ジミーぺージさんのレビュー一覧
投稿者:ジミーぺージ
紙の本舟を編む
2015/04/06 19:59
言葉は生き物
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
言葉の意味を誰が決めているのかなんて考えたこともなかった。
実は、出版会社の編集部でつくっていた。
だから、辞書によって言葉の意味が各社さまざまな表現になっているのだ。
この辞書のこの言葉の意味は正しいと誰が判定しているのか。
文部省では監修していない。
昔と今とでは、用語の使い方も意味も代わってきている。
また、新語もどんどん世にあふれている。
だから、辞書は何度も改定されてきた。
この本は、辞書の作成に実直に向き合った青年の話です。
2014/04/18 10:19
不思議な脳
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
脳卒中のなった著者が、その状況を克明に描写しています。
脳が壊れるいうことは、こういうことになるのかという真実が描かれています。
また、右脳と左脳の役割の違いについても非常に興味深いことが描かれています。
これを読むまでは、右脳と左脳が連携して1つの脳と思っていましたが、
実際は、別人格として機能しているなんて思っても見なかったです。
脳卒中で寝たきりの家族をお持ちのかたは、患者本人の立場を理解することができますので、特にお勧めです。
紙の本FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
2020/04/17 13:23
誰もがやってしまう、本能的思い込みとは?
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
10の思い込みによって、正しい世界観を持つことができない。
ということに気づかされる本です。
この10の思い込みとは、人間の本能によるものであり、また、恣意的情報操作、
知識のアップデート不足などによるものと示しています。
言われてみれば、『確かに、そう思だな!』と、納得できる事ばかりです。
この『本能的思い込み』のセンテンスは、この本の章立になっていて、
データを基に具体的に分かり易く説明されています。
もし、何か気になるニュースがあり、これが事実かどうか疑わしい場合、
この10の『本能的な思い込み』のセンテンスと照会し、吟味してみることは
大変面白いことと思います。
<誰もがやってしまう、本能的思い込みセンテンス10>
(1)分断本能
(2)ネガティブ本能
(3)直線本能
(4)恐怖本能
(5)過大視本能
(6)パターン化本能
(7)宿命本能
(8)単純化本能
(9)犯人捜し本能
(10)焦り本能
詳しくは、本にて!
紙の本カエルの楽園
2017/09/04 10:58
国を滅ぼすのは国民世論の先導者たち
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
国家防衛の考え方について、日本の現状がわかりやすく描かれています。
日本対アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、韓国などとの国際関係は
各国の国家元首やナショナリティーにより変化しますが、
日本の国内世論は、与党、野党、コメンテーター、在日、左翼、右翼など
の言動やフェイクニュースなどで簡単に誘導されます。
日本人は、戦争は起きないだろう。大丈夫だ。
と、防衛に対して真剣に考えてはいません。
この本を教材に、テレビ討論会などをして欲しいと思います。
この本の内容はマンガで表現することができ、小学生から討論に参加できます。
是非、NHK番組でお願い致します。
紙の本海賊とよばれた男 上
2015/02/04 11:35
大和魂
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
主人公の鐵造は、人を育てることの達人だったのでしょう。
鐵造の店員が皆すごいのです。
みんなが侍なのです。
だから、読んでいて心地よく、感動をくれます。
登場人物が皆、大和魂の持ち主なのです。
会社を経営されている方にお勧めします。
頑張れ日本!
紙の本7日でマスター株チャートがおもしろいくらいわかる本 一瞬でわかる買い時売り時のサイン!
2020/11/06 17:14
スイングトレードという投資スタイル
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
株の投資スタイルには3つあります。
・デイトレード(1日のうちに株を売買)
・スイングトレード(数日から数週間単位で株を売買)
・長期投資(数年から10年以上かけて株の売買)
この本は、スイングトレードをするための入門書です。
興味深かったのは、底値で株を買って、最高値で売るための参考書と考えていましたが、
スイングトレードは、買った時の株価よりも高い株価の時に売って確実に利益を出すという
投資スタイルのようです。
いつまでも、底値になるのを待ってから買い、最高値になるのを待ってから売るという
投資スタイルではないようようです。
この本には、銘柄の選び方、注文の仕方、チャート分析、買いのタイミング、
売りのタイミング、損切りの仕方、など、基本的なことが図を使って簡潔で
分かり易い内容になっています。
個人的には、長期投資9割、スイングトレード1割の分散投資から始めようと考えています。
スイング投資を始める方にお薦めします。
紙の本食品別糖質量ハンドブック ダイエット・糖質制限に必携!!
2015/03/13 10:35
大好きなナポリタンはダメなの?
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
糖質制限のやり方や、糖質量について食品別の写真付で示されている。
そのため非常にイメージし易い。
糖質制限は、この本の写真を見ながら次のようなことに注意して食事をすればよいらしい。
(1.)1回の食事での糖質量の目安は20グラム以下
(2.)ごはんなどの主食の代わりにおかずを2品追加する。
(3.)食材選びの基準は、食品成分表で100グラム当り糖質量5グラム以下のもの
(4.)リノール酸とトランス脂肪酸はさける。オリーブオイルが最適
(5)基本的な献立は、おかず+おかず+副菜+主菜+汁物
無理なく、その人の目的にあった糖質制限を行う。
糖質量の高い大好きな物は、全くやめることはできないので、ほんの少しだけたべることにしようかな?
