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紙の本
学校を内部から改革するためのたくさんの示唆!
2016/05/22 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代の学校の危機を解決するために、教育学者である筆者が長年取り組んできた「学びの共同体」の理論を基礎に、学校現場を内部から改革していくための多くの実践例や示唆をしてしてくれる良書です。本書は、真の学ぶを実現、回復するためには子どもや若者の「自分探しの旅」をいかに支援する環境が重要かを説いており、教育の再生のためには癒しやケアといったことが非常に大切になってくることを説明しています。知的な面ばかりを考え価値の現代の学校教育に一石を投じる良書です。
紙の本
魂を揺さぶる教育書
2002/08/26 23:35
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投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育を論じる、それも専門の研究者が書いた本を読んで、魂を揺さぶられる。そんなことって珍しいんじゃないだろうか。この本は、そんな貴重な経験をさせてくれる。
新聞を見ればすぐにわかるけれど、「ゆとり教育と学力」をめぐる議論が続いている。そりゃそうだろう。教育は、子どもを持つ親にとっては、最大の関心事なんだから。僕も、一児の父として、この議論から色々なことを学んだ。とくに、教育と階層の関係を論じた苅谷剛彦さんの文章には、目を開かされた。
でも、今の小中学校で起こってる事態は、学力云々どころじゃないらしい。知り合いの小学校教師に聞くと、多くの学校で、子どもとのコミュニケーションが成り立ちにくくなっている。それも、一昔のような一部じゃなくて、ごく普通の子どもなのだ。コミュニケーションは教育の基本だっていうのに。
そんな話を聞いたあとでこの本を読んだせいか、僕はなぜかものすごく共感した。教育の場である学校の主人公は子どもたちだ。そして、彼らのために、教師と父母と地域の住民は力を合わせなきゃいけない。でも、現実には、みんながバラバラになり、対立し、疑心暗鬼になり、そしてその影響は子供たちにも及んでいる。そんな、誰もがうすうす感じている事態を解決する方法を求めて、佐藤さんは何千回も学校を訪問し、自分でも模擬授業をし、教師と対話を重ねてきた。
そんな佐藤さんの活動に説得力があるのはなぜか。読む者を感動させる力があるのはなぜか。この本を読むと、その理由がわかる。教育とは、子供たちの全ての人格と教師の全ての人格がぶつかりあうことだ。だから、教育を論じる人も自分の人格をすべて賭けなければならないはずだ。佐藤さんの力は、それを実践しているところから生まれている。
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