紙の本
少々期待はずれでした。
2016/11/20 08:51
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少々期待はずれでした。170:『死地(七ツ家)』(2002)、169:『血路(七ツ家)』(2005)、166:『嶽神』(2012)という一連の作品の新鮮さ、物語性、手に汗を握る活劇描写を期待してたのだが、そういう点ではかなり拍子抜けでした。
確かに、“山の者”の生活などが詳細に描かれており興味深いものではあるが、地名や街道名などに関する記述が詳細かつくどすぎて読みにくい(土地勘がないので私には理解しにくいし読み疲れるのだ)。やはり時代劇は“チャンバラ”シーンがもっと多くなくては、というのが上巻を読み終わった時点での感想でした。
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以前読んだ「嶽神」の序章版ということで、早速読破。
この嶽神には以前のものと同じく、山の民が出てくる。
戦乱の世に山の自然と共に生きる山の民の小暮衆、主人公無坂。
これがまたいい男で、前回の嶽神は武田家滅亡から始まった多十といいとこ勝負。
今回の嶽神伝は武田晴信(信玄)からのスタート。
父を追放した後の諏訪攻略の前夜からの話ですが、小夜姫を救うところから徐々に引き込まれる感じ。
山の中の暮らしとか、最後の方の豊助のとことか素晴らしい描写。
下巻に更に続く。
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全2巻。
山の者と諏訪・武田家の物語。
著者のヒット作らしい「嶽神」のシリーズ。
『嶽神 白銀渡り』
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4062772558
シリーズではあるものの、
時系列としては「嶽神」の前。
世界が同じってだけ。
内容も雰囲気も全然違う。
「嶽神」は、vs忍者な宝探しっていう
奇想天外な伝奇ものだったけど、
今作は史実と絡めて山の生活描写メイン。
だから、やたらと戦っていた「嶽神」にくらべ、
淡々とあっさり。
武田家との絡みもそんなでもないし、
正直、何が書きたいかわからんなあと思った。
ら。
全部で4作からなるシリーズに発展するみたい。
今作が1作目。
文体はあらすじみたいで物足りないし、
史実との絡みも物足りない。
もう、この作者はこれ以上は読むか分からんなあ。
まあ。
たぶん読むけど。
でも、
「睡眠不足必至」とかいう帯のうたい文句は
あいかわらず誇大広告だと思った。
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時代小説をあまり読まないので、読み始めは不安でしたが、凄く面白かった!アクションシーンもかっこよく、スピード感があるのでどんどん読めます。山の者シリーズ全部読もうと思いました。
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久しぶりの歴史物。武田軍と同じ地域で暮らしながらも別々の生き方をしている山のものたちの物語。人気シリーズらしいけど自分ははじめて読みました。「山怪」や「黄色い牙」のようなマタギの山の話は読んできたけど、荷役の話は新鮮でしたね。印象に残ったのは登場人物たちの無欲な暮らし。多くを望んでいないからこそ質素な暮らしの中での楽しみの見つけ方に優れていて、山の中に入れば必要なものは周りにすでにある。そんな世界が今も隣にある(かもしれない)のに、里の暮らしばかりに目を向けてきたかもなと思いました。
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静かだ。淡々と山の者の生き方が綴られてゆくゆく。
たまに来る戦闘シーン、戦国の情勢等がアクセントになり、下巻へ引っ張られる。
かっこいいんだ、この人がまた。
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無坂の山での厳しい生活の中で人に対する優しさもあり、強さも備えていて憧れる。
山で暮らす人は全て同族と思って読んでいたけどそうではなく、でもその集落に住んでいる人らは自分らの集落の生活を支えようと悪にもなる。
学べる点もあるところがいい。
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1542年、武田信玄が父信虎を追放、諏訪攻略を仕掛けている時。山の者木暮衆の無坂を中心に物語は展開。
諏訪頼重の側室小見の方、その娘小夜姫、後の諏訪御料人との関係、雪崩で集落が崩壊し放浪している鳥谷衆との関係、猿の集団など、下巻に向けて伏線が。
武田信玄の信濃進出と合わせて、今後どう展開するか期待が膨らみます。