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紙の本
デブというコンプレックスの克服
2021/06/06 19:16
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
デブだったために周囲からいじられて生きてきた早生龍平。それをネタとして道化を演じてきたが、やはりデブであるということは大きなコンプレックスとなっていた。終盤に、芸人がデブやハゲ、チビをネタとして笑いをとっても、売れてくるとそういったことをしなくなるという指摘があるように、まさに主人公は道化ではなく、真に向き合う強さを手に入れたということだろう。
デブでも乗れるマウンテンバイクを愛用していたのに、それを盗まれてしまった。それに対して怒りよりも情けなさを痛感する主人公に対して私は共感できない。被害届も出さず、他の人に秘すということは泣き寝入りをするということだ。主人公の弱さはこういったところではないかと思ってしまう。寛がひったくりを倒すのと対照的に、敵にとどめを刺せない早生に対しては失望してしまう。
ただし、他に同じ階級の選手がいないことでなれる認定チャンピオンを狙っていた当初とは違い、純粋に強くなって闘うことを楽しめるようになっていった早生は確実に成長している。物語の最後における早生が理不尽な相手に遭遇したとき、前とは違った対応をするのではないだろうか。
教師の諸岡のさしあたってという口癖は、ありそうでないものだ。周囲で使っている人はなかなかいない。しかし、使いやすいフレーズではあるだろう。
この物語は読みやすいし、面白い。サクサクと読み進められる。
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