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電子書籍
ハモンドがヤバい
2017/02/24 05:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見たときよりハモンドのヤバさが際立っている。金儲けの為なら孫も危険に曝す酷い奴。今読むと危険すぎる巨大技術の暗喩かも。琥珀に封じ込められた昆虫から恐竜のDNA情報を得るアイディアは凄いな
電子書籍
他のクライトンの本が復刊しないかな
2022/08/21 15:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る
琥珀に閉じ込められた虫から恐竜を造る。世界のどこかで恐竜が生まれてるかもと今でもドキドキする。本当にありそうで、何度読んでも怖くて面白い。
クライトンが亡くなって、もう10年以上経つんですね。ジュラシック・ワールドの映画化で、また他のクライトンの本が復刊しないかな。
紙の本
映画よりも怖い
2001/03/09 18:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なたね - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画が大ヒットしてしまったので、今更、と思うかもしれないけれど、こっちの原作の方が、もっとリアルで恐怖感がある。それに、映画では表現し切れなかった、恐竜の悲しさもしっかりと描かれていて、単に怖い存在だけにとどまらず、生命のある生き物のとしての恐竜がそこにある。
人工的に蘇えらされた太古の恐竜達。倫理観を無視した結果が、映画のようなパニックを引き起こすのは当然とも言えるが、それにしてもいつ襲ってくるかわからない大型肉食恐竜の怖さは、まるでサイコもののようで、背筋がぞくぞくしてくる。
追われる科学者達と子供達。一人一人の人物描写も生き生きと描かれていて、善悪がわかりやすい。
ラストシーンの恐竜達の姿には、胸が打たれるような感動すら覚える。単なるパニックものではない、良い作品だと思う。
紙の本
この手法なら恐竜を再生できるのかと納得
2021/08/01 13:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。もともとは映画も原作も「子供だましのアミューズメントパーク的娯楽本」程度としか思わず、読みたいとも見たいとも思っていなかった。
しかし先だって読んだ南伸坊氏の「生物学個人授業」の中で講師の岡田節人先生が「あの本は面白いよ。生物学を学びたければジュラシックパークを読みなさい。特に前の三分の一ぐらいの科学的なことの書いてある部分を、飛ばし読みせんと全部読んでみい。大学程度の生物学がみんな書いてある」と仰っていたため早速読んでみた。
なるほど生物学的知見が駆使されていて読みどころ満点だ。また他のハヤカワ作品と同じく高いレベルのサスペンス小説。侮っていた自分を恥ずかしく感じた。しかもDNAや生物学のみならず、登場する数学者にカオス理論を語らせユークリッド幾何学ばかりでは世界を説明することは不可能という論旨まで説明させる。
先ほどの岡田先生は本書を「どこからがフィクションで、どこをごまかして恐竜をつくりだしたか考えながら読んでみい」と仰っていたが、私は全く納得して読んでしまった。著者のごまかしがわからず、綺麗さっぱりごまかされた。それほど面白かった。
知的好奇心を満たしてくれる秀作。一気に読了した。
紙の本
凡作
2001/08/20 19:43
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クライトンでもっとも有名な作品となったが、もっともつまらない作品でもある。恐竜再生のアイディアは、実際の学術論文にあるものの引き写しに過ぎないし、カオス理論の解説も、ただの受け売りであるだけでなく、根本的に間違っている。
紙の本
アイデア勝ちの全世代向けジュブナイル
2003/03/18 17:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:notmoly - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにも有名な映画原作であるし、どんな物語なのかも特記する必要はないだろう。
これはもう、クライトンのアイデア勝ちである。
アイデアとは、「琥珀に閉じ込められた虫から恐竜のDNAを取り出す」ことでもなければ、「カオス理論をダシにしてシステム崩壊の様を描き出す」ことでもない。
それらのネタを「恐竜のテーマパークを舞台にした冒険活劇小説」に仕立て『ジュラシック・パーク』というタイトルを冠したことである。
厳密には、ジュラ紀をはずれた生き物の話でありながら、音感優先でつけられたこのタイトルだけで、もう本書の「勝ち」は決まったようなものだ。
「そんなこと、ネタを知ってれば誰でもできる」などと、後からどうこう言ったところでコロンブスが草葉の陰で笑うだけだろう。
かといって、本書がそれだけのものかと言えば、決してそんなことはない。
「さて、今日はこの章で終わりにしておくかな」と思っていても、ついつい「もう一章、もう一章」と、読者をぐいぐい引っ張っていく力は、さすがである。
サスペンスの盛り上げ方もいい。
映画にはなかったが、恐竜のカウントプログラムを単純に反転させるだけで、パークの異常があらわになるというシーンには、ぞくぞくさせられた。
「そんな単純な見落としがあるか」というつっこみもあろうが、現実に複雑なシステムが単純な見落としから深刻な事態に陥ったというニュースが後を断たないのも事実だ。
クライトン作品は、常に現実の風潮を味方につけている(ある意味ずるい)。
肉食恐竜が跋扈する血なまぐささを持ちながら、決して過剰さや下品さに堕することなく展開してゆく様からも、クライトンがこの小説をジュブナイルとして書き下ろしたことがうかがえる。
「子供と、かつて子供だった大人のために」
『ジュラシックパーク』は、コナン・ドイルが『ロストワールド』にこめた、全世代向けジュブナイルのスピリットを、正当に継承した一編であると思う。