箱庭のチェリー
著者 夏生タミコ (著)
高校生の遠野は、近頃教師の奈月が気になっている。それは恋ではなく、冴えなすぎる外見とおどおどした態度で舐められている奈月への憐れみに近い。ある日、級友の一人が罰ゲームで奈...
箱庭のチェリー
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商品説明
高校生の遠野は、近頃教師の奈月が気になっている。それは恋ではなく、冴えなすぎる外見とおどおどした態度で舐められている奈月への憐れみに近い。ある日、級友の一人が罰ゲームで奈月に嘘の告白をする。悪ふざけと気づかず「返事は待ってほしい」と答えた奈月に級友は焦り、遠野に尻拭いを押し付けてきた。だが相手が生徒とはいえ、人生で初めて告白されたと嬉しそうにしている奈月に本当のことが言えず……。みずかねりょう先生の口絵・挿絵収録。
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初々しい二人のお話
2013/02/12 12:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校三年生の遠野(攻め)とその高校の歴史教師、奈月(受け)のお話です。
夏生さんのデビュー作だそうです。
「ガラスの向こうは鮮やかだった」と表題作「箱庭のチェリー」の二つのお話が収録されています。
「ガラスの向こうは鮮やかだった」、は遠野視点のお話です。
高校生活のありふれた日常のなか、奈月という冴えない教師のことがふと、気になりだす遠野。
そこからお話は進んでいきます。
本当にこんな教師がいたら嫌だなぁと思うくらい臆病な奈月ですが、
真面目で正直で恋愛も未経験なとってもピュアな人でした。
遠野は最初は仕方なく奈月にかまっていたはずなのですが、そんなピュアな奈月と接していくうちに
どんどん惹かれていくことに。
ちょっと中弛み感はありましたが、恋していく過程が自然に書かれていました。
表題作「箱庭のチェリー」は奈月視点のお話です。
遠野が卒業して枷がなくなったはずなのに微妙に距離が遠のいていく二人が書かれています。
じれったくもありますが、奈月だからこそこれもアリか、と思えましたね。
とてもありがちな設定、先生と生徒ですが、とても丁寧に綴られているなぁと思いました。
変に凝った文章でも、文体でもなく、自然に書かれているところに好感が持てました。
安心して最後まで読めるお話なので王道を読みたい方におススメしたい作品です。
受けがいまいち
2018/08/31 23:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本気でないのに先生に告白してから気になりだして…という設定。
受けである先生のうじうじ具合などが、すでに読んだ木原さんの作品をほうふつとさせてしまい、二番煎じとしか思えませんでした。
さらにキャラ的に受けの後ろ向き具合が後編になっても一向に改善されないうえ、恋愛脳状態になっていて、社会人としてどうかとイラつくことこの上なし。
攻めが成長していい男になっていただけに、余計に受けの成長のなさが目に付いたのかなと思います。