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柚子の花咲く みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー37件

みんなの評価3.9

評価内訳

37 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

柚子の花が咲く頃

2010/06/21 19:48

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

宝永年間、郷学の恩師・梶与五郎が隣の藩で殺害され、
かつての教え子たちが、その死の謎に迫ります。

江戸詰めを終えて出仕している筒井恭平、
勘定方の穴見孫六、
そして庄屋を継いだ儀平、
儀平に嫁いだおようら。
武士の子も百姓の子も共に学びました。

彼らが語る与五郎の思い出がいい。
「棺を蓋いて事定まる」の言葉通り、
生きているときは浪人崩れで遊び好きだった与五郎が
死して皆の心に蘇る時、弱い者に優しく、
子どもたちの将来を案じていたことがわかるのです。

与五郎は子供たちに教えました。
「桃栗三年柿八年、柚子は九年で花が咲く」
それを大人になって唱える時、
恭平らの胸に「一からやりなおせないか」
という想いがわき上がります。
大人になってみれば、汚い駆け引きも
思いがけない運命も身に背負っています。
しかし、彼らは掛け違えた想いを正していきます。

与五郎は隣の藩との学領についての覚書があると主張し
それを手に入れたため殺害され
さらにひどい噂もつきまといます。

この覚書の謎が解かれる時、さらに感動。
思わず落涙し、小さな学び舎が愛しく、
小さな藩の小さな者たちが愛しく感じられます。

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紙の本

共感の遮断

2010/06/21 20:38

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『桃栗三年柿八年 柚子は九年で花が咲く』と、本書では歌われているが中には、『柚子のバカヤロ十八年』と伝承されている歌もある。十八年が馬鹿かどうかはおいといて、その年月は、生まれたばかりの赤ん坊が成人するまでの年月とほぼ同じである。

本書は、幼い頃に塾で学んだ若者・恭平が、世話になった教師の死に不審を抱いて真相を探る物語だ。教師はまるで柚子の如くに、教え子たちを長い目でじっくりと育ててゆく人格者であり、不名誉な死として葬られることに不審と不満を抱いた恭平は、やがて一介の武士や町人には到底立ちうちできないような勢力と対峙することになる。教師の出自が明かされるにつれて、彼自身の葛藤を知る事になった恭平は、やがて自身も彼と似たような境遇に立たされる。事件を経て成長する一人の青年の姿を描く一方で、彼とさまざまな人々との出会いを通じて腐敗と混乱の中でまっすぐに生きようとする人々のひたむきさを写し取っている。それぞれに哀しみを背負いながらも、相手を思いやる大切さは、今の世にも通じるであろう。人情味に厚く読後感も良い。

但し、一点気になることがあった。この作品、やたら「実はこうだったのです」と登場人物が語り出す場面がある。その度に物語は過去に戻るわけであり、中には語り手が更に話の中で別の人物の告白について述べたりという「過去中過去」が登場する。既に起こった事件の真相を探るわけであるから、話題が過去に戻ること自体は仕方がないのだが、時制が込み入ると、どうも煩わしい感じが残った。
また、そうやって相手が語っている間、探偵役である恭平の反応が一切窺えないというのも勿体ない。読者は基本的に主人公の視点になって読んでいるわけなので、恭平と共にただじっと聞いているしかなければ、彼の気持ちに共感もしづらい、つまり共感の遮断が起こってしまうのではないだろうか。全てではなくても、会話文にして、主人公の反応を挟んだ書き方にしてみれば、いくらか印象が違ったと思われる。



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2010/06/27 07:23

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2010/06/30 02:38

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2010/07/03 21:24

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2010/07/23 23:58

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2010/07/27 14:33

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2010/07/30 09:40

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2010/10/05 01:53

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2010/10/03 22:07

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2010/10/22 00:36

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2010/12/11 23:35

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2011/07/26 12:28

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