紙の本
ようやく破綻する仮面の姿
2011/04/16 10:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレンタインデー前日。永瀬伊織とお互いの気持ちを確認したところに、稲葉姫子からも好意を伝えられ、このままずるずるとバレンタインデーをむかえる訳にはいかないと一念発起した八重樫太一は、永瀬伊織に告白し、そしてあっけなく振られてしまう。
そのときに起きていた不思議現象は、感情伝導、自分の想いがランダムに他の4人の誰かに伝わってしまう現象だ。そのせいもあり、ただでさえ現実を受け入れられない太一は何もできず、稲葉姫子と永瀬伊織の間で感情のいざこざが起き、伊織はどんどん孤立する方向へ向かってしまう。
その孤立は、文研部内にとどまらず、クラスでの彼女の立場も悪くなっていく。これまでの彼女の性格とのあまりのギャップにみんなは戸惑い、それを救おうと動く太一も拒絶され何もできなくなってしまう。
加えて、文研部に訪れる、顧問交代の危機。何とかそれを回避しようと彼らは努力するのだが、伊織の孤立が意外な形で破滅的な危機を招いてしまう。このまま文研部はバラバラになってしまうのか?そして彼らの恋の行方は?
ほとんどシリーズ最初の方から永瀬伊織は自分で限界を告げていたので、ようやく破局的危機を迎えることが正直意外だった。もう何となく解決したことになっているものかと思っていた。しかしさにあらず。ようやくここで本当の伊織が姿を現すのだった。
彼らの人間模様にも色々な変化が生じてきたようで、これからこのシリーズはどこに向かうのだろう?
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今回は伊織のターン・・・とか言いつつ毎回伊織は出番というかそういうものがあった気がする。つまり、5人の中でも毎回現象で大きな影響を受けていたのが伊織であり、今回の「感情伝導」で今まで溜まっていた物が噴出した形に。そう、「永瀬伊織は壊れていった」。
いつも明るい伊織が無表情で周りを近づかせないオーラ出しまくりで読んでる側もすごい戸惑う。
だが、それに対し文研部のメンバーが前巻までと違って全力で立ち向かっていた気がする。前巻までは太一のワンマン暴走シーンが多かったから余計。あ、今回も太一の暴走っぷりはちゃんと拝めるのでご安心を。
今回は伊織が壊れたという異常事態でありながら、とりわけ恋愛事情ドロドロな巻だった気がする。そして稲葉姫子、最強。
詳しくはネタバレになるからあまり言えないけど、唯と青木はちょっと進展するよ!
それにしても、相変わらず藤島様が素晴らしいキャラすぎて泣けてくるwwwっうぇwww
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本当の自分ってなんだろう。そうやって考えてしまって、どんどん泥沼にはまっていく伊織の気持ちが、痛いくらいに分かりました。
そして太一と、どの子? あの子? がついに……!
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ココロコネクトシリーズ、現時点での最新刊まで追いつきました。
今回は凄く良かった!
伊織たん、可愛すぎます。
てか、かなり彼女心理で読んでました。
無意識とはいえ「伊織がおかしい」とか「伊織ちゃんらしくない」とか、
あああああそれがダメなんだよと思いながらで(^_^;)
逆に、伊織たんが自分モノサシで自分を計るようになったのは、
やっぱり家庭環境のせいでしょう。
可愛がってもらって家庭の雰囲気をよくしないと、て
感じて、それこそ「無意識に」やってたんだと思う。
でもそれこそ「どうしたら」にも明確な答えはないわけで、
それは疲れるでしょう。
でも、ちょっと考えれば、「最低の自分」も「演じて」るんでないの?と
後半、彼女自身も気が付いたのでは。
なので、おそらく、今後の彼女って意外と変わってないんで
ないかしら。
恋愛模様は、一見一つの決着を迎えたように見えるけど、
「文学少女」の「慟哭の巡礼者」の頃の展開と似てるのが
気になるぞ…
まだ太一君と伊織たんも「恋してた」てほどの道を歩んでないので、
まだひと波乱ある気がします。
今度は今までと逆転した三角関係になるのでは。
次回は短編集だそうですが、凄い楽しみ。
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伊織の叫びが切ない。読んでて心が痛くなる。今までピー歳生きてきたけど自分が何かなんて分からないもんなぁ。その重さの対比か、デレばん可愛いよデレばん。次は短編集らしいのでニヤニヤ展開を所望する。あと忘れちゃいけない藤島さま。最初数ページのツカミは完璧です。
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姫子さん可愛いいいい!
