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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

melonさんのレビュー一覧

投稿者:melon

413 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いちご同盟

紙の本いちご同盟

2015/08/15 21:57

『四月は君の嘘』のオマージュ元

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

四月は君の嘘の元ネタということで読んでみました。
かなり読みやすく、すいすい進んでいきました。



「あたしと、心中しない?」
この台詞は君嘘でも登場したものであるが、それぞれの台詞に対する私の感じ方はかなり異なったものであった。
いちご同盟について、主人公が将来について、人生について悩みながら前々から自殺した少年のことなど考えていて、そのことを直美に話している前提での台詞であったことから、少女の心中について主人公はかなり度肝を抜かれたのだろうとひやひやした。
自殺についてふと考え、議論していた主人公が、出会った異性の重病人との心中や病死といった本物の死を間近に感じることは自殺とは縁遠い人が直面するよりも耐え難いことであろう。
(なお、君嘘では主人公が自殺について言及した場面は確かなかったと記憶している。死した母の呪縛を乗り越えた後のかをりの病気という出来事の中であり、主人公がもともと死というものと向き合った経験があることは同様であり、度肝を抜かれたのは確かであろう。しかし君嘘の主人公は強制的に死に直面させられたわけで自ら積極的に死を想起する自殺という事柄を思い浮かべて生活していたわけではなかったことから、私の目線において主人公の台詞の感じ方に違いを覚えた。ちなみにこの場面は演出が優れていて、おそらく多くの視聴者は心臓をわしづかみにされる感覚を覚えたのではないか。ともかく君嘘の作者がこの台詞、いちご同盟という作品をリスペクトしていたことは間違いないだろう。)

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紙の本

ドラゴン桜 12

紙の本ドラゴン桜 12

2017/09/24 20:40

東大英語とセンターの特徴

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東大英語は試験時間が120分と、一般的な90分の試験よりも長い。しかし途中でリスニングがあり、読解等の時間は他とそう変わらない。この途中でリスニングというのもポイントで、リスニングが始まるときに途中まで解いていた問題は中断せざるを得なくなるため、どの順番で解いていくのかというのを考えるのは難しい。
センターの足切りについては、東大はそれほど高くなく、本書で指摘するようにfree passできるはずだ。むしろそうでない者は2次試験を受けるだけ無駄である。センターは同じ箇所が繰り返し出題される傾向にあると指摘されているが、これは地歴・公民では顕著である。2年連続で同じ事項が出題されることも多い。去年出たから今年は出ないだろうなどと考えてはいけない。去年出たから今年もでるかもと考えるのが正しい。
東大模試とセンター対策の話の合間に井野が特進のカリキュラムを作成するのに苦戦する話がある。ここで桜木は、人間は皆面倒くさがりであり、いかに楽できるかを考える生き物であることを前提に、何もないところから1人で考えるよりも、情報を収集する手間をかければ楽に物事を進めることができることを説く。調べ物は面倒に感じることも多いかもしれないが、結局は自身が楽をするための調査なのである。

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紙の本

週刊朝日 2017年 9/29号 [雑誌]

雑誌週刊朝日 2017年 9/29号 [雑誌]

2017/09/24 17:09

不動産バブルはこれから2度崩壊する

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

都心部は不動産バブル気味でしょう。少し値が高くなりすぎているのではないでしょうか。もっとも不動産は二極化が進むはずで、都心部の方が将来有望なのかもしれませんが。
表紙の西野七瀬の写真はいいですね。かわいい写真です。AKBグループは衰退していっていますが、乃木坂だけは今後もうまくいくのではないでしょうか。
中学入試でW合格した人の選択は。JGと慶應のW合格で話題になった子役がいましたが、この両者は入試の相性が良く、併願する人が多いようで、進学校か附属校かでなかなか迷う選択です。開成と筑駒も併願が多い組み合わせで、後者を選択する人が多いものの、自由すぎる雰囲気を避けるために前者を選ぶ人も最近では増えているとか。桜蔭と豊島岡も併願が多い組み合わせであり、通常は前者を選ぶものの、コスパの良さや受験指導、学費などで後者を選択する人も増えているようです。

