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電子書籍
春の戴冠1
著者 辻邦生 (著)
メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく...
春の戴冠1
春の戴冠 1 (中公文庫)
商品説明
メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていなかった――壮大にして流麗な歴史絵巻。
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紙の本
フィレンツエの美の物語
2016/02/05 09:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルネッサンス期のフィレンツエの隆盛から衰退の歴史とサンドロ・ボッテチェリの姿がシンクロして流麗な筆致で詩情豊かな物語になっている。
辻邦生氏の背教者ユリアヌス、安土往還記、天草の雅歌、それぞれに歴史上の人物として描かれているが、主人公はひたむきさの化身のようでありそれぞれに心ひかれる。ボッテチェリは美しさを象形として描くことにつきすすむ主人公である。真摯さゆえに自ら悲劇を招き寄せる人たち。
それにしてもここまでのルネサンス美術の評論力、美術史知識は驚くべきレベルである。
紙の本
春の戴冠
2017/06/06 09:17
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長篇であり非常に読み応えのある小説です。ルネッサンスな中で
フィレンツェに生きるロレンツォをはじめとして卓越した文章力と
歴史性を育みながらの物語展開は読み手を満足させてくれる。
紙の本
辻邦夫氏によるメディチ家の恩顧のもとでにぎわうフィオレンツァを舞台とした壮大な歴史絵巻物語です!
2020/10/04 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『廻廊にて』(近代文学賞)、『安土往還記』(芸術選奨新人賞)、『背教者ユリアヌス』(毎日芸術賞)、『西行花伝』(谷崎潤一郎賞)などの傑作を次々に発表されてこられた辻邦夫氏の作品です。同書は、メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァを舞台とした物語です。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていませんでした。そして、やがて気付く日がやってくるのですが、一体、どうなることでしょうか?同書は、壮大にして流麗な歴史絵巻であり、辻氏の渾身の作品です!