紙の本
方向性が見えにくい
2015/09/30 14:55
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
実家からついてきた召使の吉村半兵衛と共に暮らしている女子大生の春川梓は、母親の春川棗からもらった名刺に導かれ、心理コンサルタントを名乗る若い男、工藤才希と出会う。
胡散臭い人物だとは思いつつも、心理学のテクニックは確かだったため、将来の勉強にと彼の仕事に付き添うことにした春川梓は、工藤才希の許にやってくる奇妙な患者たちの物語に巻き込まれていくことになる。
カウンセリングと称して詐欺師まがいの方法で悩みを取り除く工藤才希と、催眠術を駆使して相手の心を操って解決する指麻呂など、胡散臭い人物たちが登場したのち、彼らの間にあるつながりがひも解かれていく。若干オカルトっぽい。
相変わらず構成があまりよくなく、パーツパーツには良いところもある気がするのだが、全体としては違和感が残ったまま終わる感じがする。結局、何が描きたかったのかがよく分からない。若干、TVドラマ「トリック」っぽいと感じる設定。
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人の心が手に取る“ように”読める天才心理コンサルタントが、クライアントの抱えるトラブルを解決していく、という体裁で始まる導入部。
この“ように”が最後まで貫かれていれば地に足の付いた話になっていたと思うのだけど・・・
現代伝奇として読めばアリ。
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心理コンサルタントとタイトルに付けている割には、心理学的表現があまりないのが残念。異能者を出してしまった時点で、オカルティックでうさんくさい話になってしまっています。
連作短編を断章で繋ぐ形で1つの大きな話を構成していますが、話があちこちに飛んでしまって読みづらいです。特に「覚の舎利」の章は余計な唐突で余計な感じがします。
あと、個人的な期待を裏切られた部分ではありますが、話の中心である才希がいい人過ぎてつまらないです。
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2012年12月27日読了
なんだろう、このもやっと感。
心理学をベースにしたミステリーかサスペンス、もしくはオカルトかと思ったんだけど、きちんとした心理学出てくるの最初だけじゃないか。
最終的には特殊能力ありきになっての超展開になるとは誰が予想しただろうか。
多分、梓の生い立ちや父親の存在までも詰め込んだのが悪かったんじゃないのかな。
才希もカッコイイんだけど、なんか芯がブレブレなのよね。
クール系ドSかと思いきや変に優しい部分もあり…ちょっと幼いのかな?才希がイマイチ掴めないし、指麻呂に関してはもうどうでもいい(笑)
期待しすぎちゃったのかなー…うーんイマイチ。
もうちょっと地に足がついた話を予想してたんだけどなー。
キャラも個性先行しすぎなので、もう少し話を重ねて地盤固めしてほしかった。勿体ない。
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もぐりのカウンセラーのもとで助手を勤めることになった大学生の梓。その設定と名前から漫画「サイコドクター」とダブってしまいました。けれど本作は“特殊能力もの”で、内容はだいぶ違っていました。個人的にはわりと本格的で現実的な内容を期待していたので、アテは外れてしまいましたが…
感想としては可もなく不可もなく、というところ。斬新なところや驚きの展開などはありませんでしたが、梓の父親の存在やカウンセラー工藤才希の謎めいた過去などは興味を持って読み進められました。
ただ、もうちょっと文章や表現が洗練されていてほしいかなー、とは思います。特に格闘シーンの描写はちょっと稚拙な印象すら受けてしまいました。
続編検討中とのことですが、多くの伏線を回収しきって、気になる謎も大方片付いてしまった状況で、どのような展開を見せて行くのかが気になるところです。
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私が選んだのはCのガラスの小瓶。
解説というか説明があったのにも
関わらず、答えが欲しくなった。
先の展開が見えても面白く読めた
と思う。次作も予定があるようなので
手に取りたいと思う。
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母親に貰った名刺相手に会いに行けば、そこには何もなく
出会えたのは妙な男。
詐欺師、とは言いますが、基本どちらとでもとれる言葉で
相手の心配を取り除いてくれる職業です。
それにお金を払ってると思えば…普通じゃないでしょうか?
