電子書籍
面白かった
2017/03/04 00:11
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投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
スウェーデンのとある警察署の警官たちの話。なんと時代が50年も前でベトナム戦争反対のデモとかでてくるのでびっくりしたが、話の内容そのものは全然古臭くなく、面白くて止まらなくなった。さすがスウェーデン、警察に自分のセクシュアリティを語る女性がでてくるが、この点、50年前のスウェーデンのほうが今の日本よりも進んでるんじゃないかと感心した。
紙の本
初版発行:2013年9月25日
2015/08/30 19:53
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投稿者:bbsf - この投稿者のレビュー一覧を見る
原著は1968年刊行…解説は杉江松恋…死体の損傷が激しいのは最近の北欧ものと共通しているが遺体の具体的描写や人物に苦痛を与える場面がほとんど出てこなかったので最後まで気持ち悪くならずに読めた…久々にマクベインを読み返そうかなという気分になる…重箱の隅だが盲目協会は盲人協会で野草茶はハーブティーのほうがそれぞれ自然な日本語ではなかろうか
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全巻揃うのが待ち遠しい!
2015/09/28 18:53
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投稿者:たろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前の高見浩訳も良かったですが、こちらも読みやすいです。人名表記が一部変わっているので、旧訳を読んでいた方は慣れるまでちょっと戸惑うかも。派手さはないですが、このシリーズはスウェーデンの社会と事件の関係の描き方が興味深いです。この笑う警官は事件の終わり方というか最後の部分がいい味をだしている気がします。新訳で全巻出るのが楽しみです。
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もう45年も前の話なのに、古臭さが全く感じられない。
最初の頃は、退屈な感じもしたが、少しずつ謎が解けていくにしたがって、面白くなってきた。
次の新訳が出たら、読んでみたい。
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面白かった。40年以上前の作品なのに、時代のブランクを感じない。現代ミステリとしても充分読める。ということは、北欧の警察小説は進化をしてないのか? いやいや、本作品が完成系なので、進化する必要性がなかったというべきか。
派手な事件、地味な捜査、お疲れ気味の捜査チーム。なんかもう味わい尽くした設定なのに、全然退屈しない。この設定じゃないと、北欧警察ミステリとして認識しない自分勝手なアンテナがあるようだ。どのジャンルにおいても原点って結局シンプルなのよね。
謎解きも地味ではあるが、手掛かりの追い方や捜査の進展を左右するポイントなど、警察ミステリのエスプリが随所に散りばめられており、安定感抜群。ラストのエピソードがある意味一番衝撃的だったかな。そりゃあ笑うしかないよねえ。残り九作の刊行が楽しみ。
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題名に覚えがあると思ったが、佐々木譲さんの同名小説読んだことがあったんだ。きっとこちらがオリジナルなんですね。淡々と捜査が続き、集め積もった事実の先に犯人が見つかっていく様子は、本物の捜査って感じで雰囲気満点。ただ、スウェーデン人の名前!覚え辛いなぁ。
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正統派警察小説。人命がなかなか覚えられず苦労した。集中が続かなかった事もあって読み落としが少なくないはずだから、二度三度と読むと星の数も増えるだろう。
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退職する前に先輩から教えてもらった本書。時間がかかったが、2回目のトライでようやく読了。その2回目も、読了寸前で登場人物が誰が誰だかわからなくなって、名前だけ頭からメモし直すことに。海外文学は今後、最初からメモしよ。(2014.10.13)
