紙の本
力強く生き抜いた大家族の姿
2016/09/07 20:43
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひふみ三兄弟といろは三姉妹の夫婦達を中心に高度成長期を力強く生き抜いた家族達の物語。
家族の確執、次々に起こる災害、それらを乗り越える兄弟姉妹の絆、夫婦愛。
嬉しい事も悲しい事も起こるけど、全てを受け止め生き抜いた人々が生き生きと描かれています。
実話を元にしてるって、レビューを書こうと思って検索して初めて知りました。
淡々とした物語ですが読後が清々しい一冊です。
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これが実話を元にした話というのには驚いた。
三兄弟三姉妹が北海道の大沼で本当にみんな順番に結婚して大家族になって、
それぞれの家族で一生懸命に戦後の日本を生き抜いた人生。
世界から見たら1つの北海道に住んでいたちっぽけな家族の話かもしれないけど、読み終わればなんだか壮大な歴史の1つを見た読了感だった。
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15歳で香川から北海道の大沼に嫁いだ那須子。その息子達、秀雄、文雄、満男(ひいふうみい)のもとにに嫁いだ3人姉妹、以久子、朗子、ハナ江(いろは)の話。
嫁ぎ先での様々なことは、姉妹なら、こんな風に解決できたりするのかな?そうなら、大変なこともあるけど、うらやましい生活だなと感じた。
兄弟3人も、姉妹3人も、性格が違い、ちゃんと収まるところに収まり、その6人を姑の那須子がうまくまとめている。
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三兄弟と三姉妹がそれぞれ結婚、そんな上手い話はないない。なんて思ったらなんと実話に基づいた小説だという。これはびっくりでした。
谷村さんの小説にはなんていうかしっとりとした情緒が前面に出て来るイメージがあったのですが、これは今までにないからりとした明るさがあってとても読後感の良い一冊でした。
北海道で育った兄弟の力強さに、山梨の姉妹の明るい我慢強さが加わり最強の一族が出来上がっていく、その過程が北の大地への憧れをそそります。
心や身体が弱っているとき、身の内から生命力を引っ張り出したいとき、そんな時にきっと力になる小説だと思いました。
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時代は戦後。東京で働いていた山梨出身の長姉が長兄に嫁ぐことから始まる。
開拓地である北海道へと渡った長姉は、夫やその弟たちと姑に大層可愛がられ、彼女の努力に感謝した姑は次男・三男の嫁に彼女の妹たちを望む。
兄弟姉妹夫婦、そして次の世代へ。
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この人が描く北海道の物語はすごく好き。いずれも、大地に根を下ろし、たくましく生きていく女性を描いている。そして、地元愛に溢れている。おおらかな北海道そのものみたいな、心が広がって、深呼吸できるような、気持ちになるから。一気に読みました。
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四国から北海道に嫁いだ姑の那須子さんが好き。自分はできなかった里帰りをお嫁さんたちには気持よくやらせてあげる。自分のことを人のことに置き換えて考えるというのは大切よね。
自分がしてもらって嬉しいことは、他人も同じように嬉しいことだもの。
そんな思いやりのある那須子さんだけれど、自分の気持ちを抑えつけ我慢しているのではなく、気になることがあれば急にプイッと出かけて行ってしまう行動力のある人。
このお母さん男前なんだな。
自分の人生に後悔はなかったと思う。
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山梨の3姉妹が北海道の3兄弟に嫁ぎ、戦後を協力しあって生き抜くというお話。そんな結婚があるわけないと思っていたら、実話に基づいたお話だと知りびっくり。まさに事実は小説よりも奇なり。読後が爽やかな家族のお話だった。
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3姉妹と3兄弟と大家族と自然の話。去年訪れた大沼が舞台。
戦後から始まって、きっと2000年代前半ぐらいまでの家族が描かれていて、その時その時の生活や仕事のことは興味深かった。
「イクサンダー」って、去年お世話になったカヌーのところ。偶然、ではなさそうなんだけどなぁ。
2016/12/22読了 2016年の73冊目
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北海道の話なので すんなり入り込めた。ほっこりいい話だった。面白くて一気に読んだ。
この人の本は初めて読んだけど もっと読んでみたいと思った。これ 実話に基づいてるんですね?知らなかった。他の方のレビューみて 初めて知った。
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北海道のひーふーみー三兄弟のところに、山梨のいーろーは三姉妹が嫁いだ、倉島家の家族の歴史。昭和初期でもこういうケースって珍しいんでしょうねえ、きっと。台風の直撃に見舞われたり実家が洪水の被害にあったりというのはあったけど、それほど波瀾万丈という訳でもなく少し物足りなかったかな。昔は簡単に結婚を決めたんだな(今でも電撃結婚する人はいるけど)とか、お姑さんができた人で、みんな仲良く暮らせて良かったねと、至って平凡な感想しか抱けませんでした。
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北海道の僻地に嫁いだ三姉妹の
長女
そこの姑に気に入られ
次女も三女も
旦那の兄弟に嫁いでくる。
三姉妹
三兄弟の生き方が真っ直ぐに
書かれていた
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3兄弟と3姉妹が結婚。
北海道の大家族。
家族愛。商売。
ちょっと昔な時代背景もよかった。
一気に読んだ。
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ある家族の大きな物語でした。
物語がキレイ過ぎて、ほとんど皆が良い人すぎて、そして淡々とし過ぎて、少しつまらなさを感じましたが、最後はほっと出来たというか、「人生」をみれて、大きな物語だったなぁと思いました。
もう少し抑揚を付ければ、いい映画になりそう。
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土地勘のある人なら、大沼の位置関係、函館西部地区と丸井今井とボーニ森屋のことなどわかるが、知らない人には混乱する。観光案内ばりにそれぞれについて文中で説明しているが、簡単な地図を添えるべきだと思う。また、イクサンダー大沼YHの形状などはイラスト挿絵があったほうがいい。3兄弟姉妹の描写生き方もいいが、那須子の生きざまがよい。3年前発行だから、現在の閑散として、電気屋もなく、紅葉館などの旅館もなくなった大沼湖畔の情景も書き込んでほしかった。3姉妹今は何をしているのだろうか。地名ふりがな、砂原(すなはら→さわら)ではないかな。