子に自分の過去を隠し通すため、凛と万次を葬り去ることを決意する。狭い屋内での決闘！あー、ストレスがたまるー！だいぶんおとなしい第四巻。

……展開がずいぶん地味になってきました。今度の敵は首が三つあるわけでもなく、妙な武器を振り回すでもなく、そろそろ足を洗おうかというただの斜陽剣士、しかも武器は匕首（あいくち）一つという謙虚さです（それでも負ける万次さんの株は下がる一方ですが）。
そういえば武器は「無限の住人」に欠かせない要素のひとつで読者の楽しみの一つでもあります。たとえば万次さんは十本以上の刀を懐に入れて持ち歩いています（よい子はマネしないように）が、どれ一つとしてまともな刀ではないという邪道剣士です。敵味方を問わず、そういったトリッキーな武器がストーリーの一要素として展開を左右してくるあたりが、ゲーム感覚、といえば例えは悪いでしょうが。

それはそうと新夜さんの売ってたあのお面、私も欲しい……。

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投稿者：scarecrow　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　前巻が物語の転機と言う重要な役割を担っていたのに引き続き、今回は凛の直接の親の仇が登場する緊迫した展開。凛の息抜きのためにとある祭りに来ていた卍と凛、卍はそこで面屋をやっている川上新夜に偶然出会う。彼は逸刀流の剣士であることを名乗り、一度は卍と刀を交えようとするが、そこに彼の息子が現れ、そのときは事無きを得た。だが、彼こそが凛の母親の命を奪った憎き仇の一人だったのだ。そして凛は卍には内緒で一人、川上新夜の元に向った。果たして凛は一児の親となっていた母親の仇に手を下す事が出来るのか。復讐は復讐を呼ぶことを身を持って知ってしまった凛の取る行動とは……。
　私の大好きなキャラである川上新夜が出ているということで個人的にお気に入りの作品。悪役一人にしてもそれぞれに過去と現在が描かれ、それによって非常に人間味のある魅力的なキャラが形作られているところが本作の魅力ですね。新夜の「練造（息子）にだけは本当の己を知られたくねェ、この面だけははがされるわけにゃいかねェのよ」と言う台詞に親としての愛が感じられ、複雑な心境にされました。お互いに自分の大切なものを守るために必死になっている姿に感動すら覚えます。

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投稿者：アコ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

4巻は川上新夜との戦い。新夜が息子と生活するようになり自分の過去を封印して真っ当に生きようとしているの親が息子に愛情を持ってそうしたいと思う気持ちは分かるんだけどあれだけの事をしたのにとモヤモヤしてしまった。凜の葛藤はもっと複雑だし辛かっただろうな。しかし息子との生活を守る為に戦いになってしまう。今回は室内でタンスわざわざ動かしてという何とも戦いにくそうな場所での戦いだった。