紙の本
成長にともなうすれ違い
2018/06/30 18:07
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投稿者:gonna - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻から年月が経ち、16歳になったキーリが主役です。
外見が大人っぽくなり、長旅で世間慣れもしてきた彼女ですが、心根はまだまだ少女です。
そのため、再会したハーヴェイに対しても素直になれないのですが、そのお互いの心情描写が見事に表現されています。
読んでいる間はやきもきさせられるのですが、読み終わった後には温かい気持ちになれます。
4巻からは首都に近づくお話になるので、全体的に宗教色が色濃くなってきます。
キーリたちは神の存在とか宗教には否定的なので、この時期はまだまださりげなく描写されるだけですが、次第に無視できなくなります。
このテーマも、今後の展開が楽しみです。
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06/03/04 前回のラストが物凄く後を引いたので、割とはらはらしながら読み進めました。再登場した坊ちゃんの家柄のよさと性格と、割とフツーな不死人さんが微笑ましいです。あと、ベアトリクスはいい女だと思う。(たとえ性格に致命的な欠陥があったとしても)兵長とのコンビが好きなんで、また読めると良いなあ。
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ハーヴェイが消えてから約1年半。<魔女狩り>のあった街に数十年ぶりに訪れたベアトリクス、キーリの出生、ハーヴェイとの再会など。
1年半で皆、成長したなぁと感じました。ユリウスがキーリの1つ下だったのは驚きました。家柄におごらず、しっかり育っていてよかったです。今度はベアトリクスとの再会がどうなるのか楽しみです。
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いきなり一年半もたっていました^^;;
ハーヴェイとまた再開できて本当に良かったと思う。
こんなに長い間待ってられるなんて・・・
ユリウスとも再会。
嬉しい事続きな巻だけど、あまり好きではないかも・・・
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もうこの本で一気にキーリ熱が加速しました。今まではちょっと時間があるときにちびちび読んでいたんですがこの本に来ると一気に最後まで読んでしまって、此処から出ていた続シリーズほぼ買占めにかかりましたよ。
ハーヴェイと離れ離れになってしまったキーリの心情とか切なくて早く会って欲しいっていう思いが自然と込み上げてきます。もうこの作品は本当に愛しくてたまりません。
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なんだかとても疲れる一冊でした。ハーヴェイとキーリが再会した後が特に。余計に痛々しくなったハーヴェイにハラハラします。不死人なのに死にそうなんだもん。
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ハーヴェイが消えてから約一年半。キーリは16歳になっていた。キーリと、ラジオの憑依霊・兵長そして〈不死人〉のベアトリクスは、東サウスハイロで暮らしている。
ある日、ベアトリクスの情報筋からキーリの出生の手がかりが見つかったと聞き、ノースハイロ方面に向けて出発する。
旅の途中、ウエスタベリ教区のはずれの街トゥールースに着いたキーリ達は、この街でまた不思議な出来事に遭遇する。そして……。キーリの出生の手がかりとは!?ハーヴェイとの再開は!?
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前作から1年半、キーリが旅に出る第4作。
読了日:2007.08.24
分 類:中編
ページ:317P
価 格:570円
発行日:2004年2月発行
出版社:電撃文庫
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 : キーリ
語り口 : 3人称
ジャンル: ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト向け
雰囲気 : 異世界、暗め、退廃的
結 末 : つづく
イラスト:田上 俊介
デザイン:Yoshihiko Kamabe
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---【100字紹介】------------------
ハーヴェイが消えてから約1年半。
キーリは16歳になっていた。
ラジオの憑依霊・兵長と<不死人>ベアトリクスとともに
東サウスハイロに住んでいたキーリは、
その出生に関する情報を得て、旅に出た…シリーズ第4作
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「キーリ」第4作。半分くらいきましたね。
舞台は異世界、というか異惑星。
まだ色々と秘密がありそうです。
旅に出たきっかけであり、ともに過ごしてきた<不死人>ハーヴェイは、前作でキーリを置いて単身、首都へ行ってしまいましたが、本作でも帰ってきてません。どころか1年半もたってます。どうなっちゃったんだ、ハーヴェイ!?…もう戻ってきてくれないの、と思い始めたキーリですが、ベアトリクスの得たキーリの出生に関わるかもしれない情報を元に、ハーヴェイが向かったはずの首都の近くまで行くことに。
1作目が列車の旅、2作目が(砂の海の)船旅、3作目がちょっと定住で、4作目は…なんでしょ、旅と都市の物語?それとも地下水路で水物語?
