紙の本
孤独とか、寂しさとかとは、より、しっかりと向き合わないと、もっと孤独、もっと寂しくなる。
2017/03/02 13:38
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤独とか、寂しさとかとは、より、しっかりと向き合わないと、もっと孤独になり、もっと、寂しくなる。 そこで本書を読んで見ることにした。
本書によれば、今、この世で、人の孤独や、寂しさと第一線で、向き合ってるのが、精神科医だそうだ。 そう思って読むと、何か、今の世の一断面を見る気がする。 そして、そこからの脱出法も、ちゃんと書かれてる。 孤独や、寂しさに苦しんでる人は勿論、それらに興味がある人にも、お進めの一冊。
紙の本
分かりやすい精神医学
2016/05/03 16:38
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投稿者:ワタヤン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の本は一般の人向けで分かりやすい。この本も同様。本当に精神科医で大学講師なのか?と疑問に思うほど分かりやすい。専門的・高度な内容を期待する人にとっては物足りない感じがするだろう。話のタネにするために気軽に読もう。
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図書館で借りてすぐに読み終えた。
読み終えた後に、何も残らなかった。
どこかで聞いたことがあるようなことを、たいした論証もなくダラダラ書き綴ってる。
「~だったのではないか?」
とか、そんなアイマイな文章ばかり。
きちんとした論拠がない。
こんな情緒的な話をいくら書き連ねてもムダじゃない?
コストパフォーマンスとか、和製英語はやめてほしい。p.100
著者の立ち位置が、全く見えないのも、この本をいっそうつまらなくしてる。
著者はマイルド・ヤンキーなのか?
おひとりさま、なのか?
隠居なのか?
オバチャン力なのか?
いったい、どの立ち位置から、こんな、どうでもいい文章を書いているのか?
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とても興味深いタイトルに惹かれ手にとりました。
が、読み終わった瞬間に
何が書いてあったのか思い出せないという
不思議な本でした(笑)
たぶん、どこかで聞いたり読んだりしたことのある事例や解説ばかりだったからだと思う。
日本人は孤独と引き換えに、
地縁血縁の煩わしさから解放され
自由を手にしてきたのだ。
自由だけれど孤独じゃないなんて両方を望むのは、そりゃ無理なんだから
そこから一歩踏み込んだ学術的な見解が読みたかったなと。
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■功罪相半ばするのがネット空間だということを忘れてはならず。ネットによってくすぶっている欲求不満や悪感情が多少とのガス抜きされてる反面,ますます負の感情を増幅させ,時にはそれを現実の世界で発散してしまう人が少なくない。
■自我が表出する人格というものも,一つだけではなく,幾重にも重なり合っている。
■「小人閑居して不全をなす」という言葉があるが,人はっ日まで考える時間がたくさんあると,ろくなことをしないもの。現実にやることが色々とあった方が,あれこれ思い煩わずにすんでいい。
■「潜在能力は無限」といった考え方にどこか惑わされている。
■勉強に関しては,スポーツや芸術などとは比較にならないほど大きな幻想を抱いている人が多い。勉強ができなければ「努力がまだ足りないせい」と思いやすい。
■社会から鷹揚さが失われてしまったのはなぜか。「気遣い」の副作用もある。気遣いを強いられる社会の在り方が社会の余裕のなさをもたらしているように見受けられる。「おもてなし」が典型。
■日本人は気遣いが行き過ぎて,それがマイナスに作用しているのではないか。気遣いも過剰になれば他人に対して寛容さが失われたり,人間関係に不必要に神経過敏になったりする。
■「愛をもらえない」と孤独に喘いでいる人は,自分が他人のために何かをしてあげることが損だと思っている。
