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親鸞・普遍への道 ──中世の真実 みんなのレビュー

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紙の本

親鸞の思想についての新たな理解

2008/10/04 14:55

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 他力本願と親鸞の思想についての理解を、一歩進めることができた。これまでに歎異抄の解説書は何度も読んできたが、教行信証は二、三ページで挫折したし、解説書を読んでもよく分らなかった。
 この本では、親鸞の思想を、日本民俗の底流の思考、感情、伝統と、親鸞の時代の社会状況における人々の思いを視野に入れることで、新たな理解を得ている。その手法として、柳田國男の著作の中の、仏教や浄土真宗への拒絶意識の背景の解明から始めて、法然の思想を解説し、それと親鸞の思想との違いを明らかにする。
 親鸞の絶対他力の思想が、どのような親鸞個人の精神的苦悩の来歴と民衆の社会的状況から生まれ、何を解決・救済しようとしたのか、その理論をどのように確立したのか、が明らかにされている。そのため、教行信証をいろいろと引用しており、教行信証の解説にもなっている。今後教行信証を読む機会があれば、参考となろう。
 他力本願は易行と言われるが、非常に厳しいものである。親鸞は自分という人間に対する絶望から阿弥陀仏の救済に依存したのである。その自己省察の徹底と激しさ、厳しさは凄まじいものがある。いかなる修行でも救われがたい自分という存在、そもそも悟りを得られるほどの修行ができない弱い存在、善行をなそうとしてもなすことができず、悪行を避けようとしても避けることができない、という自覚。そのような存在が救済される方法は何か。その追求の結果である。
 著者自身も、親鸞には及ばなくとも、同じような経験を経ているようである。それで、このような本が書けるのであろう。

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