紙の本困ってるひと
2014/11/26 10:41
明るいひと
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
こんなにつらいのに実に明るい。というか、たぶん暗くなってもしかたがないので
明るく、面白おかしく書かれているのでしょうね。
退院後の生活もとても大変だと思いますが、引き続き頑張っていられるのでしょうね。
これを読んで、負けられない頑張ろうと感じた方は多いのではないでしょうか。
なにか困難にぶつかっている人は、ぜひ読んでください。
紙の本父の詫び状 新装版
2021/03/08 11:03
笑った!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私は昭和31年生まれです。
このエッセイは、若い人には分からない面白さが多分にあります。
向田邦子さんは私の父と同じ昭和4年生まれです。
なので、私の生まれ育った昭和とはいくぶん時代が違うと思うのですが、
それが全く同じ時代を生きたかのように一つになれます。
昭和という時代はそうなんですね。
当時の日本人の有り様も貧困さも慎ましさも温かさも同じなのです。
こんなにノスタルジーを感じた作品はありません。
私と同世代のひとに是非読んで欲しい作品です。
何度も吹き出して笑いました。
紙の本思い出トランプ 改版
2021/02/14 18:40
身近な家族小説
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
13編からなるオムニバスです。
昭和生まれの人間には、昭和の臭い、懐かしい世間の風景を感じます。
若い世代の話ではなく、熟年期の夫と妻、男女の話です。
向田邦子さんの描写力が見事な作品だと思います。
紙の本地下鉄道
2021/01/18 16:36
自由と平等でない国、アメリカ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
コーラという黒人少女が自由を求め、
奴隷であったランドル農場から逃げる話です。
現在までもアメリカ黒人差別は続いています。
コーラは、奴隷は主人の所有物なのだから、
ここから逃げるほかに自由は得られないのだと。
母のメイベルも同じことをした。
それも、私を置き去りにしてまでも・・・
コーラは勝ち気でくじけない性格なので、
悲劇的な内容でありながらスリルと希望が
混在した面白さがあります。
アメリカは奴隷解放で南北戦争までした国です。
世界中で民族対立、宗教対立による戦争があります。
しかし、奴隷には戦うことも許されない人間なのです。
だから、逃げるしかないのです。
奴隷とは、
「人格としての権利と自由をもたず,
主人の支配下で強制・無償労働を行い,
また商品として売買,譲渡の対象とされる
(もの言う道具)としての人間のことをいう。」
2020/12/25 16:06
インド独立と人口13億人のパワー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
イギリスの植民地から独立後、
ヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立で
インドとパキスタンに分裂し、
東パキスタンはパキスタンから独立して
バングラディッシュになった。
インドと言えばカースト制度。
カースト制度はどのようにして生まれたのか?
そして、なぜ現代まで続いているのか?
インドの人口は13億人、中位年齢は28.7歳と
世界的に見て非常に若い。(日本は48.6歳)
IT業界で大活躍しているインド。
今後が非常に気になるになります。
是非読んで見て下さい。
2020/11/19 16:51
共産党による一党独裁国家がなぜ崩壊しないのか?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ぜひ、次ぎのようなことが知りたいという方にお薦めです。
・中国・台湾・香港は同じ国家なのか
・一国二制度は、本当に守られているのか
・台湾の「ひまわり運動」は成功し、香港の「雨傘運動」は鎮圧されて
終わってしまったが、その違いは何処にあるのか
・中華人民共和国(共産党)はどのような経路をたどってきたのか
・習近平の野望は何処にあるのか
・南沙諸島になぜ中国は軍地基地を建設しているか
・チベット自治区、新疆ウイグル自治区の問題
・なぜ反日教育をおこなうのか
・なぜ中国本土に民主化運動は起きないのか
・いつまで共産党独裁政権がつづくのか
など!
2020/11/12 16:04
「世界の見方」の入り口
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本は、世界の見方シリーズの最初の本です。
千代田区立九段中等教育学校で行った池上彰さんの授業がベースになっています。
「世界の見方」は次ぎの6項目からまとめられています。
(1)「地図」から見る世界・・・各国の事情にあわせた世界地図
(2)「お金」からみる世界・・・お金がお金として使用できる発行国の信用
(3)「宗教」からみる世界・・・一神教と多神教
(4)「資源」からみる世界・・・化石燃料ガス・石油、シェールガス・石油、
そして地球温暖化防止エネルギー
(5)「文化」からみる世界・・・各国の作法、日本のアニメ
(6)「情報」からみる世界・・・インターネットの普及と問題点
この本は、「これくらいは常識として知っておいてね!」という内容です。
まずは、常識レベルをマスターしたいという人にお勧めです。
紙の本グロテスク 上
2020/07/22 16:03
アイデンティティ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本の主人公は、ユリコの姉、ユリコ、同級生の和恵とミツルの4人です。
彼女たちは超名門校の出身者です。
彼女たちは、お互いに嫉み・ひがみを持っています。
この嫉み・ひがみは、自分にないものを他人が持っている時や仲間外れのような
差別を受けたときに発生します。
また、人は生まれ持った才能と、努力によってのみ獲得できる実力とで生きています。
ユリコの姉(名前は示されていません)は、利己主義者で、ユリコへの嫉み・ひがみが強く、
ユリコは、生まれ持った美貌武器に姉に対して高飛車に生きて行きます。
和恵は負けず嫌いで、努力・努力によって一流を勝ち取ります。
少し鈍臭いイメージがあります。
ミツルは、優等生で周りから天才肌と思われていますが、その裏で努力をする苦労人です。
この本には、東電OL殺人事件の背景があります。
(慶応大学を出て東電に入社し、エリートだった現役OLが売春をし、
そして渋谷の円山町で殺害された事件。)
そして、この本の中ではこれに類似した事件を発生させ、彼女たちの心の寂しさを描いた
ものになっています。
長編小説ですが、是非読んで見て下さい。