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攻めがベタ惚れ
2020/08/12 13:35
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投稿者:AO - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂下組の金庫番で組長の養子である達也は病に伏せった組長から若頭になって欲しいと打診されたが即答出来ず自分の運を試す為モナコのカジノへと飛んだ。そこでピンチになった時助けてくれた竜崎と日本で再会する。対立する組織の代表同士として…それなのに竜崎は達也にベタ惚れで嫁さん扱い。文句を言いつつも達也も竜崎が気になって仕方がない。達也の憂いを取り除くため手を貸すし自分も動く。その想いに応えるべく達也も素直に気持ちを伝える。その行動が男前です。
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達哉は、坂下組の金庫番で、組長の養子。
そして、驚異的な運を持つ男。
賭け事には負け知らず、日々株を動かし、組の運転資金を稼いでいた。
ところが、組長である義理の父が病に倒れ、その気もないのに坂下組の若頭に指名されてしまう。
突然の出来事に達哉は戸惑うけれど、その重責を引き受けるかどうか、達哉は自分の運試しをして決めるために、はるばるモナコのカジノまで出かけて行った。
そこで、案の定大勝ちし、勝ちすぎて、マフィアに目をつけられたところを、竜崎という男に声をかけられる。
「手助けは必要か?」と声をかけてくれた竜崎は、「金はない」と告げる達哉に、「なら、身体がほしい」と言われる。
約束どおり、信じられないくらい熱い夜を過ごした二人だったが、達哉は出かけて行った竜崎の隙をついて部屋を後にした。
その後、達哉は若頭を正式に引き受け、乱れようとしている組内部を立ち直らせるために動き始めるが、対立する組の組長代行として、竜崎が再び達哉の目の前に現れる。
「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」と初対面を装う達哉に、そうはさせじと執着心を隠そうともしない達哉に、恋人関係を強要するが……?
という話でした。
異国の地で出会った二人が、帰国してから再会し。
達哉は自分の立場もあり、竜崎のことを拒み続けるけれど、竜崎はそんな達哉を諦めなられなくて、何とか自分のところにとどまらせ続けようとする。
ただ、竜崎の言葉のノリが軽いので、そんなに深刻な響きはないんですが、冷静に考えるとかなりの執着具合。
結局最後は、熱い一夜を忘れられなかった達哉も自分の気持ちを認めてハッピーエンド。
二人がどうやって、互いの立場と時間をやりくりするのか、ちょっと後日談も読んでみたい気もしましたが、よかったです。
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『紳士で野獣』のスピンオフ。
『紳士で野獣』では竜崎は硬派なヤクザに思えていたけれど、『極道で愛獣』では軽いチンピラに思える…
たぶん言葉遣いのせいだと思うけれど、ヤクザの幹部という気がしなかったのが残念。