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改めてスウェーデン語から訳された、と聞いて再読。作品自体が古いのでどことなく古臭い感じがするのは仕方ないが、読み終わってから、再度旧訳を読むとこちらのほうが新しい感じがした。日本語にも気がつかない流行り廃りがあるのだなあと実感。新訳で実はこんな会話があったのかと発見した箇所もいくつか。最後のセリフが旧訳でカットされていたのはレコードの歌詞が英語版でカットされていたからだろうが、あるなしでエンディングの印象がだいぶ違う。こちらのほうがよかった。ただ一番気になったのは、人名。スウェーデン語の発音はわからないがメランダーよりメランデルのほうがそれっぽかった気がする。それを言い出すとヴァランダルになるのか。それも何か嫌だな。
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1967年のストックホルム警察管内でおきた大量殺人事件の話。主人公マルティン・ペック捜査官とその仲間たちの活躍が描かれている。着々と事件の真相に迫り、解決していくのだが、その過程がさらっとしすぎていて拍子抜けした感じをうけた。
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私が生まれる一年前のストックホルムが舞台。警察小説の教科書と帯に書かれていたけど、殺人捜査課メンバーが事件発生直後に被害者の氏名・詳細を報告してる場面とか物凄い臨場感。冒頭で一気に持ってかれた。読むのがもったいないってやつだよ。どこがどう、って具体的にこれだ!!って言うのが語れるほど読み進んでないけど、上手いなー、と思うのは殺人課の面々が既に一人一人個性が解る、って事なんだよ。一人一人緻密に描写してあるって訳じゃないのに…職場での会話とちょっとした目の動きとか、そう言うので誰が誰に対して好感度持ってるとか信用しているとか、解っちゃう感じで、最低限の文字数でこれをやってしまうと言うのは上手いからだと思うんだよね。文章と読んでる自分との波長が合う・合わないとかもあるけど、なんかいつの間にかこの人物はこう言う人間、だからこう言う行動をする、と言うのが気づいたら頭に入っている書き方、と言うのか…ああ言うのは作家のセンスなんかなー、意識してやってああいう文章が書けると言う訳ではない気がする。マルティン・ベック、相棒のコルベリ、報告者のルン、強面のグンヴァルト・ラーソン、メランダー揃って被害者の身元報告場面がホント面白い。それぞれの個性が垣間見えて。記者会見するんじゃね?って下りで、コルベリが「おれはいやだね」「おれはいやだ」って繰り返し拒否ってるとことか笑えちゃう。お腹出てるけど敏捷、ってキャラに弱い。多分、最初に擦り込まれたのは『ブルース・ブラザーズ』のジョン・ベルーシだと思う。『笑う警官』のコルベリが正にこのタイプ。この間から本作褒めてばっかだが、警察署内での捜査官の会話のテンポが物凄く気持ちいいんだからしょうがない。そう言うこと言っちゃあかんやろ、とか、あいつに任せればそこは問題ない、とか、口で言わないんだけど目配せとかちょっとした会話で捜査官一人一人の立ち位置とか得意分野とか普段の付き合い方とかが垣間見えるんだよなー、もう、こう言う文章書きたい、って素直に思う。登場人物同士の関係性をくどくど書くのってやっぱ無粋なんだよなぁ。読んで読者に解らせるではなくて、察して貰える、と言う書き方と言うか。読んだらいつの間にか頭に入ってた、って書き方なんだよなぁ。恐らく、翻訳者のセンスも大いに関わっていると思う。マルティン・ベックが痩せ型で長身に馬面、相棒のコルベリはでぶっちょで性格辛辣、って…凸凹コンビって感じでいい。組む相手って、似た者同士で依存するみたいにくっつき合って二人で俺たちは正しいってやられるより、全く違う二人なのに信頼しあってる、もしくは馬が合う、と言う方が相棒のプロっぽく感じるのはなんでだろう(笑)。二人で一人的に癒着し合って強固に見えるより、一人一人合わさると無敵、みたいな。
バスの中で銃の乱射による大量殺人事件が発端のこの物語、そのバスの中にマルティン・ベックが指導に当たっていた若い警官ステンストルムが被害者としていた、と言う話なんだが、スウェーデンの名前って耳馴染み・読み馴染みないんだけど、こうしてすっと頭に入っている不思議。海外小説読んでると、何度読んでも名前が頭に入らない時と、当然のように頭に入ってる時とあるなぁ。この差はなんだろうか。語感、ではないだろう、どんな簡単な名前でも見失うときあるからな、これ誰だ、って。これは意図してされたものかどうかは解らんが、作者の書き方なんじゃないか、と思う。やっぱ海外物の探偵・警察小説は面白いよ…海外ドラマ見てて思うけど、警察組織もある意味で「会社組織」で、その組織の中で規則を守りながら仕事をしながらもきちんと職場で自己主張し合って会話してるんだよね。自分の会社の中と照らし合わせると雲泥の差だな、って思うんだよな。
