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紙の本
100年以上が経過する東京の地下鉄
2016/07/02 22:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の地下鉄は開業してからすでに100年以上も経過している。後藤新平の弟子であった早川徳次が、八面六臂の活躍で上野浅草間を開業したものだ。その後、上野から新橋まで延伸し、早川はさらに品川方面への延長を考えていた。
新橋で五島慶太の東京高速鉄道との鎬合いを演じて、ついに相互乗り入れとなった。これで東京の交通事情は相当の程度緩和されたのだ。早川や五島の苦労がしのばれる。本書は現在の東京における地下鉄の現状を俯瞰している。
戦後に発足した帝都高速度交通営団がその推進役であった。その後、営団だけでは建設が間に合わず、急遽東京都交通局が参入してきたのである。銀座線、丸ノ内線、日比谷線と順次営業を開始してきた。これらは国の運輸政策審議会の路線計画に沿って建設されてきたものである。
五島慶太が東京高速鉄道という会社を作り、渋谷新橋間の地下鉄を開通させたのは、自分が株を保有していた私鉄路線を都心へ伸ばしたかったからである。そういう点では現在はまさに地下鉄を通じて私鉄が郊外と都心をリンクする役割を果たすことになった。もちろん、マイナス面もある。
路線が増えると当然ながら、地下といえどもスペースが足りなくなる。そこで線路を敷設する深度がますます地上から地下の奥深くまで進んでいく。都営地下鉄大江戸線六本木駅が最も深いことも本書では触れられている。
また、郊外まで延びている私鉄線と地下鉄が相互乗り入れをすると簡単に言っても、物理的に困難な場合も多い。つまり、軌道の幅である。多種多様な幅があり、簡単には接続できないのである。現在京成線と都営地下鉄浅草線は相互乗り入れされているが、接続するために京成線は軌道を全て1435ミリに入れ替えるという大工事をやってのけている。
本書を読めば現在の東京の地下鉄の現状がよく理解できる。新たな地下鉄建設は計画路線の建設がすでにほぼ終了しているので、これ以降の大きな変化はない。一方で、運転面での課題はあるので、そろそろ改善に向けて動き出してもらいたいものだ。
紙の本
東京の地下鉄について
2017/03/18 00:44
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投稿者:まるさん56 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の地下鉄について、網羅的に書かれていると思います。よく知られていることもあるので、鉄道通の方は物足りないかもしれません。全体的に読みやすいと思います。
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