構成としては、1・2作目には連作短編の雰囲気がありましたが、3作目で薄れて、4作目は元の趣はなくなって普通の長中編ですね。
大きくは2部構成。
前半はキーリ・兵長・ベアトリクスの旅、後半はキーリ・ハーヴェイの逃走劇(少しユリウス風味)と、ベアトリクス&兵長。前半の旅は面白いですね。同じ旅なのに、キーリ・兵長・ハーヴェイのときとあまりに違っていて。なかなか面白い趣向でした。同じ不死人なのに、ハーヴェイがベアトリクスに変わるだけで、こんなにも物語の色合いが変わるのですねー、ハーヴェイどうしているかしら~、と、いないはずのハーヴェイにむしろ心がいってしまうような。巧い!
キーリの見えなかった性格が、また明らかに。何というか、こんなふつーのお嬢ちゃんだったとは気付きませんでした。第3作でもそういう片鱗はありましたけど。
何だか色々ありましたけど、特にわーっという風もなく、まったりとした感じ。いや、内容は全然まったりじゃなくて、いつも一触即発状態なのに。不思議ですね。この内容と、テンポのギャップは。そのせいか、厚さの割にボリュームを感じるような気がします。気がするだけ?そういう巧さ、ということにしておきましょう。
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文章・描写 :★★★+
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…ハーヴェイ
「ちゃんと感謝できてる。今ここにいることに」(ハーヴェイ)
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表紙のキーリ、上下少し斜めの角度から見ると泣きそうな顔するんですよ。
前作の終わりにハーヴェイと別れ、今作はそこから1年半後。
大人しくハーヴェイを待つキーリではなく、今度はベアトリクスと共にハーヴェイの行方を追って旅をします。
キーリは、ハーヴェイに保護されていた頃よりも外見も性格も少しずつ大人びてきて、クールでドライだけどお人好しなところはハーヴェイにそっくりです。
ハーヴェイのしぐさや癖をあれこれ覚えているところにもぐっときます。
1年半というブランクも大きいもので、少しぎこちない関係になっていく二人の心情の表現にとても共感できます。特にキーリ。離れているうちに思いが募り募って独りよがりっぽくなって、それまでの距離感が分からなくなっちゃうんですよね。自分だって素直になれないくせに、相手の素直じゃない(戸惑っている)態度に対して「自分が一方的に思ってただけなのかな」と不安になったり拗ねたりして。
また、今回は女性二人(とラジオ)の旅のせいか、こころなしか華やかさというか明るさがあります。
ハーヴェイよりも「!」を多用して話すベアトリクスのテンションの高さがなかったら、救いようなく暗い話になるんじゃないかと思うくらい、ベアトリクスの存在は大きいです。
本当に、彼女にはもっと幸せになってほしいのですが、面倒押しつけられた挙句損な役回りさせられる展開が……。
「泣かないハード・ガール」で過去の幻影が見えるところが、今回は一番印象に残りました。
幽霊ではあっても、自分のことを知っている人たちに温かく囲まれるという体験を、キーリができて本当に良かったと思います。
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だんだんキーリが大人になってきた気がする。それと同時に、ハーヴェイにとってのキーリの存在も大きくなってきて。
引用したハーヴェイの台詞はぐさってきました。キーリは悪くない。ハーヴェイを信じてないわけじゃない。でも。明らかに「違う」存在。なかなか死なない不死人を描いてるんだけど、命の重さが逆にひしひしと感じられるストーリーだなあ。
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キーリⅣ 長い夜は深淵のほとりで
ハーヴェイが消えてから約一年半。キーリは16歳になっていた。キーリと、ラジオの憑依霊・兵長そして〈不死人〉ベアトリクスは、東サウスハイロで暮らしている。
ある日、ベアトリクスの情報筋からキーリの出生の手がかりが見つかったと聞き、ノースハイロ方面に向けて出発する。
旅の途中、ウエスタベリ教区のはずれの街トゥールースに着いたキーリ達は、この街でまた不思議な出来事に遭遇する。そして……。キーリの出生の手がかりとは!? ハーヴェイとの再会は!?