フレンチ・コネクションが見たくなってきた…2の、麻薬密売人の大物シャルニエ追い掛けてフランスに単身乗り込んで敵にとっ捕まり薬漬けにされての下り、なんか激しく萌えるんだ…ジーン・ハックマン、ちっともいい男じゃないんだけどねぇ、むしろむさ苦しいしデリカシーなさげなんだけども。『夜の大捜査線』も好きなんだよなぁ。あと、匂い系では『天使が隣で眠る夜』、あれも捜査モノと言えばそうだ。刑事もの・FBIもの・一匹狼破天荒もの・アクションものとあるけど、それぞれ好きな映画がある。刑事ものは「組織もの」と「相棒もの」に分かれるかなぁ。
マルティン・ベック・シリーズ読破したいが、本作以外を手に入れるのが難しそう。個人的に、強面大柄横柄な態度と物言いのグンヴァルト・ラーソンと、ひっそりと分相応な働きをしてのんびりまったり柔らかい物腰のルンが、個人的にクリスマス休暇を一緒に過ごすほどの友達で、それが職場の他の人間には知られていないが実は仲良しなんだ(職場ではラーソンはルンにキツい事を平気て言っているのだが)、と言う下りが出てきて、全く違う二人で実は仲良しなんて何か裏があるんじゃ…と言う所を他作品で確かめたいのだが(笑)。グンヴァルト・ラーソン、言葉きついし自信家だから、同僚に睨まれたり毛嫌いされてるっぽいけど、麻薬密売人を張り込みして無言で殴り込むとか、ああ言う恐れを知らぬ大胆な行動力は捜査課唯一、嫌なとこもあるけど認める部分もあるんだろうな、捜査員一人一人、そう言う「得意」分野があるし。役付のマルティン・ベックがさり気に一人一人の能力をきちんと見極めていて、仕事の割り振りで采配ふるってんだよねぇ、こう言うとこ、組織の描き方としても面白い。働いている人間は面白いと感じると思う。
私は腐読みは一切しないようになっている人間なんだが、おっとり屋のルンと、剛健辛辣なグンヴァルト・ラーソンが、実はプライベートでは休暇を一緒に過ごす仲、と言う下りは含みがあるのかないのか…職場ではラーソンは周囲の人間皆に対してそうだけど、ルンにもキツい事言ってんのに…仲良しなんだ…グンヴァルト・ラーソン、言葉きついし自信家だから、同僚に睨まれたり毛嫌いされてるっぽいけど、麻薬密売人を張り込みして無言で殴り込むとか、ああ言う恐れを知らぬ大胆な行動力は捜査課唯一、嫌なとこもあるけど認める部分もあるんだろうな、捜査員一人一人、そう言う「得意」分野があるし。
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スウェーデンミステリーの新訳版。警察小説の古典?だったかな、ふれこみは。今でもすっごく面白いよ!科学捜査とか、情報ツールがなくたって、刑事たちは活躍するのだ。今とはちょっと違うスウェーデンの様子とか、昔の映画を見ているような、のんびりしたセリフの感じとかがよかった。
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以前に読んだ「ロゼアンナ」を第一作目とする、スウェーデンのベック警視シリーズから。
うん、やっぱり淡々とした筋立てだし、主人公が大活躍という感じでもないし。
それでも、着実なチームプレーや、個々のキャラの背景や心理描写が地味に面白くてね。
警官モノの原点を一つ見せられたような感のする秀作シリーズ。
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シリーズ四作目何だあ。いきなりこれから読んだから、まず人間関係つかむのに頭使った。北欧ミステリー好きだけど、人の名前覚えるのに難儀するんですよねえ。
一人が活躍するわけじやなく、大勢の少しずつの積み重ねが解決につながっていくこの感じは読んでて楽しかった。
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1968年にスウェーデンで出版されたという古い警察小説。俺が生まれた年もう大方50年以上前になるんだから古臭くってもある意味しょーがない。
だけど、パソコンも携帯電話もマクドナルドもない時代の警察官が、北欧という土地で活躍する話ってのは実にシブくてカッチョ良い。
内容も話の展開も今の感覚で読むと、なんともヤボったいしジレったいが、そういうのも20世紀の味わいと思って読めば、古きよき時代だったんだなと思えなくもない。警官もそうだが犯罪にも何か懐かしさが漂っているような気がしてくる。
ところで重箱の隅話だが、銃の描写がちょっと変。木の銃身、70発銃帯のマシンガンってなんだ?と思ったら、木の銃床、70発入ドラムマガジンの誤訳らしい。メインの事件に使われた凶器の描写なんだからもうちょっと気を配って欲しかった。