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史記(2)項羽と劉邦 中
著者 久松文雄
かつて日本の教養人が必ず読んだという司馬遷の『史記』。中国大河ドラマを描いた『史記』は歴史ドラマとしてのおもしろさだけでなく、人生訓や格言にもあふれた大人のための教科書だ...
史記(2)項羽と劉邦 中
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商品説明
かつて日本の教養人が必ず読んだという司馬遷の『史記』。中国大河ドラマを描いた『史記』は歴史ドラマとしてのおもしろさだけでなく、人生訓や格言にもあふれた大人のための教科書だったのだ。『スーパージェッタ―』や『冒険ガボテン島』で一世を風靡した漫画家・久松文雄が描く『史記』の世界。
「先に咸陽に入った者を漢中王とする!」楚王の檄のもと、漢中をめざす項羽と劉邦。はたしてどちらが先に漢中を制覇できるのか!? 張良や范増など、綺羅星のごとき名将が大活躍する「項羽と劉邦」編の中巻―――。
目次
第八章 法三章
第九章 虞美人
第十章 鴻門の会
第十一章 壮士樊カイ
第十二章 咸陽焼亡
第十三章 義帝暗殺
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一進一退
2021/08/19 12:32
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
背水の陣を敷いた項羽が秦軍を破り、一躍反秦勢力の中心人物となりました。さらに章邯を配下に入れ、大軍で関中へ向かいます。関中の秦軍と対峙した劉邦は、張良を使者として戦わずして秦軍を降伏させることに成功します。秦の宮廷内の混乱をうまく利用した賢明な策でしたね。四十万の兵力を持った項羽が、鴻門の会で劉邦を切らなかったのは、最大のターニングポイントになったと思います。たった一つの躊躇が悲劇を生んだのでしょう。なぜこのとき項羽が躊躇ったのか、そのあたりをもっと知りたいなと思いました。阿房宮の虞美人の逸話はかなり脚色されているのだろうと推測します。西楚の覇王となった項羽は、劉邦を南鄭に追いやり、義帝を追放したあと暗殺しますが、この頃が項羽の絶頂期でしたね。この時点では劉邦が再び台頭する気配を感じることはできませんでした。