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紙の本
アクロバットとダンス
2001/05/11 23:35
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投稿者:稲倉 達 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸能における身体論やセクシャリティの研究者である著者が、「アクロバティック」をキーワードに、バレエのポワント、インドのサーカス、バリ島の舞踊、中国の雑技、現代舞踊、近代サーカス(「サルティンバンコ」やヌーヴォー・シルク)について、それぞれ一章ずつ設けて、自在に語った本である。と、要約しただけで、知的愉楽を約束する本であることが想像されるだろう。アクロバティックな身体パフォーマンスを論じる本題もさることながら、加えて、本書には奇妙で博覧会的楽しさに満ちた見聞がちりばめられている。
インドの奥地で出会った、精霊役が高さ五メートルもある塔のようなかぶり物をして竹馬に乗る儀式とか、やはりインドのサーカス団の公演で見た、ただカバが大きく口を開けたままリングを一周するだけの出し物とか、中国雑技発祥の地・石家荘で見つけた「国際雑技世界」というビルとか……。また、後半の現代舞踊や近代サーカスの章では、フィリップ・ドゥクフレなど昨年来日したアーティストの評価に加えて、ジンガロなど、まだ来日を果たしていない注目のカンパニーが紹介されていて、この辺りも要チェックだ。
(稲倉 達・雑誌編集、文筆業)
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