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紙の本

ドラゴン桜 11

紙の本ドラゴン桜 11

2017/09/24 13:10

学校説明会と試験の注意事項と国語の攻略法と

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学校説明会で、どんな生徒が東大合格の素質があるかを語っている。頭がからっぽで何かに熱中するような人だと書かれているが、これは確かに当てはまるだろう。付言すると素直なタイプが受かりやすい。適切な指導者がいれば、素直なタイプは低偏差値であっても偏差値を急上昇させて逆転合格が可能なのだ。『ビリギャル』もその例の1つであろう。
試験の際に、細かな注意事項が書かれていて、それに従わなければ答案が無効になるなどの不利益を受ける可能性があることを桜木が説明している。確かにこの注意事項は重要なものである。大抵の試験は開始時刻の前に問題冊子が配付され、その表面に注意事項が書いてあるので、開始時刻までの時間に読んでおくと良いだろう。
国語の攻略法について、理由を問われる問題では「のである」というキーワードがポイントになるとのことである。これは私は知らなかった。そんなテクニックがあるとは。また本書で書かれているように、東大国語は「~とあるが、これはどういうことか。説明せよ。」という問題が多い。国語といえど答えを用意する必要があることから、客観的に正解というものが存在する。そこで文章中の言葉を使って言い換えていくというのが解答作成の方法だ。さらに正解を作るために、問題文は二項対立になっているものがほとんどである。そこで同じ側の意見を見つけ出すことが重要である。すなわち一般的に考えている常識的な考えと、とれに対立する筆者独自の見解を区別してマーキングし、傍線部の言葉を言い換えていくのである。
さて番外編として会話術が掲載されている。open questionとclosed questionがあり、前者はyes,noの回答を迫ることから相手に対して不快感を与える可能性があるため、5W1Hを意識した後者の質問を投げかけるのが良いという結論である。最後の桜木のように、ついついわかっていても相手を不快にさせることも多いが、意識することが肝要ではなかろうか。
小説版のドラゴン桜は桜木の過去が暴かれるようで、それは面白そうである。

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紙の本

ドラゴン桜 10

紙の本ドラゴン桜 10

2017/09/18 18:43

受験テクニック 数学

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ポジティブとネガティブは性格であり、どちらが良いというものではありません。しかし受験という世界ではポジティブに物事を考えられる方が有利という側面はあるでしょう。西崎と栗山の関係性が上手に描かれているように思えます。2年生と3年生の絡みがあると面白いですね。西崎のポジティブで自信家なところ、ややもすると嫌な性格にも思えますが、実は栗山と仲良くやっているようで、なんだかんだ井野ともバランスを取れている様子が描かれています。さらに動機がしっかりしているためか、必要な努力は行えているようで、個人的には2年生ということを考えると少し真面目すぎるようにも思えます。
さてネガティブに考えがちな矢島ですが、西崎とのやり取りを通じ、前を向いて受験に向かう姿勢が整えられたようです。強引にでも環境を肯定し、今やるべきことを見つめる。矢島はすごい成長を遂げています。

柳が数学のテクニックを伝授していますが、円周率の問題は有名ですよね。何かと取り上げられることの多い問題ですが、それは問題分が簡素で小学生でも意味がわかる問題であることと、円周率が社会問題化したことがあることによるのでしょう。東大数学ではもっと面白い問題はたくさんあるのですが、数学に親しみのない人には良さがわからないかもしれません。
試験における数学の力は問題を解けるかどうかだけではありません。それ以上に重要なのがどの問題が簡単なのか見抜く力です。真に力があるのであれば比較的簡単な問題と難しい問題を見極めることができるはずです。数学力の本質からずれているようにも思えるかもしれませんが、訓練によって見抜く力は着実に付いてくるはずです。
ここでは語られていませんが、もう一つ数学で重要な力があります。それはミスに気付くことのできるセンサーを研ぎ澄ます力です。たとえばここでマイナスになるはずはないからどこかがおかしい、ここでこんな計算結果が出てくるはずはないなどというポイントを見逃さないことです。

