- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
お父さんの乱読ぶりに共感
2016/06/22 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり、と言うか分かり切ったことではあったが、ネビル・シュートでしたね。ただ、お父さんの好きな本が「渚にて」だったということには、この家族の行く末をも左右する重要な暗示のような気がする。
この巻になって、ようやく本編スタートの感じだ。個々のキャラクターの輪郭が鮮明になり、バイプレイヤーと思われた人々も個々の意思を持って動き出した。益々今後の展開が楽しみ。
前巻から気になっていたが、お父さんの書斎に並び、かつ読んでいる本、実に雑多で共感を覚える。ジョン・ル・カレを読んでいたかと思えば、宮部みゆきが本棚にあったりする。著者の趣味か編集者の助言か分からないが、いいなあ、この環境設定。ただ、若き日のお母さんがお父さんに薦めるのが「遊星からの物体X」というのが……。お父さんはキャンベルの「影が行く」を知らなかったのか……いや、もう絶版になってるから無理ないか。
ともかく、SFとしてでも、家族愛や人間ドラマとしても楽しめる作品ではある。出来うるなら、ラストは手塚治虫が「ある街角の物語」で表したような、希望を持たせる展開を望む。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |