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電子書籍
青山物語1979~郷愁完結編~
著者 清水義範 (著)
「正社員から嘱託(しょくたく)にして下さい」上京以来8年。平岡義彦は、子会社を任せるという社長に断り、ボーナスのもらえない人間となった。生活の安定よりも原稿の書ける時間が...
青山物語1979~郷愁完結編~
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青山物語1979 郷愁完結編 (光文社文庫)
商品説明
「正社員から嘱託(しょくたく)にして下さい」上京以来8年。平岡義彦は、子会社を任せるという社長に断り、ボーナスのもらえない人間となった。生活の安定よりも原稿の書ける時間が欲しい。小説家になる夢を持ち続けていた。仕事は今までどおりこなし、同僚の愚痴も聞く。そんな義彦にも淡い恋の予感が……。恋に仕事に、青春の日々を過ごした青山。ここに著者の原点がある!
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紙の本
落ち着くところに、落ち着いた
2004/02/02 11:23
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投稿者:カラビナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
氏の書籍の愛読者ならご存知のとおり、「青山物語 1971」「青山物語 1974」に続くシリーズ 3作目にして、サブタイトルにもあるように完結編です。1974 発行時の予定では3年おきになって、本書も「青山物語 1977」になるはずだったのですが… 氏のファンの集まる web サイトでも相当長い間「1977 はまだかな」と皆をやきもきさせていたわけで。
ともあれ、シリーズのこれまでや、氏のほかの小説・エッセイなどを読んできた人からすると半ば予定調和ですが「落ち着くところに落ち着いたな」といったところでしょうか。
青春譚(主人公は既に30代ですが…)として、爽やかに読めます。ちょっとうまくまとめすぎという気もするくらいで。まぁ、年齢的にもシリーズの前の作品のように主人公が「ヨレヨレ」の精神状態になったりってことがなくなって、スマートな立ち振る舞いもできるようになった…けど志は忘れてないぞ、というのがこの本の語っているところで、うまくまとめすぎ、といってしまうのは可愛そうですね。もう一波乱あってもいいのに、と単純に思ってしまったことは一応書き留めておきます。