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紙の本

ドラゴン桜 8 (モーニングKC)

模試と夏

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模試は良質なものを受ける必要があります。巻末に駿台と河合の模試が紹介されていましたが、前者は難易度の高い問題が多く、難関校の受験生が多く受ける模試です。後者は母集団の数が多く、データとして信頼できるものです。模試の問題作りはかなり大変なようで、割に合わないぐらいの労力がかかっていますが、それを受験生はうまく利用すると良いでしょう。
夏を制する者が受験を制すとよく耳にしますが、夏が基礎を固める最後のチャンスでしょう。基礎という言葉からは簡単なものというイメージを抱くかもしれませんが、基礎は簡単という意味ではありません。むしろ基礎こそ難しいといえます。教科書レベルをきちんと理解できているかと問われると、自信を持ってyesと回答できる人はそう多くないのではないでしょうか。あるいはできると勘違いをしている人も多いと思われます。秋以降実践的な力を付けていくにあたり、夏は重要な時期になります。

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紙の本

ドラゴン桜 7 (モーニングKC)

理科社会

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現在と東大の受験制度が異なるので科目選択については現在の東大受験生には参考にならないでしょうが、1つ重要な点が含まれています。それは物理は暗記量が少なく、数学と両輪の輪のようなものだということです。数学をやらずに物理から始めてしまうと、物理はわからない、難しいとなってしまいます。数学を一通りやってから物理に手をつけるとすんなり理解できるでしょう。
さて理科の科目選択は、東大だけを狙うのであれば物理・地学の選択が最も勉強量が少なく、楽でしょう。しかし現実には東大だけを狙うというのはかなりハイリスクなので、併願校の対策も必要になります。すると地学は選択ができない大学がほとんどであり、物理・化学を選択するしかないのです。
社会の科目選択については、当時は地理歴史と公民が別々になっていたため、それぞれからどの科目にするか選んでいました。しかし理系は他の教科のほうが重要度は高いため、社会を2科目というのはあまり得策とはいえないでしょう。現代社会はほとんど勉強せずともそれなりの点数が取れるでしょうが博打科目でもあります。倫理こそが最小の時間と労力で安定して9割狙える科目だったのです。現在では2単位科目は東大受験では使えないため、日本史B、世界史B、地理B、倫理・政経の中からの選択ですが、理系であれば地理Bが最小の時間で点を取れるでしょう。地理はセンスが問われるので、地理が合わない人は倫理・政経を選択することになるでしょう。日本史Bと世界史Bは文系が選択する科目であり、理系は歴史に時間を割くべきではありません。こんな重い科目を理系が社会でやるのはあまりに不利でしょう。

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紙の本

ドラゴン桜 6 (モーニングKC)

教える側の視点

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本作の1巻でも、問題作成者の側になって考えるシーンがありましたが、3年特進クラスの矢島と水野に1年特進クラスを教えさせることに。人に教えるためにはより深い理解が必要であり、実は教えられる側以上に勉強になるという側面があります。それを2人は実体験することになるのです。
定期テストを受けるに当たり、水野はやる気を出す一方、矢島は競争に臆している面があるのか、あまり乗り気ではありません。ビリギャルのような逆転合格は水野のような素直な人が多いという傾向があるでしょう。というのも最強の講師が素直な生徒を指導すると、驚くべき成績上昇が見込めるからです。そして水野はこれまで底辺をさまよっていたものの、人間としての強さを持ち合わせています。今回定期テストで思うような結果を出せなかったものの、このような人物は逆境を乗り越えることができると予想できるでしょう。
一方の矢島はやはりどこか腑に落ちない場面があると立ち止まってしまいます。しかし人の言うことを鵜呑みにするのではなく、徐々に自ら考える力が付いているはずです。矢島も水野もきちんとした信念を持ち合わせています。

