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紙の本
終盤はターミネーターで大体あってる
2015/08/25 15:39
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
松原ユキトは平凡で中庸な人生を歩む決意をした高校生だったのだが、空から落っこちて来た少女、桑畑三十と出会ったことで、その願望は危ういものへとなってしまう。彼女は、30年後の未来から来たと語り、そこではユキトが総統として世界を支配しているという。そして彼女は総統の第七行使、直属の部下なのだ。
当然、中二病のイタいヤツとして接するユキトなのだが、担任の美術教師である新出匡子や、保健室登校をしている権藤季乃までもが、30年後から来た総統の部下だと言いだし、もう何が何やらわからない。
しかし、そんな戯言は信じず、記憶喪失になってしまっている権藤季乃と、彼女を助けて教室に戻そうとする渡邊明日美らと一緒にご飯を食べたり、友達としてふるまったりしているうちに、彼は信じたくないものを信じなければならない状況に追い込まれる。
そんな状況は無視して信じたいものだけを信じ続けるか、現実を直視して行動を起こすか。そんな選択を迫られたときに、彼の内側から去来するのは、5年前に捨てたはずの、ヒーローを目指していた自分の姿だった。
今回の物語の展開上、ユキトが30年後の支配者で、桑畑たちが30年後から来た未来人である必然性を全く感じなかった。事件の解決には、教室の中の人間関係だけで十分こと足りてしまうのだから。いまのままでは、空から少女が下りてくる理由はあるけれど、代わりにユキトが支配者である理由が無くなってしまっている。
そして、ちょっとコメディっぽいタッチになっているにも拘らず、意外にラストに救いがないところにギャップがある。これが面白いギャップかつまらないギャップかは、次巻以降への活かし方で評価が変わってくる気がする。
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