■自己肯定感が強い人は孤独に対して強い
■内閣府の「子ども・若者白書」の意識調査によれば,日本の若者は欧米先進国の若者と比べて自己肯定感が弱く,現在にも未来にも悲観的で前向きに生きようとする意欲に乏しい。
■自己肯定感は二,三歳の時期から子供のころにかけて培われるもの。叱られてばかりいて,厳しくしつけられた子供は自己肯定感を持ちにくい。
■親の支配力が強いせいで欲求をいつも抑えられた子供は自分の存在を親から受け入れてもらっていないと感じやすく,自己否定感が深く根を張って自分をなかなか肯定できない。
■自立をあまりに強いられると人によっては孤立したり,孤独病へと追い込まれたりしかねない。
■日本人の自我は世間とか集団といったものを前提にした曖昧な性格を持っている。
■自己責任は行きすぎると反転して他責に変わる危険もはらんでいる。
■日本人にとって自己責任とは「人様に迷惑をかけるな」という意味。
■生きるということは誰かに迷惑をかけることであり,誰かに依存することに他ならない。少しずつ人に依存しあい,少しずつ迷惑をかけ合いながら,人は人と繋がっていることを忘れてはならない。
■ノーベル平和賞受賞者の医師にして神学者でもあるアルベルト・シュバイツァーはイエス・キリストの奇跡的なエピソードや預言者的な言動が一種の妄想に基づくものであることを示唆するいくつかの論文を学位論文の中で紹介している。
■宗教というものが多かれ少なかれ,妄想を土台にしてできているとするなら,人類の歴史において妄想が果たしてきた役割は途方もないものになる。
■「妄想」の条件
①不合理な内容である
②不合理な内容であるにもかかわらず本人がそれを確信し���いる
③周囲が訂正を試みても,本人は強く信じ込んでいて訂正不能である
■「病識の欠如」は妄想患者にしばしば認められる。
■フランス人の傲慢さは彼らの超個人主義的な考え方と表裏一体の関係にある。そういう気質はしばしば旅行や留学でパリを訪れた外国人に強い疎外感を抱かせ,深い孤独へと追いやる。その状態が長く続くと,現地の文化や習慣に適応できず,鬱に近い「パリ症候群」になりかねない。
■国内の「引きこもり」は300万人を超えていると言われる。海外にもいるが日本は桁違いに多い。女性に比べて男性が圧倒的に多くその比率はおおよそ三対一。
■引きこもりに陥る人は,総じてプライドが高く完全主義の傾向が強い。100を目指してそれが叶わなければゼロでいいというような極端な触れ方をする。
■マイルドヤンキーの特徴。
・地元から出たくない。それ故遠出を嫌う。
・「絆」「仲間」「家族」という言葉が大好き。
・車(特にミニバン)が好き。
・ショッピングモールが好き。
・EXILEが好き。
・小中学校時代からの友人たちとよくつるむ。
・上昇志向が希薄(保守的)。
・ITへの関心とスキルが低い。
・低学歴,低収入。
・郊外や地方に住む。
■マイルドヤンキーは背伸びをせず,他人と比べない等身大の生き方をする。彼らのような生き方は,おそらく老後に至るまで孤独とは無縁である可能性が高い。
■男性は日常の小さなことに幸せを見つけるのが苦手。男性がなかなか持てない女性特有の幸せの感覚を「オバちゃん力」と名付ける。男は大きなものを目指して孤独になる。
■老人ホームで友達ができず孤立しがちな男性には共通する特徴がある。現役の時の高いプライドをそのまま引きずっているような人が孤立しやすい。
■強がっている人ほどポキンと折れやすい。
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現代日本人にとっての孤独の構造や孤独の癒し方など、孤独とどう向き合っていくかという本。薄く浅くわかりやすく解説してくれている。
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孤独病 寂しい日本人の正体。片田珠美先生の著書。孤独病に侵されている日本人は多いと思う。承認欲求や自己顕示欲求を満たしたいのは孤独病が根底にある。人と人との縁や人間関係が希薄になった孤立無援な孤独社会。孤独を満たしたいから、寂しいから、承認欲求や自己顕示欲求を満たすための言動をしてしまう。片田珠美先生による日本社会への警鐘を鳴らす良書です。