巷談辞典 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、1974年12月から1975年4月まで夕刊フジに連載された井上ひさし氏のエッセイを纏めたものです。このエッセイは、毎回、四字成句をお題にして世の中の事、自分自身の事、自分の家族の事を語ったもので、とっても興味深い内容です。井上ひさし氏の文章に添えられた山藤章二氏のイラストも秀逸です。同書に収められた四字成句は、「前途遼遠」、「奇矯浮薄」、「求人求職」、「余暇善用」、「石女名器」、「危機一髪」、「処女崇拝」、「誤字脱字」、「清濁併呑」、「自給自足」といったものです。ちなみに、井上氏が連載を初めてからノートに書き出した四字成句の数は2000以上にも上ったそうです。

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投稿者：あーや　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

作者が雑誌に連載した「四字熟語」をタイトルにしたエッセイ集。さすが、井上ひさしさん。よくぞここまで四字熟語を集めて、言葉で遊べたと感心しました。まあ、こじつけのようなタイトルもありますが･･･。連載していた雑誌の読者層もあって、少々下ネタが多いですが、肩がこらない話ばかりで、笑えます。発表された当時の世相も垣間見えます。附けられているカットがまた秀逸で、お互いに認め合っているからこその作品になっています。