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紙の本

ドラゴン桜 5 (モーニングKC)

国語

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学校教育における国語という科目。その多くは教科書を読み、それを何時間も使って教師が要約をし、定期テストではその文章から問題が出る。これでどんな力が育つのだろうか。初見の文章から筆者の主張を読み取ることを試験では問われるのに、英語と国語は定期テストが入試の英語、国語の学力を測ることができないといわざるを得ない。
そもそも入試における国語というものも怪しい科目だ。特に小説は問題として扱うことに適していない。思考力など国語で本当に測定できるのか。読解力なら倫理など他の科目で問うほうがよっぽど健全だ。
小論文に関しては本作で言及されている通り、読解力や思考力を知るのに適しているが、採点は非常に大変だ。公平に採点できるかという問題点もある。そのためか入試科目として小論文を課している大学はそう多くない。大学は研究が主目的の機関であり、入試にばかり労力を割くわけにもいかないだろう。しかし私立文系では英語と国語と社会という科目で構成されることが多いことから、思考力はほとんど関係ないという扱いになっている。英語は必要としても、思考力を数学で、表現力を小論文で、それに教養を身につけて欲しいのなら社会を追加するという入試科目の方が本来望ましいと思うのだが。

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紙の本

ドラゴン桜 4 (モーニングKC)

英作文対決

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英語科主任の地位を巡り川口と井野はそれぞれの生徒による英作文対決を行うことになる。桜木は井野に敗北させることで、井野をうまく扱えるように仕立て上げようとする意図がある。しかしこの対決で最も得をしたのは水野と矢島であろう。なぜなら試験慣れをしていない彼らが緊張感ある状態で問題を解くという経験を積むことができたからである。入試本番などは極度の緊張と戦うことになる。もちろん適度な緊張は集中力を高めることになるが、試験の経験が少なすぎると入試本番では力を発揮できない。このような経験を積むことも重要な訓練の1つであろう。

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紙の本

カメラマン 2017年 09月号 [雑誌]

フルサイズカメラの採点

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フルサイズカメラのうちプロフェッショナル仕様ではなく、ハイアマチュア用のもの、もう少しコンパクトなフルサイズ入門機について比較する記事。Canonは人の写真を綺麗に写すのが得意であることがわかる。一方でこれからは美しい写真が撮れることとできる限りコンパクトであることが求められるだろう。ミラーレスのデメリットが少なくなってきている現状において、今後将来性があるのはデジタル一眼レフではなくミラーレス一眼なのではないだろうか。CanonはAPS-Cではミラーレスを投入し、デジタル一眼レフからミラーレスへと移行する勢いがあるが、フルサイズでは未だにミラーレスは投入していない。そろそろCanonもミラーレスのフルサイズを投入することを考えるべきなのではないだろうか。一方Sonyはフルサイズのミラーレスでデジタル一眼レフと遜色ない商品を出している。しかしカメラは本体だけでなくレンズが重要である。Sonyはレンズのラインナップをもっと充実させなければならないだろう。

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電子書籍

【期間限定 無料】ドラゴン桜(3)

合宿を乗り切る

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それまで勉強を敬遠していた水野と矢島だが、挫折を乗り越えて無事に合宿は終了する。しかし素直に吸収できる水野と異なり理屈を追い求め納得できなければ動けない矢島は英語に苦戦する。そうした性格の違いをうまく突いてモチベーションを上げる桜木。桜木のコーチングがあまりにも有能であるのを垣間見れるところだ。

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電子書籍

【期間限定 無料】ドラゴン桜(2)

