紙の本
ビジネスとしての成功
2019/12/03 11:34
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投稿者:姫路ねこ研究所 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新日本プロレスのここ数年の業績回復、原動力はなんなのか?
著者の長谷川博一は、プロレス、ロックを中心に著作を発表している。そして、新日本プロレス自体が監修を行っている。つまり、新日本プロレスが、自分で自分の分析を行っている。
本書は2015年に発行された。猪木によって収奪されてつくし、危機的状況に陥った後の業績回復までの経緯、今後のビジョン、現在の新日を引っ張るレスラー像の三部で構成されている。
本書から発せられるのは、ひたすら新日本プロレスへの愛。現実離れした肉体をもつ人間が、人間離れした動きをしてみんなを楽しませることができる。こんなすごいもの、みんなに見せて楽しませてあげたい!レスラー、裏方、経営陣。どうしたら愛する新日本プロレスが盛り上がるか?方法論は異なれど、皆、足並みをそろえて考えていっている。
「プロレスとは闘いであるが暴力ではない。一方的な勝利は寧ろ二流とされ、互いの技量を認め合う信頼感があってこそ、名勝負は生まれていく」
大切なことは、やりたいこと、好きなことをしっかり見据えてやること。ここに尽きるんだろうな。
余談だが、本書は何人かのインタビュー発言も元に記事にしている。その一人が外道である。おそらくは業績回復のキーパーソンにインタビューをしているのだろう。新日監修であることを考えると、外道がマッチメーカーであることをみとめたようなものか。
もう一つ。、何でみんなこんなにも新日本プロレスを愛しているんだ?結局みんな猪木が好きだったんじゃないのか?
猪木が壊した新日本プロレス。再生したのも、実は猪木だったのかもしれない。
紙の本
回復しかしつまらない
2017/05/11 16:17
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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
新日本が復活したのは、それまでの新日本を捨てたからだろう。イケメンマッチョしか登場しないリングでは、後藤達俊やエルサムライの居場所はない。しかし、イケメンマッチョには人間力がなく、つまらなさの原因にもなっている。
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テレビからはじき出されたからインターネットシフトが起こり発展している。WWEが世界最先端のスポーツマーケティングをやっている。
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神庭さんオススメの本。
90年代から、現在の逆転劇までを辿った本。
プロレス好きならば、時代背景とともにとても面白く読めると思います。
ただ結局のところ、逆転のきっかけは「資本力」ということかと。特にG1の山手線ジャックなど、実態よりも先行、背伸びをして告知量を増やしていくことの重要性、それに追いつけるようなコンテンツの整備。
どちらかだけでも駄目だし、といった内容と理解しました。
個人的には全日派ですし、現在当時のような熱を感じてはいなかったので、もう一度プロレスを見ようかな、と思った1冊
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いわゆるプロレス情緒本でないビジネスとしてのプロレス、中でも奇跡の経営回復を果たした新日本プロレスについて取り上げた本。決して趣味娯楽の世界だけではなく、一般のビジネス本としても参考になる内容である。
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この本では新日本プロレスの復活の理由について、背広組の視点が7割、レスラー側の視点が3割という構成で語られている。背広側の視点が語られることはなかなかないので、その観点を読むことができる貴重な本である。その中で特に貴重なのは、IT企業の「ユークス」がオーナーだった頃の話だろう。今まで読んできたプロレス関連の文章では、アントニオ猪木の格闘技界への進出に翻弄された結果、新日本プロレス冬の時代が到来。それを棚橋弘至とブシロードの木谷高明の活躍により見事復活。という流れになるのだが、その途上で背広組の菅林直樹、ユークスがどのようなことをやっていたのかが分かるのである。レスラーに否定されることの多いユークス期。だがそれは背広組による興行屋から一般企業への転換への挑戦だったのである。そうして成された新日本プロレスのV字回復とは、アントニオ猪木の夢を叶えるための場所から、レスラー、背広組など関わる人物が持つ夢を叶えるための場所への変化である。その結果、夢を求めて新日本を離れた人々も、再び新日本に戻ってくるのである。
だが、この本はインタビュー記事や該当者の著書をまとめた印象が強く、今一歩踏み込めていないように思われる。それは新日本プロレス監修なのだから当然とは言えるのだが、そうであれば背広組、レスラー達の証言をまとめた方が良かったのではないか、そう思うのである。
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新日本プロレスの奇跡的な復活を記した書。レスラーばかりでなく普段あまり聞くことのない背広組の話が多いは勉強になった。
一般的に批判的は意見が多いユークス期なども詳細に書かれていて猪木独裁から企業としての移行期への詳細が良くわかった。
そしてブシロードがオーナーになる事で見事に復活劇を遂げる。社長木谷高明氏の天才っぷりが凄い!
猪木が貫いたストロングスタイルをここまでエンターテイメントに出来たのは彼ならではだと思った。
マーケティングの勉強にもなり、とても楽しく読めた
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僕自身が子どものころ毎週ワールドプロレスリングを見ていたのにいつの間にかプロレスから遠ざかっていました。それが、このところ中邑真輔やオカダカズチカらの名前が目に入るようになりプロレスへの関心が復活してきました。
本書は、こうした新日本プロレスの盛衰をアントニオ猪木の存在や総合格闘技の影響、親会社の変遷など非常に具体的に記されていて、
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新日本プロレスのここ数年の業績回復、原動力はなんなのか?
著者の長谷川博一は、プロレス、ロックを中心に著作を発表している。そして、新日本プロレス自体が監修を行っている。つまり、新日本プロレスが、自分で自分の分析を行っている。
本書は2015年に発行された。猪木によって収奪されてつくし、危機的状況に陥った後の業績回復までの経緯、今後のビジョン、現在の新日を引っ張るレスラー像の三部で構成されている。
本書から発せられるのは、ひたすら新日本プロレスへの愛。現実離れした肉体をもつ人間が、人間離れした動きをしてみんなを楽しませることができる。こんなすごいもの、みんなに見せて楽しませてあげたい!レスラー、裏方、経営陣。どうしたら愛する新日本プロレスが盛り上がるか?方法論は異なれど、皆、足並みをそろえて考えていっている。
「プロレスとは闘いであるが暴力ではない。一方的な勝利は寧ろ二流とされ、互いの技量を認め合う信頼感があってこそ、名勝負は生まれていく」
大切なことは、やりたいこと、好きなことをしっかり見据えてやること。ここに尽きるんだろうな。
余談だが、本書は何人かのインタビュー発言も元に記事にしている。その一人が外道である。おそらくは業績回復のキーパーソンにインタビューをしているのだろう。新日監修であることを考えると、外道がマッチメーカーであることをみとめたようなものか。
もう一つ。、何でみんなこんなにも新日本プロレスを愛しているんだ?結局みんな猪木が好きだったんじゃないのか?
猪木が壊した新日本プロレス。再生したのも、実は猪木だったのかもしれない。