- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 販売開始日: 2012/02/24
- 出版社: 集英社
- レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫
- ISBN:978-4-08-630528-0
電子書籍
ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円
半額弁当争奪バトルに青春を賭(か)ける佐藤洋(さとう よう)たちHP(ハーフプライサー)同好会は合宿を終え、地元に戻って日常の争奪戦に精進していた。そんなある日、佐藤のか...
ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円
ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)
商品説明
半額弁当争奪バトルに青春を賭(か)ける佐藤洋(さとう よう)たちHP(ハーフプライサー)同好会は合宿を終え、地元に戻って日常の争奪戦に精進していた。そんなある日、佐藤のかつての憧(あこが)れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部(ひろべ)さんが転校生として現れる。傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の振る舞いをする彼女に、案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、しばしの沈黙を破り、再び立ちはだかる猟犬群たちの乱入で戦闘は激化していき…! 佐藤は「狼(おおかみ)」としての誇りを失ってしまうのか!? それとも秋鮭(あきざけ)のごとくスーパーに戻ることはできるのか―――!? 庶民派シリアスギャグアクション、原点回帰の第5弾!
アサウラの幻のデビュー作&初期作品が電子版で復刻!!
大ヒットシリーズ「ベン・トー」の作者・アサウラのデビュー作&初期作品2タイトルが電子版で復刻!
電子版配信にあたり著者より寄せられた「あとがき」も収録!
■デビュー作にして問題作!『黄色い花の紅』
■幻の初期作品『バニラ A sweet partner』
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紙の本
争うのは半額弁当だけではなく、自分の在り方
2010/01/23 22:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
狼として着実に実力をつけてきた佐藤は、ボス犬である山原が率いるダンドーと猟犬群を抑え、半額弁当を獲得することに成功する。この事実は、弁当をとる事を優先するために犬となった山原のプライドをいたく傷つけ、佐藤は山原につけ狙われることとなる。
そんな因縁が生じたころ、佐藤の学校にかつてのあこがれのクラスメート広瀬さんがやってくる。妹系アイドルとして活躍する彼女は、昔と変わらない様子の佐藤に少し興味を持ち、色々な事に連れまわすせいで、徐々にHP部や半額弁当争奪戦から遠ざかる結果になるのだが。
今回は半額弁当争奪という熱狂の外にいる人間が物語の中心人物になっている。アイドルという一般社会でも通用する価値と、闘って勝利した結果獲得する半額弁当の価値。とても釣り合わないように見える二つの価値のうち、本当は何が重要なのか?腹の虫という嘘偽りのない本能が佐藤を答えに導きます。
前半のストーリーとも重なるけれど、一見ダメに見える人間でも、抑える所さえ間違わなければ、自分やだれかにとっての良い結果を導き出せるということでしょう。
紙の本
過信と偽りの虚飾を一蹴する雄々しい真の≪狼≫
2010/01/25 21:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
原点回帰で挑んだ本巻とのことだが、内容的にはむしろこれまでに無い要素を用いて、改めて≪狼≫の熱き血潮を浮かび上がらせる展開だった。これまでに無い要素とは、第1巻のレビューで「傍から見れば大変しょーもない世界である。無価値である」とした、半額弁当奪取に参加しない、関知しない人のことである。半額弁当や、それに集う≪狼≫達を見下す佐藤の幼馴染み【広部蘭】の言動に読み手も時折歯噛みするのだが、同時に解らなくもない彼女の内面も示される。そこに描かれる表面上の理解と自己否定が、内心憧れ続けていた“本物”への渇望の裏返しだと気付き、佐藤がこれまで見せたことの無かった態度、視線、凛とした心意気、すなわち心から好きなことに熱中する一途な想いと空腹という根源的な状況に触発されて、一度は蔑んだ半額弁当が、スーパーが、≪狼≫達の存在が劇的に変わっていく、その経緯が何とも溜飲の下がるクライマックスとして描かれていた。最後の挿絵が見事な結末を表している。この広部さんは今後も登場して欲しい、生まれ変わった姿で佐藤の前に早く現れて欲しいキャラである。
他にも自らの想いを半ば無理矢理閉じ込めた人物が出てくる。ダンドーと猟犬群の頭目【山原】の想いもまた解るだけに切なさを内包しているが、ここにあるのは一種の諦めなのだろうか、現実的な妥協なのだろうか。そして最後の闘いにその答えは見つかったのだろうか。しかし、ダンドーこと壇堂先生も不惑を迎えて頑張るネ!
今回は著莪との甘過ぎる密着が減少した(1章の最後に佐藤と何処へ走り去ったのかは激しく気になる)代わりに沢桔の“姉妹漫才”だったり、白粉さんの佐藤集中攻撃だったりと、違った面白さを見せている。できれば里帰りしたのだから佐藤父母の大フィーチャーがあってもよかったかも(母は面白かったけど)。
紙の本
漢の物語とラブストーリー
2018/10/16 16:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
半額弁当争奪戦の物語のはずなのに、熱い男のストーリーと
ラブストーリーが展開してます。
ちゃんとまとめてる作者さん、すごい!