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紙の本
知られざるレクィエムの歴史を教示してくれる興味深い一冊です!
2020/06/23 08:58
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、作曲家であり、クラシック音楽評論家でもあり、作家である井上太郎氏の興味深い作品です。同書は、カトリックの死者のためのミサ曲として生まれ、時代の死生観を鏡のように映し出しながら、死の意味を問い、魂の救済を祈り続けてきた音楽である「レクィエム」についていろいろと教示してくれる一冊です。同書には、「なかには従来のレクィエムとはまったく異なる内容に、タイトルだけ<レクィエム>とした曲が現れるのもこの頃からである」>とか、「二十世紀後半には戦争の悲劇を主題としたレクィエムが数多く書かれた。それはレクィエムの歴史上かつてなかったこと」といった驚くべき事実が数多く記されています。同書の内容構成は、「グレゴリオ聖歌とレクィエム」、「死を想えの世紀に」、「ルネサンスとレクィエム」、「バロック的レクィエムの諸相」、「劇的レクィエムの出現」、「革命と葬送の構図」、「ロマン主義における死の位相」、「十九世紀末フランスのレクィエム」、「多様化する死への想念」、「二十世紀のレクィエム」、「日本人とレクィエム」となっています。
紙の本
「死」の想いを音楽で
2014/04/20 21:58
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投稿者:大樹パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教音楽がそのまま西洋音楽(クラシック)の源へと変遷して行く流れ、そのエポックメイキングとなった時代の作曲家たちの流れがわかりやすく語られています。当時の人々にとって「死」に対する思いも伝わってきます。
これまで宗教音楽と言ったら、どことなく避けて来た感があったのですが、芸術作品として向かい合えば、これほど芸術性のある音楽は無いのかもしれません。また、宗教が音楽に及ぼした影響などが時代の流れとともに綴られ、理解しやすかったです。特にルターによる宗教改革の前後の考え方がとてもわかりやすかった。
おまけ(?)に、古今東西のレクイエムが紹介され、コレクター泣かせかも(笑)
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