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花の歳月 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー30件

みんなの評価4.0

評価内訳

30 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

初恋のちから

2004/06/12 23:02

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:高橋波子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小説との出会いはいつも偶然である。

花の歳月の広国(こうこく)は、6歳年上の姉の猗房(きぼう)が、住んでる村の有力者の推薦により、国王の后候補として家を出発したその日、人攫いの手によって連れ去られ、奴隷として売られた。一方姉の猗房(きぼう)は、何人かの候補を破り后となった。后の弟であることがわかった広国は、奴隷から国の貴族へと変身した。

広国がラストシーンで再会する藺(りん)は、奴隷として働いたときの仲間であり、初恋の人である。司馬遷は『史記』に姉と弟の感動的な再会を、「待御左右、皆、地に伏して泣き、皇后の悲哀を助く。」と書いたが、私は「花の歳月」ではラストシーンに泣いた。

老子の思想よりも私は初恋の思いの強さを感じ、思いを忘れないでいる人の強さと弱さを逆に感じたりしたのである。

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紙の本

意外な名作

2002/07/21 11:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:広国 - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮城谷作品としては、小作品ながら、特に完成度の高い作品です。貧しい名家の娘が漢王室へ入ることに決まる。しかし呂大后の君臨する漢帝国宮廷での苦労話かと思いきや、以外にもそうではない。彼女は深い不安を持ちつつも、天が彼女を皇后とし、幸せを与える。この物語の思わぬ展開は、彼女の弟「広国」の登場にある。皇帝の義弟となる広国の「おれの目はふし穴じゃねえよ。ご亭主の位牌にゃ悪いが…」に不覚にも涙を溜めたのは、私だけでしょうか? 宮城谷氏の静かなる最高傑作の一つです。

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紙の本

非常に短時間で読めます

2020/02/24 13:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サザンクロス - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮城谷作品としては短い作品で、ストーリーの量・内容両面で非常に読みやすい作品だと思いました。前漢初期を扱った作品としても珍しく、オススメです。

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紙の本

清々しい風韻が心に染みてきた宮城谷昌光さんの中編。ラストでは思わず、涙が出てきてしまいました。

2004/05/14 03:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

淡々とした調べが奏でられていき、静かに胸に満ちてくるものがあった。ラストでは不覚、涙がこぼれてきた。
中国の漢王朝時代の話。波瀾万丈な戦のシーンなどはない。話のメインとなっているのは、生き別れた姉と弟の運命の変転、彼らが描いた人生の軌跡である。

話の中にしばしば老子の思想に触れる場面があったせいであろうか。格調高い品位と優しさ、静かな慈しみの風韻が、作品の底に流れていた。

話の主人公は、名家だが今は日々の暮らしにも事欠く竇(とう)家の娘・猗房(いぼう)。彼女が選ばれて漢の王室に入ることに決まった日から、話が動き出す。
きらきらと光る瞳を宿していた猗房。彼女の清廉な人柄、涼やかで思いやりのある性格にとても惹かれた。その魅力の来るところは、容貌の美しさからよりも、老子の思想に敬意を抱いている彼女の聡明さによるところが大きい。それあたかも、彼女の内側から染み出してくる品格の如きものであった。

もうひとりの重要な人物が、猗房とは六つ歳の離れた弟の広国(こうこく)。人さらいに連れ去られ、彼もまた、運命の変転を身をもって体験していく。

猗房と広国の姉弟が別離の後、どのような人生の軌跡を描き、どうなったかについては、ここでは触れないでおいたほうがいいだろう。ただし、ふたりの旅路の行き着く果てに何が待っていたか。そこに本書の一番の読みどころを感じ、涙が出てくるくらい感動した、ということは言っておきたい。

最後に、本書とは直接関係はないけれど、作品の透明感に満ちた清々しさに通じることで思い浮かべた作品があったので、名前を記しておく。著者の宮城谷昌光さんが、モーツァルトの「ピアノソナタ」を思わせる、非常に好きな作品であると書いていらした。(『藤沢周平のすべて』文春文庫で読んだ覚えがある)
それは、藤沢周平の「鱗雲」。新潮文庫の『時雨のあと』に収められている短編。機会があれば、ぜひ御一読あれかし。

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紙の本

単なるシンデレラストーリーではない

2002/03/24 21:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 劉邦が建国した漢は、劉邦亡き後、妻であった呂后の国となる。呂后亡き後、皇位に立ち、中興の祖となるのが主人公の夫である。つまりは、主人公は漢の皇帝の正后なのである。
 しかし、彼女は決してそうなるべくしてなったのではない。最貧の、農民とすら言えないような家に生まれ、さまざまな変遷を経て、結婚するのである。そして、その結婚相手も、王ではあったが、決して皇帝になるような者ではなかった。そして運命の時が来るのだが、決して自ら計らわず、正しく生きようとする生き方が、その運命を招いたのである。自ら計らわぬ、難しい生き方だ。
 ラストがもう少し欲しいようなきがするので、敢えて星3つとしたが、読みやすく、楽しめる一冊だ。

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2006/05/11 21:28

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2006/06/21 16:15

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2006/06/28 23:38

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2007/03/13 20:14

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2007/09/19 16:28

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2008/07/30 23:06

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2008/09/24 04:12

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2010/01/15 17:42

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2010/10/22 03:19

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2011/05/02 19:41

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