最上の命医　4

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投稿者：くまくま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　副院長の妨害を難なくかわし小児外科も徐々に安定軌道に乗ってきた。しかし、医局の人事権を維持するため、西条をつぶすために副院長の出身大学から総長が乗り込んでくる。彼の陰謀を跳ね除け、西条スタンダードの横隔膜の再建手術を行うことが出来るのか。そして、西条に見つかる問題点とは？

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投稿者：透子　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

手術に失敗した波賀に代わって緊急処置を行い、成功させる命たち。
副院長はこの件で命を糾弾させようとするが失敗。そして、副院長の後ろ盾が現れ……

どこかで見たような感じの気持ち悪い人が出てきました。
大丈夫なの？　と不安になりました。
が、命にはそれも通用しないと安心したら、思いがけない方向から暗雲が！

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投稿者：melon　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

命の「俺がスタンダード」発言は格好良い。誰かが世界初の手術をしたから、その術式があるわけで、手術も常に進化しなければならない。もっとも斬新なアイデアはそう易々と生み出されるものではなく、それまでの方法を使っていたのには何らかの理由があるわけで、本書のように次から次へと新しい術式を開発していくのには違和感がありますが。

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投稿者：ダブルディ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本作品は、１巻から２巻・２巻から３巻に跨った話が、
重要であったように、３巻からこの４巻に跨った話が、
大きな意味を持っている。
　本作品の主人公である小児外科の西條命のパートナーである
心臓血管外科の桐生危が助手を、その上司が執刀医を務める
手術において、トラブルが起きる。
　命は、危や３巻から登場した麻酔科の高島（こうしま）雅と
危険な方法において、そのトラブルを解決する。
　危険というのは、患者にとってもであるが、命の医師免許が、
剥奪されるかもしれないという意味でもある。
　ところで、その手術の執刀医である危の上司は、
問題がありすぎるほどある人物である。
　今回のトラブルもこの執刀医に、原因がある。
　その問題のある危の上司が、ただ患者を救うために、
自分の現在の立場を失うかもしれない状況を顧みず、
必死に治療する命を目の当たりにして、心を入れ替えるという
本作品の王道的パターンに。
　その手術の事故報告書は、危の上司である問題の執刀医が作成する。
　本作品の現状における悪役的存在である危の兄である
桐生奠（さだめ）は、その執刀医に対して、命たちの行動に
問題があったという事故報告書を作成するように要求する。
　その執刀医が、作成した事故報告書の内容は、・・・。
　そして、その執刀医が、その後取った身の振り方は、・・・。
　３巻にも描かれていたそして、本作品のテーマの１つでもある
医師の“無限の樹形図”の苗が、院外に植えられることになった。
　この話の中に、ある絵本のストーリーをさりげなく挟み、
そのストーリーを命の立場のたとえにしたところもなかなかである。

　この巻には、それ以外にも奠の親玉にあたる新たな悪役が、登場したり、
命が、彼の生後すぐに行なった手術の影響から体調を崩したり、
新キャラクターが、もう２人登場したりと、読み所満載。

　そして、この４巻１冊を通して、高島雅が存在感を発揮する。
　一方、奠の悪役としての力量の高さもしっかり描いている