投稿元:
レビューを見る
「レストア」の続きなので。
といっても時間がたった設定になっている。
それもひとつのミステリーになっているのだが、
時とともに変わっていく主人公に寄り添えなかったのは残念。
まったりというかゆったりとした雰囲気は、
相変わらず良いんだけどね。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】小犬のワルツ/木枯らし/別れの曲/英雄/雨だれ/夜想曲
*妻の存在感と夫婦関係がいい。静かで繊細な空気を纏った連作。久々に雪永鋼に出会えて嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
雪永の妻の名前がラスト近くまで明かされないのはそういうことかあ。
なんとなく○月にしては強引さがないなとは思っていたけれど、年をとったせいかなと思っていたらそういうことでしたか。
だったらカフェ開店とか当然だなあ。
個人的には「雨だれ」が好み。
オルゴールが流れるおしゃれなカフェに行ってみたい。
投稿元:
レビューを見る
十分、話は伝わります。
ただ、少年のような雰囲気の主人公が表紙だったので、意外に(苦笑)大人な主人公に驚きました。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ1作目をつい最近読んだので、わたしにとっては久しぶりという感じはないのですが、久々のシリーズ新作のようです。人との接触を避けていたはずの主人公が結婚していたことに驚きましたが、いろいろなことが穏やかに進んでいく、奥さんの役割は大きいですね。以前よりいい雰囲気の作品になったなと思いました。奥さんの喫茶店も完成したことですし、これからも続いてほしいシリーズです。
投稿元:
レビューを見る
【あらすじ】
オルゴール修復師・雪永鋼のもとに、遺産相続の話が舞い込む。いちど修理を引き受けたことはあるものの、直接会ったこともない洋服量販店の創業者が、所有しているオルゴールすべてを遺贈する、というのだ。理由がわからず、戸惑う鋼のもとに、相続放棄を唆す脅迫状が届く――。壊れたオルゴールが、鋼の手によって失われた音楽を取り戻したとき、奏でられた真実とは? 清廉な筆致で静かな感動を呼ぶ、傑作本格推理。
【感想】
オルゴールの修復師のお話。主人公に自分と似ているところがあったのがまず驚いたし、少し親近感がわいた。そして、オルゴールにまつわるいろんなストーリーがとっても楽しくて不思議でほんわかするお話ばかりだった。夢中になって読んだ。しばらくしたらまた読みたいなあと思うくらい良かった。
投稿元:
レビューを見る
レストアの続編となる本作は、前作同様に穏やかなリズムで物語が進んでいく。この穏やかでしんしんとした雰囲気が太田作品のなかでも際立っている。それが主人公がオルゴール修復士であり、作品のキーアイテムにもなる「オルゴール」の音色を思わせ、独特の作品世界を形づくっている。
前作では、主人公の雪永が負った心の傷に救いが与えられるところで結末。本作では、そこからどのような展開を迎えていたのかという楽しみがあった。いきなり雪永が結婚しており、いきなりの惹き込み。肝心のストーリーも、人の心を綺麗に切り取り描く太田作品らしい、素敵なミステリ作品。
投稿元:
レビューを見る
「ㇾストア」の続編。まさか続きが読めるとは・・・。いつの間にか結婚していた鋼さん。お相手は、あの人ですか・・・。伴侶を得て、鋼さんの心も落ち着いてきてるんだなぁというのがうかがえました。ただ、前作をほとんど忘れていたので、私にはサプライズ効果があまりなかったのが残念。「ㇾストア」を再読してから読めばよかったわ。お話としては、思わぬ遺産相続に巻き込まれつつ、前作同様、オルゴールの修理を依頼する人たちの思いもㇾストアしていく様子が、優しく描かれていました。好きなお話なので、この続きもあるといいな。
投稿元:
レビューを見る
広義のミステリーかな。謎はない。いわゆるエンターテイメント、一般小説か。前作「オルゴール修復師」の続編にあたる。主人公のレストア(オルゴール修復師)雪永鋼は、鬱病がやっと軽度化してきたところで、人と関わるのは苦手なはずなのだが、将来の優しさのためにいろいろと他人の厄介ごとに関わらざる得なくなってしまう。読者としては、人と関わることで鬱病が悪化しなければいいなと思うと同時に、雪永も関わった人も両方納得する形で、いろいろな事件を終結してほしいなと思ってしまう。でも、そこはちゃんと解決してしまうんだよね。あたたかい気持ちになる物語だ。
投稿元:
レビューを見る
オルゴールの修復師を主人公にした、優しい読み心地の連作ミステリ。ああでも二作目だったか。一作目も確か持っているはずなので読まなくては。
あまりなじみのない職業ではありますが、オルゴールというのがそのあたりで売っているような雑貨だけではなくアンティークだということを思えば、深みがあって素敵な職業だと思えます。それぞれに思い入れのあるオルゴールを大事に持ち続けている人たちがいて、そんp気持ちに寄り添うことがこの物語のなんともいえない優しさを生み出しているんだろうなあ。
お気に入りは「英雄」。ミステリとしての「真相」は、実ははっきりとわかっているわけではないのだけれど。物語としての「真相」はもうこれ以外にあり得ないでしょう。実際どうだったかよりも関わった人たちがそれが真実だと思えればそれで良い、そんな物語。
投稿元:
レビューを見る
ミステリー
連作短編集
オルゴール修復師(レストア)雪永鋼と妻 真美、愛犬 ステラの家族を描いた物語
鋼の元に持ち込まれるオルゴールにまつわるちょっとした謎を、繊細に丁寧に向き合い解いて行く
オルゴールの音色のように穏やかなミステリー作品