電子書籍
今はなき噺家たち
2021/09/13 04:30
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸の道を極めようとする、落語家たちの熱い想いが伝わってきます。時代の流れとともに失われてしまった、「生きた笑い」についても考えさせられました。
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著者は、圓生や志ん朝の音源のCD化を手がけた名プロデューサー。題名の言葉はこの方が言ったのではなくて、4代目橘家圓喬が噺を終え講座を下りた後、見ず知らずの隣同士の人が誰彼と無くかわした言葉だそうです。 明治時代のこと。それから時代を経て、昭和の名人だとか言われるようになりましたが、はてさて名人という定義はどこにあるのか、誰が決めるのか。「えぇ、名人・・・なんという言葉がありまして・・・」と志ん朝もまくらで語っていますが、ものを作ったり、形に残るものに対しての名人はあるかもしれないが、落語となると・・・と言葉を濁しています。演じ終わった後、あまりのうまさに客席が静まりかえり、演者が引き揚げ際、どよめいて拍手喝采がおこったなどという噺を私も聴いてみたいものです。
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落語研究会の解説でお馴染みの京須さんの本。
10年ほど前の本。
過去の名人の話を求めた本で古さは感じない。
武士鰹 大名小路 生鰯 茶店紫 火消錦絵
五七五七七 三十一文字 これ江戸の名物。
これだけ覚えておこう。
前書きで、名人の定義を延々と書いている。
その説明の引き合いに出されたのが、江戸の名物の定義だ。
京須さんのこだわりを感じる。
立場上現役の落語家は評価しにくいのかも。
落語研究会のファンなので、京須本には関心がある。
10人の落語家の名前が列挙されている。
全員物故者で江戸の落語家だ。