電子書籍
最後まで一気によみました。
2016/12/27 18:36
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投稿者:benrobo - この投稿者のレビュー一覧を見る
登山はおろか、高地のハイキングにさえ行かない山とは無縁の私ですが、本当に面白かったです。途中、時間が前後しますが、解らなくなることなく、読み進めることができます。どんどんのめり込んで読んでいく話の展開と、描写力が、息つかせることなくページをめくらせます。自分自身が山の頂に立ったような、絶対に無理なのに行ってみたいとまで思わせる描写力に、感動しました。この作者の作品を絶対に全部読みたいと思いました。
紙の本
お勧めです
2016/10/27 21:19
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投稿者:mori - この投稿者のレビュー一覧を見る
山岳小説であり、良質のミステリーでもある。雪山のシーンは自分が登山しているみたいで高所恐怖症の私には怖いほどの描写。しかし私も主人公のような友が欲しい。
電子書籍
一気に読めました
2018/03/30 18:50
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投稿者:jin - この投稿者のレビュー一覧を見る
登山はしたことありませんが景色が手に取るようにわかります。想像を絶する世界のようですがそこに魅力があるのかもしれません。
主人公が樋口を追いかけて、樋口の思いに気付くシーンは熱いものが込み上げてきました。またそのうち読み返してみようと思いました。
紙の本
オススメです。
2016/11/10 07:16
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
山岳ミステリー小説。
本格的な雪山登山の描写は読み応えがあります。
雪、氷、風、足音を感じながら読み進められる。
10年前に滑落した親友の遺体に対面してから物語が始まる。
謎を解きながら、親友との出会い、決別を語りながら、亡くなった親友の亡霊のように山を登る謎の登山家を追う。
大岩壁に吊るすテント(ポータレッジ)を張る場面があり、ネットで画像を見てびっくりです。
本格的な岩登りをしている人達は、こんな所にテントを張って寝ているんですね。
ミステリー、山岳小説としても多いに楽しめます。
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山に登る。なぜあんな苦しいことをするんだろう。
自分との闘いか。自然との闘いか。
10年前置き去りにした友人を迎えに行った山岳カメラマンが見た事実。いったい何がどうなっているんだ。10年間の間、クレバスに埋もれていたはずの友人になにがあったんだ。
さまざまな可能性を思いながら読んでいく。
圧倒的な大自然の中で、人間なんて無力でしかない。その無力な人間の、それでも命や人生や生活のさまざまを思い胸が熱くなる。
山岳小説、ってなんでこんなに心惹かれるのだろうか。
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山岳カメラマンの真山と親友樋口の、山岳ミステリー。
山を愛してやまない樋口の謎を、親友の真山が追う展開は読みごたえが有ります。
山岳小説に付き物の登山場面は、多分一作目の「生還者」より増えているような気がします。三作目、四作目と更に迫力ある登山場面を期待します。
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「生還者」に続く山岳ミステリ。10年前、クレバスに置き去りにした親友の遺体を発見した主人公は、遺体が10年前より明らかに老いていることに気付き愕然とする。全く先の読めない、篤い友情の物語です。
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山岳ミステリ。10年前に死んだはずの遺体が年をとっていた……というなんとも魅力的な謎から始まる物語。
生きていたはずの彼がなぜ行方をくらませたままだったのか、彼の真意を探る主人公の物語は、とにかく熱いです。寒風吹きすさぶ雪山が舞台だというのに、とことん熱い。友情(というのはなまぬるい表現のように思えるかも)と山男のプライドがカッコよくて、山に憧れ……はしないか(苦笑)。あまりに過酷すぎて、中途半端に足を踏み入れてはいけない領域だと思いました。
ミステリとしての部分も印象的。樋口があまりにカッコよすぎて、だからこそ結末(というより最初から分かってるんですけどね)がなんともやりきれなくはあるのだけれど。読後感はじーんとさせられました。
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これ、「××していたのは実は○○ではないか」と思って一度本を置き、そこから推理を展開してからまた読み進めると概ねその通りなのねん……。
『シックスセンス』のときもそうだったけど、「こうじゃないか」という推定がほぼ合っている展開だとワクワク感はなくなり、答え合わせ的な観方、読み方になってしまうので損だなぁ。
まあ、なんだかんだ、樋口はツンデレ(^^;
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遭難した親友の遺体を見つけた主人公。
しかしその遺体は10年年をとっていた。
天才的なクライマーと彼に心酔する主人公。
男たちの嫉妬、憧れ、野望の中で何があったのか?
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山に置き去りにした相棒を迎えに10年後再び訪れると、遺体が歳をとっていた。真相を探るため、真山は相棒樋口の足跡をたどり行き着いた真実とは…。樋口のプライド、そして相棒への信頼を深く感じた。
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山岳カメラマンの真山は、10年前に遭難しクレバスに置き去りにしてしまった親友の樋口を見つけるために単身で向かう。そこで見つけた樋口の遺体は、どうみても10年前より年を取っている姿だった。
樋口はあの時死なずに済んでいたのか、そして何故生きていたのなら・・・
真山と樋口の友情が熱く描かれている。途中でなんとなく感じる違和感が、真相へと繋がる。
樋口の人となりを表すために書いたのかもしれないが、恋愛の部分はそれほど必要なかったような気がした。
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最初の謎で、引き込まれる。途中、予想は半分当たったけど、理由までは分からなかった。自分では、肉眼で一生見ることができない景色なんだろうと思うと余計に見たくなる。
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最も信頼した友に、友が信じていた自分の実力を証明したかった。他の誰かに証明したいとは思わなかっただろう。友は必ず自分が成し遂げたことをトレースすることをも信じていた。そして、最後に迎えに来てくれることも。
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10年前に登山中の事故によって失踪した友人と違う名前で登山している男性と共通点が何かあるのではと勘を働かせ、真相を追い続ける、山岳カメラマン。10年を経て見えてきた真実と友人の告白からも蟠っていたものが溶け、友情で結ばれたものが感じられた。登山を続けていく決心、登山は自然相手なので事故の危険性と隣り合わせであり、スポンサーなどの関わりなど、色々な視点や山の厳しい自然と頂きに挑み続ける登山家の表情などが事細かに描写され、登山の雰囲気を体感するかのようで、それぞれの男性の人生を物語っていて骨太さを感じる。