物語としては佳境なのかまだこれからなのかどっちとも取れる引きになっていましたが、5人ともなんとか乗り越えて前進しているようで良かった。
最後の方の姫子と太一のやり取りにごろごろごろ、、、
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ヒトランダムから一気に読みました。
とてもデビューシリーズとは思えない、わくわくする展開の連続であっという間にひきこまれた感じです。
メインキャラ5人ともいい味だしてますが、中でも稲葉は魅力的で最高のヒロインだと思います!
せめて5人が高校卒業をするところまでは、本シリーズを続けて欲しい。
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2011 2/10読了。WonderGooで購入。
ここ数年来、自分が求めていたライトノベルにとうとう出くわした、って気分。
詳しくはネタバレになるので書かないけど。
面白かったー・・・さかのぼって前の3冊も読み直したくなった。
次は短篇集、時系列的に今回の先の話もあるとのこと。
デレばん登場はあるんだろうか。うざったいくらいってどうなっちゃったのか見たいよ稲葉ん。
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メモ
シリーズ4巻目。今回は「感情電動」。太一は伊織に振られてしまう。本当の自分とは何か・・伊織が壊れる。
稲葉→太一→伊織
今回は伊織の会だがややこしい。他人から見られる自己と自分の思う自己、確かに怖い。それにしても不良少女瀬戸内も実は伊織と同じような状況だったとは。そして、最後に進展する。
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ここ最近で一番感動した本だった
人と人とのかかわりの難しさなど、読んでいてとても考えさせられました
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今や大好きな“ココロコ”シリーズ。
ふうせんかずらに翻弄されながらも立ち向かう文研部5人に拍手!
特に終盤の展開に引きこまれるものがありました。 心の繋がりって大切よね。
伊織の葛藤を受け止めてください。 そして稲葉んの可愛さを堪能してください。 あ、稲葉ん改め『デレばん』な。
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このシリーズのタイトルからして絶対に外せないであろう王道の設定。それをここまで魅せる作者の力量がすごい! 今回のメインは伊織。内容的にも一回りして原点に立ち戻ったという感じ。悩んで、苦しんで、助けられて、決意を持って進む道を見つけた彼女の姿が本当に眩しい。もう本当にこの五人の関係が最高に素敵で恰好よくて羨ましい。続きを期待するなというのが無理な話です。庵田さん、頑張ってください! コメントにてネタバレ雑記。
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c酷に、美しく、現実を。FBオンラインに掲載されていた二つと4巻のあさとの物語の書き下ろし。書き下ろしがすごく好きだなぁ。死んでいるあさとが生きはじめた物語。繭墨家が狂わせる様々な運命ですな。繭墨あざかは「神」ではない。
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この作品は非常に大好きなのですが、さすがに賞味期限切れと言わざるをえない。今回は長瀬伊織メインですが、いつもの、メインキャラがヤンデレ化→周りが奮闘→立ち直ってめでたしめでたしの焼き直しコンボ。最初はスカっとして楽しかった。2回目はデジャブを感じつつなんとか楽しめた。でも3回目は駄目だ。
今回のネタは「心で思ったことがランダムで伝わってしまう」だったけど、2巻の「感情のままに動いてしまう」バージョンと差別化ができてないと思う。それって何が違うのって感じ。
と厳しめの感想になってしまいましたが、作品自体は好きです。次も読みます。けど、ラノベの弊害というか、無理な延命のせいで全体の価値が低下してしまっているような。好きなキャラの作品が出なくなるのは寂しいので、続刊自体は嬉しいのですけどね。
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何か唐突に伊織ちゃんグレちゃっててどうすんのこの流れ?
また死亡フラグちゃうの?
と思いながら読んでたらなかなか切ない着地点。
三角関係も一旦決着ついてしまったしそろそろ終わり近いんかな。
次短編だけど。