紙の本
ポップカルチャーを中心に取材や記事を書いてこられた、自称「ポップ中毒者」の川勝正幸氏のシリーズ第1弾です!
2020/06/23 09:45
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、音楽や映画のポップカルチャーを中心に著作などを発表されてきた川勝正幸氏のシリーズ第1弾作品です。同書では、これまでに行われたポップカルチャーの取材において、自らもそのシーンに身を投じて、濃いデータの収集とそれをユーモアまじえた文章で表現していく独特のスタイルで、はっぴいえんど、渋谷系時代のアーティスト、デニス・ホッパー、セルジュ・ゲンスブール、勝新太郎、ディヴィッド・リンチなどを描いた大好評のコラム集です。内容構成は、「日本語のアカすり職人たち」、「街と人が音楽を作る」、「世界同時渋谷化」、「リメイク・リモデル、または若いのに巧い人々」、「パリのアメリカかぶれ」、「趣味の良いバッド・テイスト」、「問題オヤジ研究」、「臭いモノのフタを取る人」、「文科系男の性的ファンタジー」、「音楽極道のシノギ」、「ロック少年の老後」となっています。
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TVブロスで氏(の訃報)を知り、急に手にとる。ポップというものがようわからんまま読む。一言この感性がうらやましいと思う。正直出てくるアーティストの中に興味がある人がいないこともあり、淡々とした感想。これが、前半部。後半は一気に知っているネタ等が出てきたせいもあり、この感想が逆転してきた。
次の10年分も読みたいところ。TVブロスのバックナンバーもつい見てしまった。
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90年代に若者だった人は読むべき、とまだ途中ですが感じています。川勝先生のポップカルチャーのカウンターを気持ちよく喰らえますから…
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1980年代後半から90年代にかけての音楽史、映画史にまつわる裏話満載。デニス・ホッパーから勝新太郎、近田春男からセルジュ・ゲンスブールまで及ぶ縦横無尽に偏ったネットワークから出てくる貴重なエピソードは、当時を知らないものにとっても落涙もの。
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そうだな。目利きがいなくなってしまったんだな。
例えが見つからないが、真のライフエディター植草甚一を無くしたに等しい。
スチャダラパー、ゲンズブール、デニス・ホッパー、デヴィッド・リンチ…みんなこの人だったんだ。
おしゃれなサブカルの達人の死を改めて悼む。
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すごい情報量!
リアルタイムで追っていない音楽や映画ばかりだったけど、面白く読めました。
著者の人柄の良さが伝わってくるような文章だからかもしれない。
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前半の渋谷系音楽話とかは大変興味深く面白かったんだけど、おそらく雑誌のコラムとかを集めた本なので纏まりがなく、短いスペースにこれでもかと情報が詰め込まれている上に、テンション高目のやや扇情的な文章で、読むのはキツかった。まあこれは、コラム集だからしゃーない、こちらの問題だ。ということで、2と3は読むかどうか微妙かな。
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自分が10〜20代だった頃、へんなおとなたちはこんなにおもしろそうなことをやってたんだなと。なんとなくそうじゃないかなあと思ってはいたけれど。
あるいは自分が通ってきた道とは別の道でパラレルにおこっていたことを確認する、という作業でもあった。
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著者が亡くなって、今月末で三年になる。
この文庫本も二年前に出た時に買ったもののなかなか手に取らず、本日ようやく読了した。
川勝さんの温かい文章は癒されます。
今更ながら、惜しい方を亡くしてしまいました。
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音楽の部分は自分がまさになぞってきたところで、懐かしい気持ち半分で読んだ。
紹介された人たちがほぼ今でも残っているのも意外といえば意外。
映画は自分がほとんどみないこともあり、分からないことが多かった。
ツインピークス、流行ったな。
昨年、ツインピークスの題名さえ周りの人たちに通じなかったことがあり、時代は流れているし世代が違えば違うのだなぁ、、と実感したのだった。
文体に少しの時代を感じるが、もし生きていたらどういう文体になっていたのだろう。