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電子書籍
600万人の女性に支持される 「クックパッド」というビジネス
著者 上阪徹
午後4時、今晩のおかずを600万人の女性が検索する、日本一の巨大サイトの運営、収益構造に迫り、新しいビジネスのあり方を探る。・女性なら知っている。料理サイト「クックパッド...
600万人の女性に支持される 「クックパッド」というビジネス
六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス (角川SSC新書)
商品説明
午後4時、今晩のおかずを600万人の女性が検索する、日本一の巨大サイトの運営、収益構造に迫り、新しいビジネスのあり方を探る。・女性なら知っている。料理サイト「クックパッド」 ・就職を選ばなかった男が、辿りついた目標 ・クックパッドは、なぜ「女心」をつかんだのか ・細やかなサービスを実現するのは、テクノロジー ・広告を見た人から「ありがとう」といわれるサイト ・600万人を呼び込む「経営」と「マネジメント」
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紙の本
本質を掴んだ"恋愛"指南書
2009/06/26 14:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろでむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クックパッドは女性を顧客にしているビジネスだ。
本書から、企業や事業の経営・運営に、組織マネジメントに、新規事業開発や新しいビジネスモデルの開発、システム作りにおいて、示唆が得られる。
相手が女性であるということは、男性向けの恋愛にも応用できると感じた。
重要なポイントは、相手を理解する、ということ。
FR社長の柳井さんの好きな言葉でピータードラッカーの名言のひとつである、「顧客を創造する」と同義語だ。
相手を理解し、相手が求めているものを想定して、ゴールを決める。
ゴールに向けて、徹底的に定量的でロジカルに攻めていく。
佐野さんの言葉「優れたドアノブは押せばいいか引けばいいかがすぐわかる」を本書で見て、村上春樹氏の新作「1q84」で出てくる"説明しなくてはわからないことは、説明してもわからない"を思い出したのは僕だけだろうか…。
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■目次
はじめに
序章 女性なら知っている。料理サイト「クックパッド」
第1章 就職を選ばなかった男か、たどり着いた目標
第2章 クックパッドは、なぜ「女心」をつかんだのか
第3章 細やかなサービスを実現するのは、テクノロジー
第4章 広告を見た人から「ありがとう」といわれるサイト
第5章 600万人を呼び込む「経営」と「マネジメント」
おわりに
■詳細
<はじめに>
<序章 >
・30代女性では4人に1人がクックパッドを利用している
・女性のネットユーザーがせっかちでわがままな人が少ないないのだ
・クックパッドがユーザーに提供している代表的な機能は、わずか二つだけ
・女性ユーザーの既婚比率は74.6%
・女性を集める代表的なサイト「ウィメンズパーク」「オレンジページnet」「アットコスメ」
・彼女たちは料理が好きなのかといえば、やはり食べてくれる人が「おいしい」といってくれるからだ
・サイトを訪れる目的は、「今日何食べよう」という献立の意志決定のヒント
・クックパッドは、レスポンスの向上に徹底的にこだわった
・材料を検索窓に入れる場合、その材料を生かしたい場合と、その材料を大量に消費したい場合の両方のケースがある
・クックパッドに情報として掲載される以上、「料理が楽しくなる」ものでなければいけない
・「Ruby」を使った規模としては、おそらく国内最大規模、世界でも6位
・「毎日の料理が楽しみになる」「ナンバーワンになれる」「儲かる」の3つが得られるものしか事業展開しない
・「大事なことは、多用な価値観がちゃんと共存できること。それぞれの人が、それぞれおいしい、と思えること」
<第1章 >
・「大学でやれることは限られますから、早いうちから勉強をしておいたほうがいいんです」
・会社に就職する、とは、お金の保証がなくなる、つまり自分の弱い部分を会社に預けてしまうことになる
・世の中を動かす要素は、テクノロジー、個人の認識が変わること、政策の3つ
