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紙の本

20世紀後半で最も重要な作品『ハイペリオン』4部作を書いた才人が、今度は犯罪小説に挑む。これがまた、格好いいんですねえ、惚れ惚れしますよ

2005/06/17 18:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

《同僚を殺した相手に復讐したことで投獄された私立探偵のクルツ。長い刑期を終えて出てきた彼が始めたのがマフィアのボスの元から消えた会計係を探すことだった》SF、ホラー、ハードボイルドなどに才能を見せる作家の犯罪小説。
クルツは、暴行を受け殺されたサマンサの復讐を果たしました。二人の殺人犯を見つけ、犯罪を白状させた上で、通報で駆けつけた警察官の車両に、男を突き落としたのです。彼は、そのまま素直に警察に捕らえられ、投獄されます。それから11年。刑期を終えた彼を、刑務所の前で向かえたのは友人のアーリーン。しかし、殺人を犯したクルツは、探偵業を再開することもままなりません。
心配するアーリーンを尻目に、彼は事業を始めるオフィス探しを彼女に命じ、さらに彼女に現在の仕事をやめ、自分のところで働くように言うのです。資金を心配する彼女をよそに、高級住宅地にあるファミリーのドン バイロン・ファリーノの屋敷に向かいます。バイロンは刑務所で知り合ったスキャグの父親でした。物怖じしないクルツが持ちかけたのは、現在失踪しているファミリーの会計士を探し出すことでした。
クルツの動きを快く思わない弁護士のマイルズ。彼に雇われた二人の殺し屋。そして、クルツの動きに警戒感を抱き、ヨーロッパから別の殺し屋を呼び寄せるファリーノの娘ソフィア。夫の失踪を心配するリチャード会計士の美貌の妻。保護観察官オトゥール。クルツを狙うハザウェイ刑事。
ともかくクルツが格好いいです。『ダーウィンの刃』で登場した頭脳明晰なダーウィンよりは、フィリップ・カー『密送航路』の主人公デイヴに近いかもしれません。刑務所に入ることを少しも気にしない考え方もですが、悪人に話を持ちかける時の物怖じしない様子までそっくり。しかも女性にもてるのです。ま、こんな男性がそばにいたら、私だって気が気ではないでしょうね。
デイヴとの関係が作品では語られないアーリーンもですが、保護観察官で彼の現在の職業に興味を持ち、ポルノショップに気軽に出入りするオトゥールとのことも、全ては書きつくされてはいない気がします。どうしても気になると思っていたら、訳者の嶋田洋一のあとがきに「シリーズ化を意図して書かれた」「シリーズ二作目はすでに完成」と書かれています。
20世紀最高のSF『ハイペリオン』4部作の重さとはうって変わった、ウェストイレイクの『悪党パーカー』シリーズを意識していると言われる軽いタッチの犯罪小説で、徹底して意図されたスマートさ、これは楽しみなシリーズです。何とかオトゥールと仲良くなって欲しい、と想うのは私だけでしょうか。

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紙の本

相次ぐピンチにハラハラ

2003/08/20 16:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る

殺された相棒サムの仇を討って殺人を犯したクルツは、11年の長きにわたり刑務所暮らしを送ることに。ムショ内でマフィアの息子と渡りをつけたクルツは、出所後ドン・ファリーノに自らファミリーの失踪した会計士を探そうと申し出る。
 クルツが目障りなファミリーの弁護士マイルズ、誘惑してくる美しいマフィアの娘ソフィア、冷酷な殺人者マルコム&カッター、クルツを目の敵にするハザウェイ刑事、おまぬけすぎる暗殺者・アラバマ・ビーグル・ボーイズたちを相手に孤軍奮闘するクルツだが。
 食えない男、ジョー・クルツのシリーズ第一作。クルツが冷静沈着、徹頭徹尾無駄無き男で痺れてしまう。何しろ彼はそこらじゅうに敵だらけ、気を抜けばはめられて刑務所送りか、ごろつきに撃たれるか。どちらにしろ、待っているのは死。まるでサバンナの草食動物のように油断、即・死という状況で、相手を着々と片づけて行くのだから、カッコいい。クルツは決して善意の人ではない。彼は自らの流儀に従って行動するだけで、時には違法行為(殺人すら!)にも手を染めてしまっている。でも、そこにはいつも理由がある。道徳的にはN.G.かもしれないが、スカッとカタルシスあふれるアクションと渦巻く陰謀満載の書である。
 敵だらけの中、ややクルツよりの中立保護観察官ペグ・オトゥールと、さばさばしたクルツの秘書アーリーン、もと大学の教職者にして現在ホームレスのプルーノは唯一彼の味方であり、いい味出してる人たち。2003年現在作目「雪嵐」がでているが、たった2作だけとは言わず、また魅力的なクルツと仲間達に会いたいものである。

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紙の本

絵に描いたような

2002/07/31 11:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

ハードボイルドというよりは、タフガイ小説とでも言うべきジャンルがあるが、これはその後継者である。ウェストレイクへのユーモラスな献辞からもそれは充分に伺えるのだが、内容面でも、巨匠に目配せをするだけの出来栄えになっている。主人公を追い込むシチュエーションが凶悪で、それを乗り切っていくプロセスがスリリングで、なにより主人公のキャラクターが強烈である。こういう大時代的なことを大真面目にやるとギャグにしかならないのだが、作者はその点もきちんと心得ていて、随所にユーモアを周到に仕掛けてある。

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2014/04/12 01:01

投稿元:ブクログ

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