劇場版マクロスF(上) イツワリノウタヒメ みんなのレビュー
- 著者:小太刀 右京, 表紙イラスト:江端 里沙, 本文イラスト:青木 ハヤト
- 税込価格:660円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
3人の出会いと成長
2011/05/27 21:52
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
マクロス・フロンティアの劇場版、イツワリノウタヒメのノベライズ版だ。フロンティア船団を銀河の妖精、シェリル・ノームが訪れ、梨園の御曹司・早乙女アルトや、歌手志望の少女ランカ・リーと出会うことで、ヴァジュラという生物兵器と、船団や銀河の運命を巻き込んだ物語が繰り広げられる。
上巻では、シェリルとアルトのステージに触発されたランカがデビューを果たし、シェリルと競えるプロのレベルまで駆け上がってくるところ、そしてアルトは自分の内面を見つめなおして現実と向かい合うところが描かれる。
登場するキャラクターはほとんど変えることなく、その役割を再配置することで、コンパクトに整理されている印象がある。例を挙げると、松浦ななせがランカの同級生ではなく、マネージャーという位置づけになっていることがそれに対応する。
また、事件の計画性・演出性も上げられている様に感じる。シェリルの舞台演出が、グレイスの本来の目的に対する暗喩になっていたり、ギャラクシー船団崩壊と、フロンティア船団の政治闘争が関連付けられたり、構造の整理・統合が図られている。
コンパクトにまとめたゆえに、密度が上がることによる充足感はある一方で、シェリル、ランカ、アルトの心理的揺れの描写は少なくなっているかも知れない。
代わりに、彼女たち3人だけでなく、この物語の各所に登場するトライアングラーが強調されていて、また新たな面を見出す思いも感じられるかも知れない。
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