紙の本
幕末から明治初期に活躍した勝海舟氏の貴重な談話録です!
2021/02/04 10:13
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸時代末期(幕末)から明治時代初期の武士(幕臣)であり、また政治家でもった勝海舟氏による代表作です。同書では、「現代政治の混迷は、西欧の政治理論の無定見な導入と信奉にあるのではないか」と説かれ、先見の洞察力と生粋の江戸っ子気質をもつ勝海舟氏が、晩年、幕末維新の思い出や人物評を問われるままに語った談話録です。長崎海軍伝習時代や咸臨丸での太平洋横断、第二次長州征討の講和談判、江戸城開城など幕末をつぶさに語ってくれる一冊です!
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福沢諭吉も乗艦していた咸臨丸は、実は南米にも行こうとしていた!むちゃくちゃ血気盛んな連中が日本が植民地化するのを救った
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江戸っ子気質と、腹の据わり具合がもうたまりません。
わたしにとっては、幕末といえば、勝海舟なのです。
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幕末好きな私は、20代の頃、勝海舟が尊敬する人物のひとりでした。
その勝海舟が語る、周囲のいろいろな人物などについての考察。
幕末好きにはたまらんでしょー!
それに、なんでか元気が出てくるので大事にしてる本です。
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★★★★★★
基本、人にお勧めしたい本をレビューしているので、私のはどれもが★4つか5つなんだけど、これは5つどころじゃなく、10個でもつけたい気分。
勝海舟のエッセイ集(実際は周りにいた弟子筋の聞き書き)だが、日本人みんなが読めばいいのにと思う。少なくとも、政治家は全員読むように!
勝さんは話が面白い。口調が江戸のご隠居さんで、分かりやすくてけっこう過激。「理屈より体験」が基本なんだけど、「学者は実務にうとし」とか「知恵には尽きるときがある」とか「仕事をあせるな」とか、面白いですよ。
政治や外交を「正心誠意」とか、財政を「景気と不景気と人気」とか、なんかもう、これをマニフェストにして新党旗揚げとかしたくなっちゃうような内容です。
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歴史を動かした「偉人」の証言か、ただのクソジジイの自慢話か、どちらにせよ勝先生の魅力がいっぱい詰まった談話集です。近年、編者の改変や捏造が明らかになったりしてるので、発行時期等は要確認。
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http://umagoon.blog17.fc2.com/blog-entry-1097.html
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非常に個性的で魅力的な政治家の回顧談.こうして時代をへだてて話を聞いていると面白いには違いないが、この清話が発表された当時に実際の政治にあたっていた人たちには、煙たい存在だったのだろうなと想像する.また維新の激動の時期だったからこそ、勝海舟の先取の精神や、個性が生かせたのだろう.
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幕末維新を知るためには、やはり「氷川清話」は読んでおきたい。
角川書店のこの本は、現代語としてあり、読みやすい。
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フォトリーディング&高速リーディング。勝の私見集だと思って読めば参考になるし面白い。小栗上野介とはライバルだったので、どう評価しているか興味があったがそっけなく書いてあるだけ。ある意味やはりと言った感じ。
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Kodama's review
『人材というものが、そうかってに製造せられるものなら造作はないが、世の中のことは、そうはいかない。人物になるとならないのとは、ひっきょう自己の修養いかんにあるのだ。けっして他人の世話によるものではない。』
(10.6.12)
お勧め度
★★★★☆
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ご存知勝海舟の晩年の語録、気心しれた弟子に語りかけたものを
弟子達が書き留めた。海舟の肉声が聞こえてくる.
二話めの「渋田利右衛門のこと」で不覚にも涙が。
若いころの勝は貧乏だった。書店の店先で立ち読み。
その店の客に北海道の商人、渋田利右衛門がいた。
店主から勝のことを聞いて交際を求めた。
利右衛門ははたごでゆるゆる話し、勝の家のボロ畳でもゆるゆる話し、そばを食った。そしてこれで珍しい本でもあったら買ってくれと200両を勝の前に。
その後も2人の交際は続き、勝が長崎に行くということを我がことのように利右衛門は喜んだ。だが勝が長崎にいるとき彼はなくなった。
函館でも利右衛門は知られていたかというと利右衛門の人を知る人は
いなかったそうだ。
このエピソードから一気に氷川清話を読むことができた。
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元々は、旭化成元会長の宮崎輝氏が非常に良いとしている本だ。企業等の組織で上に立つ人には大変参考になると思われる。海舟は幕臣であったが大した人物だと素直に思える。貧乏旗本から幕府全権へ、そして江戸無血開城に導く。そんな胆力何処から出たのか、これを読めば解る。曰く、「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、踏み込み行かば後は極楽」と!
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勝海舟の伝記
アジアについて
中国の人と外交した
中国のおそろしさ、一度動き出すと止まらない
外交は理屈ではなく感情である。
日本が理屈で行っても感情で返してくる
阿吽の呼吸で海外と接している
英語を用いて強く言ってしまう、落とし所を見つけなくては
国ごとに対応を変える
政権がコロコロ変わるから窓口がわからなくなっている
領土戦争、核兵器
アメリカ追従→軍事力がないから?
勝海舟の意見
日清戦争大反対→アジアが協力すべきだ
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勝海舟の回顧談。
語りの内容はどれも生き生きとしており、参考になる。
やはり時代の転換点に生きた歴史証人の語りは面白い。
以下、面白かった点
・理屈と実際は別物である事(航海術を学んでいる際に危険な目に合った経験より)
・交渉は相手の人物を見て対応する事が重要である事。
・人生の上がり下がりは10年ある。それを我慢できるか否かが大事。
・横井小楠は状況に応じて物事を進めるのが上手かった。また、柔軟に物事を考えて、自分の意見に拘泥する事は無かった。
・島津斉彬から教えられた事
‐人を用いるのに際して急いではいけない事
‐一つの事業は10年経たねばとりとめもつかない事
・混乱した状況下で。物事を冷静に判断し、利害を整理し、自分の信念に基づいて行動するためには、心の余裕が必要(岡本黄石の話より)
・自分の意見を持たずに、他人の意見に基づいて事を運ぶと食い違いがでる。
・横に寝て、自分の過去の行動と古典の実例を比較して利害得失を考える事は有意義である。
・時間があるときに市中を見て回ることはいつか役に立つ。
以下、備忘録
大久保一翁、勝小吉、横井小楠、岡本半介、