・アンティグワ・バーブーダ
・おいしい料理は確実に人を笑顔にする
・有限会社コインの名前の由来「コ」「イン」
・創業以来、クックパッドは一度も、サイトの宣伝広告を打ったことがない
<第2章 >
・「サービスの送り手というのは、知らず知らずのうちに、お客様やユーザに甘えてしまうんです」
・大事なことは、ユーザーを正しく理解しようとすること。なんとなくの理解では、なんとなくの満足しか期待できない
・この入力をいかに簡単にするかに、強烈なこだわりを持ってきたことだ
・大事なのは、自由度とフォーマットとのバランス
・簡単に、かつ、楽しく行えること
・「レシピを載せることに関しては、説明を見ないでもできるようにしなければいけない」
・「優れたモノは、無言語なんです」
・検索キーワードの分布を出してみると、約200語が8割くらいを占める
・「割れ窓理論」
・アイトラッカー
・13文字を超えると可読性が下がり、24文字を超えるとさらに下がる
<第3章 >
・結果を出している企業と出せない企業の違いは、ゴール設定の違い
・成功しているサービスには、なんらかの使命感や問題意識があるはずだ
・「リアル店舗の空間設計とは、すなわち動線なんです」
・ウォークスルー
・こんな道もありますよ、と選択肢を用意してあげる
・ディクアクセス
・とにかくロジカルなのがクックパッドの大きな特色
・エンジニアはリアリティが薄れていきがち
<第4章 >
・「成功するまでやれば、成功するんだ」
・「必要なのは、利益が生み出せる仕組み」
・「クックパッドが苦戦したのは、成功事例がなかったから」
・「両者が嫌な思いをせずに、ウィンウィンになれるようなプラットフォームが設計できるかどうか」
・「家庭を守っている女性というのは、社会から評価されるチャンスが意外と少ないんです」
・「定番ブランド商品の需要上げ」「ロングテール商品の再評価」「新製品の垂直立ち上げ」
・読み手の目線にいかにうまく合わせていけるか
・若い主婦の間では、ホットケーキ粉がストック食材になっているのだという
・ユーザーに考えてもらう、というのがクックパッドでのプロモーション
・616万人のユーザーが、残ったレシピを使って継続的に情報を共有する。一過性ではない継続的な露出効果を得られる
・「動機付けがあったなら、モノを買う理由が生まれるんです」
・「必要なのは、丁寧なコミュニケーション」
・「実は消費者は買いたいんです」
・事業の基準は、グッドはやらない。ベストをやる
・数値化してのゴールのイメージを定めることが大切
・「まかない制度」
・「会社の価値観、プライオリティを共有することが、正しいアウトプットを生むと思うんです」
・「個人がやりたいこと、得意なことと、給料が上がること、この3つが重なる場所に自分をポジショニングできるかどうか」
<第5章 >
・事業の基準は、グッドはやらない。ベストをやる
・数値化してのゴールのイメージを定めることが大切
・「まかない制度」
・「会社の価値観、プライオリティを共有することが、正しいアウトプットを生むと思うんです」
・「個人がやりたいこと、得意なことと、給料が上がること、この3つが重なる場所に自分をポジショニングできるかどうか」
<おわりに>
・自己実現は、何のための自己実現なのか、こそが問われなければいけない
・自分は誰のために仕事をしているのか、常に意識することだ
・自己実現や、自分探しは他社との関わりの中にこそあるのである
紙の本
女性向けビジネスの参考書
2012/07/13 18:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:満点ぱぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、女性向けのビジネスを考えていますが、参考になる点が多々ありました。
電子書籍
クックパッドのポリシー
2019/08/05 06:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バジリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クックパッドが出来てからずっとお世話になっていましたが、今だに人気のサイトについて随分前に出版されていた本ですが、最初からの歩みに興味もあり読んでみようと購入しました。
最近は同じようなレシピサイトも多い中、検索しやすいのでよく利用していたのですが、その企業努力を知るとまた納得できました。