紙の本
いよいよ話が繋がってきました。
2015/11/27 19:40
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投稿者:あーや - この投稿者のレビュー一覧を見る
「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズの5作目!読み出したら止まらず、一気に最後まで読み切ってしまいました。今まで、少しずつ書かれてきた「紫色の指」がいよいよ前面に登場してきて、登場人物たちも今までになく行動的になっています。1~4巻の話がここに来てすべて繋がってきて、物語も佳境を迎えた感がします。主人公たちがこれからどうなっていくのか、早く続きが読みたいです。
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わーあーあー…そういうオチ!?
タイトル的にそろそろ終盤なのかしらと思ったら、まだまだ続きそうで一安心なような、これからどうなっちゃうの?とドキドキもしつつ。
思惑の糸が張り巡らされていて続きがほんと気になりますわ。
最初はよくあるカフェ探偵物だと思ってたのにね!
こんな展開になるとはー。
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幽霊たちの暮らす場所。そして‟紫色の指先”と対峙する。
今回は小説と読者について考えさせるところが多かった。(あ、いつもか?)
物語の結末を壊すものはなんだ?
見えないものを照らす光はどこだ?
終わりのない物語を知らしめるのは誰だ?
サン・ジェルマンの薬に癒せない病とはなんだ?
バッドエンドが確定するのはいつだ?
次の巻が最終巻かー。すべての疑問が解消されるのだとしたら、すごく心地いい結末になるのではないかと期待。
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わかりにくい暗喩や言葉遣いや言い回しがたくさんあって、わかりにくいのに言葉がきれいで話にぐいぐい引き込まれました。小説の話は、難しいですね。天才の定義とか哲学的な話が相変わらず多くて息を飲みます。こういう捉え方があるかー、と、新しい視界が開けます。
今回は時間が行ったり来たりして時系列がわかりにくかったです。そして幽霊たちそれぞれの思惑も複雑でわからないことだらけで謎がたくさんですね。時間が完結?っぽいので、早く読みたいです。最後のオチが!そうだよね、そうなるよね、と納得しつつも、このあとどうなるのか不安で仕方ないです。相変わらず河野先生のお話しはすてきでした。
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シリーズ5冊目。ついに「紫色の指先」の正体が見えてきて、いきなり物語が動いた印象。つじつまの合わない展開もおもしろかった。「幽霊と人間は共存できるか?」紫色の指先の世界を覗いてみて、ちょっとアリなんじゃない?と思ったけど、代償が大きいかな…?異世界(?)で展開された今作でしたが、この状況で現実世界に戻って、果たしてどんな事が起こるのか?雨坂はどうなる?ラストになるらしい次回に期待が膨らみます!
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このシリーズを読み始めた頃は作家と編集者が、探偵事務所に持ち込まれた事件を「小説に仕上げるならこんな結論に違いない」という視点で謎解きする構成だったはずが、いつの間にか壮大なファンタジーになっていた。
抽象的な理論のぶつけ合いのようなこの展開も良いけれど、最初からこの構想をもって書き始めたのかな?
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続きを借りようと思ったら図書館に無かった。なんてこと!というわけでこちらは購入。帯に2016年にシリーズ最終巻発行とか書いてあったけどそちらはまだ出てない模様。…う~ん、頑張っていただきたいなぁ。
というわけで続さんの小説世界へGo、みたいな話。サクラダリセットで言うと夢見る少女の夢の中へ行った時のお話しみたいなものかなぁ?あちらと違い、現実に出てきたキャラと特殊空間に残ったキャラが変更した辺りが今後の展開の面白そうな所なんだけど… 続きはいつだろう?(笑)
ここにきてナルホド、だからユキさんは巻き込まれたのねぇという辺りを実感。それにしてもなんか緊張した母子関係だなぁ…と思ったり。会いたくない訳ではないんだろうけど。
とりあえず、完結編を早く!と望むところです。
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幽霊の世界に取り込まれて、紫色の指先に関わる諸々がメインになって、ややこしさは前巻より戻って来てしまったけれどそのややこしさを楽しめた。作中で語られる天才ふたりの小説は作者の理想でもあるのかな。傾向としてどちらも作者の著書と重なる部分も多い気がして、且つ嫌味なく寄り添えた。時間のずれは明らかになった瞬間にくるんと反転するみたいで引き込まれたし、六歳のノゾミが何だかうっすらと不気味なことも興味を惹かれる。騙し絵みたいな芸術っぽさを感じた。終盤の紫色の指先との問答は森博嗣さんの百年シリーズの女王様を連想した。
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幽霊の世界はこのシリーズを貫いているものなのだろうが、はっきり言って、本当に必要なものかどうか疑問に感じる。小説、才能といったものが大きなテーマだから、ずばり正攻法でいく筆力がこの作者にはあると思う。この巻の幽霊の世界はごちゃごちゃしているし、筋の運びもそう。面白くない。
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パスティーシュが出ていないけど気になる。
ほとんど異世界の中で話が進んで退屈。そういえば、サクラダリセットもそうだった。
終盤に差し掛かっているのに今ひとつ盛り上がらないように感じる。
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歴代のトップが現代のトップじゃない。文体は時代と共に変質している。半世紀前の人間に宛てたテキストをありがたがっている連中は、小説の本質を知らない。(146ページ)
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「巨大で漠然とした問題」
目覚めない理由とは。
いつ離れたのか分からないが、呼ばれた時に簡単に離れることは出来ないはずなのに何故居ないのだろうか。
「天才の定義」
幽霊達と生きるもの。
尋ねたいことは尽きなかったとしても、これだけ一方通行な対話になると聞く気も失せてしまいそうだよな。
「トロンプルイユの指先」
原稿を届けるために。
一つの物語として完結させるためには、まずは登場人物たちの役割を決めてからではないと始まらないよな。