第9回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞作、第4弾!
***
うわぁぁぁいちねんはんもたってるぅぅぅぅ!!!!!
がまず最初に思ったことです、はい。
キーリは泣くと思うと前巻の感想で言いましたが、どうやら一生懸命我慢するほうにしたみたいです。でもハーヴェイ見たら泣いちゃいましたが。
そりゃあ…うん、泣きますよねぇ…。ベアトリクスとか兵長に心配かけない様に一生懸命抑えてたのに、いざハーヴェイ見たらなんかボロボロだし、誰?とか言われるし、泣くわ…。
今回はなかなかのすれ違い回。
あああああ気持ちはわかるけどハーヴェイの言うこと聞いてキーリぃぃぃぃ!!と思いながら読みました…。
すれ違いは悲しいのです。
久々にユーリが出てきますよ!だいぶ親の七光り的な感じでハーヴェイを保護?してたんだからびっくりですね!
なんかこういろいろ理由つけて不死人嫌い側になってなくてよかった…ほんとよかった!
嫌な子になってたら軽く鬱だったなぁ。
ベアトリクスが行方不明になりますが、とりあえずキーリとハーヴェイと兵長の旅は続くみたいです。
ていうか一体いつになったらこの二人くっつくんですかね?そろそろじれったくなってきましたよ…!!でもこのゆるゆるときどきどきどきみたいな雰囲気が好きだったりするのでアレですね←
ちょっと読んでから時間置いてしまったので、書きたかったことはもっと沢山あったかもだけどここまで。
でも評価は☆4にしようと決めてはいた←すれ違い回ですからね!
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キーリのたくましさが一段とアップしていた4巻でした。
キーリとベアトリクス、キーリとハーヴェイの会話がすごくなんというか、良いです。
作者さんのあとがきには、いつも「回りくどい少女と面倒くさい性格の青年が、周囲に迷惑をかけまくりながらくっついたり離れたりする話」と紹介しているのですが
そのもどかしさがとても良いですね、はい
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は?!??!?!?ハーヴェイ何してんの?!??!?!?!!
キーリ16歳、最高に可愛い。絵柄はこの辺りが最高に好きです。
おいてけぼりにされたキーリはビーと中良いんだか悪いんだかで一緒にいる訳ですが、二人の過去にふわふわ触れてからの突然のユーリ!ちょっと成長してる!(胸熱)
そこでハーヴェイに再会。胸が高鳴るにも関わらずくそやろう発言でキーリを傷つける。ダメ男な感じがプンプンしてますね!そこもハーヴェイの良いところだけど!
ハーヴェイに久し振りに会って、どういう対応していいのかわからなくなってるキーリも可愛い。
なんやかんやでまた一緒に、不死人と少女とラジオがあどけなく笑っている車窓へ戻って行きます。三巻の不安でしょうがない終わり方を見てきた読者諸君に今回は優しい終わりでした。
しかし《なんでこの人は、会うたびいつもこんなぼろぼろになってるんだ。(本作品P225)》←ほんまそれ。
段々ハーヴェイがぼろぼろになってきてるのが分かるので、結末まで胸が苦しいな。
残念ですがこの巻では(ry)
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物語は、キーリがハーヴェイと別れてから1年半後に進みます。
ベアトリクスと兵長の三人でハーヴェイの帰りを待っていたキーリは、この1年半のあいだにたった一度だけ、ハーヴェイから連絡が来ていたことを知ります。彼女は、駅舎で出会った駅長の霊に背中を押され、たった一人でハーヴェイのいるノースハイロ方面へ向かうことを決意します。
そのころハーヴェイは、有力者の父を持つユーリにかくまわれていました。ユーリは、「門の街」にやってきたキーリを発見します。こうして、ようやくキーリとハーヴェイは再会を果たし、ハーヴェイはキーリとともにこの町を脱出することを決意します。
個人的には、ベアトリクス姐さんのカッコよさが、一番印象にのこっています。