まぁそこに付け込んで引きだしていれば
立派に詐欺師になれますが。
短編の間に入っている話。
一体誰が何してるのかと思ったら…ものすごい意外な人の名前が。
うっかりと忘れそうになる位、最初の名前でした。
そうして最後に分かっていく、人の繋がりと目的。
少しずつ不思議世界へようこそ、な流れではありましたが
何だか詰め込み過ぎてる感があるような。
結局、元凶(?)はあの軽薄男なのではないでしょうか?w
主人公の背景が分かって、なるほど、と思う所も多々ありましたし。
人の話を聞いてもそのまま進む所とか
何でもそのまま信じてしまう所とか。
母親が一番上、な状態ならば、皆さま身内状態の所で暮らしていれば
こうなるのは確か、です。
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試し買い。
うーん、面白い。
面白いんだけども、キャラの掘り下げが微妙?特にヒロインと才希さんの関係の変化がいまいち。
でも続きは読んでみたい…。
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【借り本】最後の連続殺人鬼の話まではいい感じに話にのめり込めたが、殺人鬼の話で白けてしまった。殺人鬼の話も途中までは良かったが、種明かしの話がファンタジー過ぎて勿体無いなと思った。
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……期待していたのは心理学で起こる攻防戦だったのだが、少々軽めの読み物だなあって感想になってしまった。美形さん満載。
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詐欺師のような心理コンサルタント。面白そうなんだけど、極端すぎてはまらなかった。心理操作による思い込みなのか、超能力なのか、人外の影響なのか、狂気なのか、盛りだくさんで追いつかない。
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「心理コンサルタント」
強ばったままひどい表情で固まった顔。
無意識にここまで表情が強ばってしまうと、まともに私生活を送りたくとも送れない状況になってしまうだろうな。
騙すのは良くないが心理的に負荷を和らげることが出来るなら、それもありなのかもしれないな。
「耳男」
切り落とされた耳から聞こえる予言。
こうなるだろうと叶う範囲の中で言われたら、成功させたい事ほど無意識のうちに努力してしまうかもしれないな。
予言が欲しい人ほど心に余裕がないのかもしれないが、予言者からすると簡単に付入ることの出来るいいカモでもあるんだろうな。
「ドッグサイコロジー」
忽然と姿を消してしまった犬の行方。
法を犯してまで飼っていたからこそ、ただの脱走だけでは済ますことが出来なかったのだろうな。
人が人の考えを予測できるように、人でなくとも相手の考えを読み解ける動物がいてもおかしくないかもしれないな。
「覚りの舎利」
血の繋がらない子供の為に命をかけて。
盗みはダメなことだが、自分の子供に対してここまで覚悟を決めて挑むことができる人は中々いないのではないだろうか。
肉体が死んでしまった後、精神だけで生きるというのは最初は良くとも段々苦痛になりそうだな。
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こーゆーのを「ラノベ」と言うのだろうか(- -
若者向けの本であろうことは分かる。
一応現実世界を舞台にはしているが、
内容的にはかなり荒唐無稽。
オカルト...と言うか伝奇的要素が濃い。
登場人物が、みな「マンガっぽい」印象。
ストーリーとは直接関係ない(と思われる)
萌え要素がそこここにちりばめられており、
かなり「おどろおどろしい」場面もある割には、
ライトに読める感じ。
ただ、その分、読後にあまり印象に残ってないかな。
読みながら、怖いシーンでもっと怖がらせてくれ、
おどろおどろしい場面ではもっと怖気をがつくと、
もっと魅力的になるのでは、と勝手に思った(^ ^;
ま、中高生をあまり怖がらせてはいかんのかも...(^ ^;
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心理戦を扱うっていうミステリ寄りな作品はきっと数限りなくある。でもって、思考が読み取れるキャラのバトルってのもしばし見かける。で、Coolな探偵とCuteなヒロインでってのもお決まりなパターンかも知れないが、その成り立ちがとある一族で、それを継承する感じが、薄まっていくって部分が、短くても設定を落とし込むことに一役買っている感じである。どうして、そんなヤバい奴らが偏ったエリアに頻発するかも短くきれいに置いてくる。となれば、その続編があるのもわかるし、長大になりすぎなさそうなのもうなずける。