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隠密 奥右筆秘帳(七) みんなのレビュー

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.0

評価内訳

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6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

奥右筆と将軍後継をめぐる絡み、そして剣劇に魅せられる

2011/01/23 21:32

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 奥右筆秘帳も本書で7冊目である。文章が大変平易であり、物語も将軍家、御三家、御三卿など、内部での暗闘が主題となっていて、読者の興味を引き付けている。半年待たされただけのことはある。いつまで続くのかは分からないが、おそらく8冊目でそろそろ幕引きかもしれない。勿論、そんなことはどこにも書いていないのだが。

 ここまで来ると、それほど大きな変化があるわけではない。ただし、奥右筆組頭である立花併右衛門は、庇護者であった元老中松平定信と袂を分かつ。したがって、松平定信、将軍の父親である一橋治済等が放つ刺客の伊賀者、腕の立つ武士等に命を狙われる。それを立花家の隣家に住む柊衛悟が守るというパターンが続く。

 これに加えて本書では上野寛永寺の僧兵たちが加わり、立花、柊の二人は防戦に追われてしまう。八代将軍徳川吉宗が創設した御三卿、とうに陳腐化してしまった御三家、将軍候補となる筋は増えてはいるのだが、それだけ将軍自身の身の安全が脅かされていると言ってもよい。十一代将軍徳川家斉は御三卿の一橋家出身である。

 本書でもそれが明かされて、松平定信は対策を練るのである。松平定信自身も将軍になっても不思議ではない筋であった。上田の小説では必ずといってもよいほど剣劇のシーンが登場する。それも読者サービスなのであろう。ここでは柊衛悟が主役となる。さらに、膨らみを与えるためか、その主役は道場に通って稽古に余念がない。剣術の師匠とのやりとりも上田が書く小説の定番である。

 本書では奥右筆の仕事ぶりが描かれているが、全ての文書が奥右筆部屋に回され、奥右筆組頭が目を通す。したがって、諸大名にとって奥右筆は敵にも味方にもなる厄介な官僚機構であると言えよう。上田の小説の面白さの一つは、この江戸城内の官僚機構の中で重要な役割を演じているが、あまり目立たない組織に焦点を当てている点で、それがユニークな小説として人気を呼んでいるものと思う。

 闕所物奉行、目付、勘定吟味役などこれまであまり登場しなかった役柄が出てくる。これら身分はそれほど高くない旗本たちの活躍が物珍しさもあって、新たな江戸時代の歴史小説を創造していく。今後も楽しみである。

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2012/09/04 08:33

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2013/06/04 10:12

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2013/09/23 18:03

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2014/03/10 13:10

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2010/12/15 23:05

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