- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
現在史の渦の中で
2004/05/15 10:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高橋波子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みんなにこの本を読んでみたらどうだろうと勧めてみたい。なぜならここでしかわからない現在進行中の社会とそれを取り巻く渦の解説が見事にされているからである。
田中宇は新型の少し乾いたジャーナリストだろう。日本のメディアからは得られない情報をネットを駆使して、獲得し、読み込み、冷静に解説してくれる。こういった個人的なツールを得ると新聞だって、ニュースだって理解の度が広がったり、深まったりする。
ここには、日本のメディアが見逃してたり、気が付かない振りをしていたり、あるいは隠しているのか、あえて意識的に言及しないのかといった事柄も丁寧に話してくれている。日本のメディアは第一に商売だから、スポンサーを敵に回して事実を報道することはかなり難しい。スポンサーというのは、元をだどると国家だろう。そのもとは国民のはずだが、実際はアメリカである。
日本がイラク戦争の解を求めて自衛隊を派遣したのならいいけれど、アメリカの戦略の一環なわけである。フセインが倒れ、それでもイラクは闇の中にある。世界中の非難はおそらくアメリカに向けられてくるだろうが、その責任は、日本も応分に負担せざるを得ないのである。
アメリカという国を舞台に演出をしていた勢力が、アメリカという手をつかわないで存続を考えている、それでも何の支障もない。中国でもいいのだ。その現実の流れの中で日本という国が表面上のアメリカという国家だけを見て行動すれば、その答えは、本書を読めば少しわかるというものである。
さらに言えば、解を求めようと国家としてするなら、石原都知事のような独自でかつ自分の頭で考えたものでなければならないはずである。たとえば、パレスチナに北方領土を譲っちゃう、とか…。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |