紙の本
叙述トリックの名手だそうですが
2017/06/09 21:51
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
お名前は他の作家さんの解説文などで何度も目にしていましたし、日本推理作家協会賞(長編部門)も受賞されているそうなので一度読んでみようと思ってました。
この作品を選んだのはカバー装画のインパクトと裏扉の紹介文に惹かれてでした。
う〜ん、がっかりとまでは言いませんが正直物足りませんでした。
作中所々ににちゃんと推理のヒントも書かれていますし、フェアな作品ではあると思うのですが最後まで読んだ時に推理小説のしての快感がありませんでした。
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2007/9/17 Amazonにて購入。
2015/7/1〜7/4
何故か3年ぶりとなってしまった久しぶりの折原作品。8年ものの積読本でもある。
いつもながらの倒叙もの。騙されまいぞと思いながら読むもやはりしてやられる。今回は一部分かったところもあったが、それはほんの一角であった。叔父殺人事件もあるようなので楽しみである。
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ううん?
叙述トリックとあらすじに書いてある位だから、どれだけ凄いのかと期待してしまいました。
叙述トリックと書いていなければ、そこそこ面白いのではないかと思います。
残念。
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本当にあった殺人事件を元に小説を書こうとする男と
殺人を犯すまでの男の日常が交互に出てきます。
よくあるパターン? と思っていたのですが
最後の最後には「は? え? へ??」になってました。
小説を書くのを目的にするなら、別にノンフィクションにこだわらなくても…と
主人公の事を不思議に思ったのが最初です。
材料はあるんだし、それを組み立ててフィクションにすれば
終わる話なのにな~と。
そんな可愛い状態で終わっていたら、この小説できてませんねw
あまりの事に、頭が混乱してきましたが
まさか…と気づく部分もあり。
騙された、という気分いっぱいいっぱいでした。
が、構図がややこしすぎるかとw
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叔母を殺害した男の手記を探すために事件のあった屋敷に住み込む男。
家政婦として雇った女。犯人の母親。精神鑑定の為精神病院に入院する犯人。そして病院から抜け出したという作家の母親の正体。
市川図書館
2010年3月10日読了
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実際、妙に好きらしい、折原一。
どこかどうで、どのくらい好きなのかと問われると、うーーーーん、と考え込んでしまうんだが、新刊出てると「お、買わなきゃ」と思うし、なんか読む本がないなぁと思ってるときには、つい手に取ってしまう。
多分、なんちゃらの館っていうのが、結構あって、建築フェチ心を満足させてくれるからだと、想像はしてるんだけどね。
で、リチャード・ハルの「伯母殺人事件」の多分、リスペクトである本作。期待は裏切りません。
大金持ちの叔母を殺した犯人の独白の文と、その館に移り住んだ自称ノンフィクションライターの視点での話が交錯していく。
この叔母が、とんでもない人で、殺したくなった甥っ子の気持ちもわからないでもない。ないが、やっぱりこの甥っ子も随分歪んでるわけで…。
でもって、甥っ子の歪みに目がいってると、ノンフィクションライターのなんだかなっぷりがあぶり出しのように浮かんできてくるわけだ。
上手いぞ、折原一。
リスペクトであろう部分は、完璧って感じでした。
できたら、ハルを読んでから読んだほうが、3倍は楽しめる。
しかし、出てくる人間がどれもこれもろくでもなくて、だんだん悲しくなったよ。
なんかへこんでるのって人は、へこみがなくなってから読んだほうがいいかもよ。
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ふーむ。
そっちに来たんだ!
というカイカンと喝采はあるが、ストーリーと組み方は、
前日に読んだ「沈黙の教室」には遠く及ばないので★3つ評価で。
さすがにここまで同じ作家の作品を読むと、
目も厳しくなるものね。
でも、作品を書くだけでもたいへんなのに、
職業作家やゴーストライターと言った、ほとんど外に出て行かない主人公に
ここまでいろいろな話を乗っけるのはやっぱりさすが。
講談社文庫の在庫(あくまで自分の書庫の)がつきて来たので、
そろそろ文春文庫に手を出すか。
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中盤を過ぎたあたりで結末が見えてしまったことに驚いた。
折原さんの物語はいつも最後まで楽しませてくれていたからだ。
登場人物が限られた設定だと、どうしても重なる部分をまったく書かないわけにはいかなくなる。
年齢もそうだし、話し方もそうだ。
折原さんの物語の場合、二重、三重の仕掛けがしてあることを前提として読んでいるので、この人物とこの人物は同一だなと気づいてしまったら結末が見えてしまう。
登場人物はみな欲望を胸に秘めている。
何人かの人間が犠牲となり、何人かが生き残った。
結局、強烈な個性と生命力のある清瀬富子の毒気にあてられ、その手のひらの上で転がされていただけのような気がしてきた。
彼女の退屈をまぎらわすための余興…。
もしもそうだとしたら、富子という人物そのものが一番ミステリーなのかもしれない。
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解説にあるほどの「驚愕の真相」ではなかった。仕掛けられた謎の半分くらいは想像通りだったし。この手の作品で読者をおおぅっと驚かせる手法はまだ残っているのだろうか。本作は、スマホ普及前夜のため、監視カメラの大きさに成約がありそうな感じだけど、今や、スマホ普及のおかげでカメラが小型化して、作品内での監視カメラの配置は自由自在になったのだと思う。媒体を回収しなくても無線で動画データ飛ばせそうだし。時代の変化ですね。