紙の本
雛人形の謎を解く
2002/02/12 04:43
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投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルポライターでもある、名探偵の浅見光彦が早朝の神社で他殺死体を発見した。その死体が桟俵を枕にしていた事にこだわる浅見だったが、それが雛流しのための船であることを突き止め、さらに被害者が人形メーカーの専務であったことから、浅見は雛流しの行事が行われる、鳥取へ行く。
雛人形の顔は、どれも同じものと思っていたが、一つ一つに魂が込められており、また、それをとても大切に思っている人がいるのだということに気づかされた一作だった。
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浅見光彦シリーズ。ヒロインは多伎恵。
流し雛が盛んな鳥取が舞台。
雛人形にまつわる悲しい事件。
若い刑事の殉職に涙する浅見の優しさが見どころ。
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鳥取へ出かけるので読み始めました。フィクションとノンフィクションが妙なところでかみ合って面白いんです。出かける前には必ず内田康夫の旅情ミステリーを読んでいます。
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3/3にお昼の再放送枠で。大好きな辰巳琢郎さんバージョン。やっぱ、この人が一番「坊ちゃん」にあってるなあ。知的な感じと坊ちゃん坊ちゃんした感じが。
「鳥取の門跡尼寺ですごいものをみてしまった。人生が変わるような……」とつぶやいてから、おかしくなり母と離婚した父。その足跡を、同じ人形師の娘が、浅見光彦と一緒にたどっていく物語。
父のつぶやきがミステリアスで、「どんなものを見たの~?」と気になって、最後まで見てしまいました。
門跡尼寺の別院が廃仏毀釈で神社になったという神社で、ご神体が親王びなのひな人形。その人形が類稀れな素晴らしい人形だった、という話。しかも、それを守っていた門跡さんという人が謎の存在かつ、哀しい存在で心に残る話でした。
ところで、ミステリーって、「冒険」の一種なのかな? 浅見光彦がヒロインと一緒に神社に忍び込むシーンでそう思った。ご丁寧に、ご神体の親王びなは隠し廊下の奥の隠し部屋にあり、謎の十二単を着た女性がいたり。妖しげな儀式を見学したりとか、ヒロインが危ない目にあって助けようとしたりとか、観光もあったりとか、旅プロットと似てるじゃないかと気付く。今更だけど。だからミステリーってみんな好きなのかな。ハラハラとドキドキとワクワクがある、冒険と同じなんだ。
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新宿花園神社の殺人事件をきっかけに、鳥取山中の流し雛の風習や人形師たちの怨念を描くちょっと怖さの漂う作品。