最初の挫折

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逃げ出す矢島と水野。しかしあなたのためなどという嘘くさい言葉ではなく、あんたを利用するのだと言い放つ桜木。そういった利害関係に基づいた人間関係は高校生には初めてのことかもしれない。そしてその関係はかなり強固なものへと育っていく。
「ナメてもらっちゃ困る。こっちはあんたらとちがって常に修羅場で生きてんだ。」という桜木の台詞。教師も修羅場はあるだろうが、弁護士ほどではないだろう。桜木の強さがよく表れている。「問題とは……点から降ってくるものではなく人間が考えて解く人のために作るのだ。」という柳の台詞は受験など試験に関わるものにとって肝に銘ずるべきものであろう。大学入試では河合塾などがよく問題を良問、悪問といったように評価しているが、問題を客観的に捉えることも時に必要であろう。
「人間を判別するのに“人物評価”という言葉ほど曖昧で疑わしいものはない」という命題は真であろう。最近はとかくそのような言葉がもてはやされているが、試験による客観的な評価と比べ、人物評価はなかなか正確な判定はできないだろう。「ペーパーテストは公平・中立・明確」という非常に優れた性質を有しているといえる。

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電子書籍

【期間限定 無料】ドラゴン桜(1)

社会の仕組み

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2005年にドラマ化された本作は、当時かなり話題になりました。底辺の私立校が倒産しそうになるところ、自らの野望のため再建するために東大へ合格させるべく特進クラスを設置する桜木。その桜木が生徒に対して放つ言葉は社会の真の姿を高校生に自覚させるもので、読者もハッとさせるものでしょう。

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紙の本

人魚の眠る家

紙の本人魚の眠る家

2017/07/23 17:58

生と死について考えさせられる話

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突然わが子が、脳が機能しなくなるような事故に遭遇してしまったら、親はどのように感じるだろうか。逆に移植を待つ子供を抱える親は、移植という治療法に対してどのような想いを抱くだろうか。脳死は人の死といわれているが、果たしてそれは正しい制度なのであろうか。

薫子も和昌も、瑞穂がプールでの水難事故によって脳の機能が停止した事態を始めは受け入れられなかった。和昌は自身の仕事柄、脳や医療については詳しく、そのような状態の瑞穂に、気管切開による呼吸ではなく、呼吸を司る筋肉を電気的に刺激して呼吸をさせる機器を取り付ける。さらに部下の星野を使って瑞穂の様々な筋肉を動かす研究をさせる。星野は薫子に恋愛感情を抱き、薫子に気に入られるよう研究に励む。
4章「本を読みに来る人」では薫子の揺れる想いが絶妙に描かれている。特別支援学校から派遣されている教師の様子から、自身の行動について疑念を感じた薫子は、移植手術を実現するための募金を募っている団体に入って活動をし、その親の意見を聞き、自身の考えを深めていった。
5章「この胸に刃を立てれば」でいよいよこの物語は最大の盛り上がりを見せる。和昌はこれが不毛であることを徐々に感じ取っていったのであろう。しかし薫子の行動に合わせていた。その他の人間も薫子の前では瑞穂を生者として扱っていたものの、君の悪さを感じる人も多くいた。そして瑞穂は薫子以外の者にとって、腫れ物のような存在だったのだ。そんななかいよいよ事件が起こる。
最後の薫子は、潔い態度であった。事故直後と同じように脳死判定の話となるが、こんな冷静な状態で脳死の話をする例など未だかつて、そしてこれからもないはずである。薫子は冷静な読者からは狂気のような存在に感じられるが、読み終わって改めて考えて見ると、薫子の立場と性格からは、むしろ正常であるように思われる。

プロローグは何の意味があるのかと疑問に思って読んでいましたが、エピローグでその意味が明かされます。脳死や移植について考えさせられると同時に、出来事や登場人物の心情などについてエンタメ性も十分にあり、面白い作品であると思います。

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