紙の本
明野照葉氏のサスペンスに酔いしれる一冊です!
2020/09/16 10:20
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とされ、『雨女』(オール讀物推理小説新人賞)、『輪廻RINKAI』(松本清張賞)などの作品で知られる明野照葉氏の著作です。同書は、専業主婦を夢見る妻の聡乃、甲斐性はないが優しい夫の融也、そして余命わずかな女性デザイナーのモナミが中心となって繰り広げられる物語です。モナミの介入によって夫婦の幻想が奪われたとき、聡乃は変貌します。鬼となった女の大胆不敵な罠を、あなたは見破ることができますか?容赦なく深まる心理描写、予期せぬラストに読者はもう目が離せません。明野氏のサスペンスに酔いしれる一冊です。
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嫉妬の話。旦那さんの行動はなぞ。どうしてそうなったかの理由が明確なので、予想通りの展開ではあるかな。
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心理サスペンス。愛情とか嫉妬とかというよりも、女のプライドをかけた戦い、という感じがしました。のんびりおっとりしていたはずの彼女がどんどん思いつめていく様子が、痛々しくも恐ろしいです。にしても旦那はふがいなさすぎでしょ……。
ラスト、まさかああいうことだとはさすがに思いませんでした。これは怖いぞ……。
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女の情念を書かせたら一級品である作者だが、今作はいささか残念なモノとなってしまった感がある。だいたいにして女デザイナーと、主人公の旦那の行動が余りにも意味不明。ラストのインパクトも、、、次作に期待といったところか。
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プライドを傷つけられた女性の変貌。まさに鬼(笑)
夫と以心伝心と言いつつ、チラチラとヒントをほのめかして思い通りに操縦しようという計算がなんとも…
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設定に無理があるし、登場人物の行動もあまりにも不可解。
それでも、この夫婦の気味悪いほどの共依存的関係に、つい怖いもの見たさでひきこまれてしまった。なんとも言えない後味。
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本当にしょーもない旦那。。。
しょーもない旦那でも、ずーっと一緒にいると、、そういう気持ちになっちゃうんだろうな。。
ラストはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、よく分かんないけど、、こういう終わり方にするしかないかな・・・。
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旦那が余命幾ばくもない女の元へ死を看取るために出てったけどなんか女元気にフルコース食べてるしその上旦那の子を妊娠してるしで妻がブチ切れる話。
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専業主婦を夢みる妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。余命わずかな女性デザイナー、モナミの介入によって夫婦の幻想が奪われたとき、聡乃は変貌する。鬼となった女の大胆不敵な罠とは…。モナミの殺人。奇妙だけどうす怖い内容、狂気って凡人にもあるんだな。
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著者の作品を読むのは初めて。融也の不倫により愛情が憎しみに変わる聡乃の心理描写が、こういう風に考えてもおかしくないなと納得でき、とにかく怖かった。
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2015.5.19-27
全く面白味がないとは言えないものの、駄目夫を選んでしまった女の意地には共感も得られず・・。
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専業主の聡乃。
その夫のゆうや。
余命わずかというモナミ。
単に世話になったからというだけで、ゆうやはモナミの面倒を見るため住み込みでサポートする。
なんとなくモヤモヤがとれない、聡乃は少しずつモナミを調べ始め、最後に恐ろしい事実に気づく。
ゆうやはずっと愛される対象のぼーっとした男性。彼は最初から最後まで変わらなかったな(苦笑)
女が二人とも変わっていったね、よくも悪くも。
人間の闇、特に子供に関しては人はどこまでも恐ろしくなれる。命の重みをある意味感じられるね。
ただ、聡乃にもモナミにも感情移入はできなかったなぁ。
気持ちはわからなくもないけど、最後までちょっときつかった。
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この作家の小説はアタリハズレの差が大きい。
この小説は、ミステリでもサスペンスでもない(だってハラハラもドキドキも謎解きもなんにもないもん)、ただ「変わった夫婦」の話が書かれてるだけで、オチもまーったくなんにも意外性がないし、キャラクター性すら最後まで一貫しないし、ちょっとがっかり感がありすぎた。
主人公も主人公の夫もモナミさんも、なんかただ「?」っていうヘンすぎる人たちだから、ヘンな人たちがヘンなことした、っていう話なので、部外者(読者)は、「はいはい、勝手にやっててー」で終わっちゃう。
っていうか、この人たち、ひたすらきもちわるいよー。
それだけ。
主人公の職場のエピソードなんかは、まるまるなくていいよね?
うーん。うーん。うーん。
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三十六歳の聡乃の夫の融也に仕事を紹介していた四十六歳の女社長が、余命僅かを理由に一年程泊まり込みをして欲しいと請う、命の話にした持って行き方がずるくて、思わず聡乃に感情移入した。この世界が好きでないから子供を残したくない融也の浮気を許し、彼を軽んじた女社長と子供は許さない、相愛の狂気も引き込まれた。
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身勝手な女性に振り回され夫婦の危機が訪れる。最後まで旦那を信じ、旦那の信念全てに惹かれていた妻がとった行動は常軌に逸している。
半日で読める本だけど、やっぱり好きな作家の1人だ。