紙の本
その島には、しきたり、隠し事があった!
2015/03/25 18:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親の生まれ故郷である通島、そこの診療所へ赴任した一ノ瀬希世が事件に巻き込まれていくという、
ごく普通の2時間スペシャルミスリー劇場。
老人たち、島のしきたり、島の隠し事、これにミステリー性を持たせています。
ミステリー好きの人には、わりとありがちな内容に感じるかな?
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島ぐるみでひた隠しにする秘密に一気読み。おもしろかった。
全員参加の朝の体操とか飲まされるジュースとか、健康にいいという甘言の裏に潜む強制力に嫌悪感。
終盤で味方がポツポツ増えたけど、四面楚歌の中主人公は女一人でよく頑張ったと思う。それが報われてオセロ盤のように一気に形勢をひっくり返したラストは胸がすくなぁ。
島のその後が気になるところ。タブの木に隠してあったのも実際何だったのか知りたい。それが心残り。
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ラストま読んでやっとサブタイトルと表紙の意味がわかる仕掛けなのね〜(*´∀`)
テンポよくかつスピーディーな展開するストーリーなので飽きる暇なく一気読み(笑)
田舎の閉塞感もよく出てるなと思いました。
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隔離された島では法治など通用しない、島の掟で成り立っている。そんな前提で読み進めると、どんな裏が隠されているのやら、と自分勝手に妄想を拡大させてしまう。現代医療の闇の一つの表現方法としては、有りだと思う。
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友達のお薦めで読んでみましたぁ。
面白かった。
こういう伝統と因習が根付いてる孤島の話って、横溝正史っぽくて好き。
もうちょっと怪しさが欲しいなぁとは思ったけど、現代の医療とうまく絡んであって、これはこれで面白かった。
もちろん、間違った医学の使い方を生身の人間で試すのは怖いことだけど、昔から根付いてる民衆の考え方や変なしきたりなど、洗脳され変に因習されてる怖さにぞぞーっとした。
しかし、一ノ瀬先生のおばあちゃんから譲り受けた念珠の房に入ってたあの紙。あれは結局何を言いたかったんだろう。。。
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母の生まれ故郷である離島へ赴任した医師・希世。
島民の半分以上が高齢者なのに、寝たきりの人は数名。
その理由は、全島あげて取り組んでいる”ぴんぴんころり運動”のおかげだという…。
仙川環さん、ほとんどの作品を読んでますが、
今回の医療色は、さほど濃くなかったです。
そのかわり終始、不気味な空気が漂う物語でした。
呪われた歴史…。
その地域に根付いた風習…。
貧しさから、老い先短い者の命と、未来ある子供の命を
天秤に掛ける。
閉ざされた島の中で、何が正しいのか、何を信じていいのかわからなくなる。
誰もが怪しく思え、疑ってしまうんです。
WOWWOWでドラマ化して欲しいような作品でした。
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最後までテンポよく展開して飽きなかった。
出来過ぎ感は否めないけど、まあいいでしょう。
医療現場に身を置くのもとしては、さすがにちょっと。。。と思ったけど。
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通島に医師として赴任した一之瀬希世.住人に溶け込む努力をしているが,患者が突然死亡し妙な雰囲気を感じてくる.寝たきりの老人が少なく,ラジオ体操や特製ジュースを推奨し,製薬会社が健康造りの音頭を取っている.新聞記者をしている古い友人本宮春美から健康な島として取材根回しの依頼を受けるが,村役場は何故か後ろ向きなので,春美には断りの連絡をする.春美が連絡なしに島に来たことを知って調査をするが,崖から転落して死亡したようだ,ただ住民は何かを隠していると感じた希世は島の中で同士を見つけて活動する.不気味な事件が続発するが,希世は次第に核心に迫る.最終的に黒幕を突き止めるが,面白い展開が楽しめた.
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いやーありえなくもない話なので結構な恐怖を感じました。こういう閉鎖的な社会の風習って軽視できない。田舎育ちなんで良くも悪くもそういうのわかるので怖かったです。
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伝統や風習を頑なに重んじ、よそ者を受け入れないなど、閉鎖的な島へ赴任した女医が、不可解な事件に巻き込まれる話。
崖から落ちて運よく助けられる場面はそんな偶然あるのか?と思ってしまった。
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他の地との交流もほとんどなく、孤立した地で暮らす通島の人々。
閉鎖的な環境は人の心も閉ざしていく。
よそ者を嫌い、あからさまに警戒心を露わにする島民たち。
前任者の引退を受け、島へと医師として赴任した希世は何とか島にとけ込もうとするがなかなか上手くはいかない。
島で推進されている「ピンピンコロリ運動」。
だがその謎を解くと言っていた友人は失踪し、やがて島内で死亡が確認される。
目撃者もなく、どうやって友人は島にやってきたのか。
希世は漠然とした不安を抱きながらも、医師としての務めを果たしていくのだが・・・。
初心忘るべからず。
当初は崇高な目的があったとしても、時は人を変えていく。
いつしか目的は別のものに変わり、達成するための手段はどんどん悪辣になっていく。
閉鎖的な島で異議を唱えることは、自ら孤立することを意味する。
それだけの勇気と覚悟を持つ者は簡単には現れない。
希世がよそ者だからこそ思い切った行動に出られたとも言える。
医療はまだまだ一般人にとっては特別な領域だ。
病気だと言われれば大概の場合、それを疑うことはない。
医師と患者の信頼関係のうえに成り立っている。
その信頼を逆手にとり、自分勝手な目的に利用した時点で医師の資格はなくなってしまうと思う。
どこかに本当にありそうな可能性もあり、心がヒヤリとさせられた物語だった。
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離島に赴任した女医が、島の悪しき風習に立ち向かう。
1章 ぴんぴんころりの島
2章 野木の御山
3章 断崖の祠
4章 逆転のオセロ盤
5章 祭りの夜
6章 神の御心
7章 海難法師の海
エピローグ
伊豆諸島にある無医村の島・通島に、島出身者を母に持つ一之瀬希世が赴任する。
島では、ぴんぴんころり運動と称し、朝の体操や健康ジュースの摂取などが行われ、島人たちの健康はすこぶる良い状態が保たれていた。
しかし病気の進行が懸念された患者を大きな医療機関に紹介しようとした矢先に、その患者が死亡してしまう。
その後も不審な死が続いていたころ、希世のいとこで新聞記者の春美が、運動を取材したいと申し出ていたが、ぴんぴんころり運動のからくりを発見したといった後、失踪してしまう。
島の閉鎖的な人間関係、島民同士で罪人を裁く風習など、島の秘密に迫ろうとする希世は危険な立場に。
島に隠された陰謀は暴くことはできるのか?
結構ドキドキしながら読めました。
最近の作品では一番好きです。
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隔離された島では、ぴんぴんころり運動により健康に成果を得ている。赴任した若い女医がふと疑問を呈したところから、話が展開していく。閉ざされた村の因習、医学者の狂った欲が錯綜するサスペンス。2019.7.27
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タイトルから感染症が広まって隔離される島の話かと思ったら違った。パンデミックではなくて医療サスペンス。
情緒不安定な女友達が死んだり、元カレがやってきたり。閉鎖的な島で女医さんが孤軍奮闘しながら仲間を増やして謎を解き明かしていく。
昔の環境だったらそういう風習があってもおかしくないかもなーと思えた。