なのはなさんのレビュー一覧
投稿者:なのはな
2021/09/28 12:29
愛すべきキャラ
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
お高くとまった意識高い系のOLのおたゃらけた話かと思っていましたが、読んでみるとなかなかこれがいい話ばかりでとっても素敵な気分になれました。主人公の白川さんはメイクが趣味で可愛い系のOLで、男性からチヤホヤされたり同性から妬まれたりしますが、白川さん自身は全然気にしてません。それが我一人行くというお高くとまっているのではなく、私もみんなも幸せになったらいいじゃん、という崇高な確固たる想いがあるからなんです。白川さんに周りの人が影響されてどんどん変わっていく様を見るのがとても嬉しかったです。白川さんはとても前向きな姿勢でそれでいて自然体という今まであまり居なかったキャラで新鮮な感じがしました。とても良い漫画だと思います。
電子書籍世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
2021/03/02 13:10
生き方の参考になります!
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
自分の本当にやりたいことを探して、好きなことをして一生を過ごすのを目標に作られた本書は、豊富なワークシートなどもあり、実践向きです。本当にやりたいこと、というのは、すぐにやれることではなく、長期的にやり続けられる一生ものの「やりたいこと」を探すように促しています。そしてそれを見つけたらさっさとやり始めて幸せになりましょう、と実にシンプルな主張です。導かれるままに自分のやりたいことを探してゆくとちゃんとそのきっかけが見つかるように構成された良い作りの本でした。
電子書籍余命10年
2020/12/21 13:59
生きる大切さを感じました!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とてもリアルで余命10年を宣告された茉莉の心情が見事に表現されていました。死を恐れなかった茉莉が早苗や和人らと触れ合ううちに大切に想うものが出来、死が怖くなる。それを自ら断ち切って死の準備をする茉莉の姿には胸が詰まる思いでした。明るく生きようと努めても、不条理な事実を前にして心境が不安定になり、周りに迷惑をかけてしまう茉莉の葛藤は、助けてあげられないもどかしさを感じました。生きることの大切さを考えさせられた素晴らしい物語でした。
電子書籍紛争でしたら八田まで(1)
2021/11/29 06:29
優しさのある漫画
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
八田百合という紛争解決コンサルタントとでもいうべき役割の女性を主人公とする漫画です。依頼を受けて世界各地の紛争地に出向いて、そこでもトラブルを解決する話なのですが、リアルバイオレンスサスペンス的な漫画かと思いきや、ギャグテイストを含みながらもなかなかの本格的な政治漫画になっています。紛争と言ってもその国ごとに異なる事情があることがとてもよく分かる漫画ですね。学生でも大人でも読んで勉強になる作品だと思います。力で解決する場面もありますが、基本的に百合の知性的な対応が印象的です。なるべく全てが丸くおさめるように、というところを考えているのである意味とても優しさのある漫画だと感じました。
電子書籍新装版 殺戮にいたる病
2021/08/12 02:07
見事に作者の罠にはまりました
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
サイコホラーなので、残虐な描写が多くて読みづらかったのですが、終わってみれば、とても見事な傑作ミステリでした。作者の仕掛けた巧妙な罠にまんまと嵌ってしまいました。複数の語り手の視点で、猟奇殺人について語られるのですが、ジワジワと迫り来るような事件の核心に読み手の心までグイグイ引っ張られる気がします。詳細に読むと伏線があちこちに引かれており、納得のいくトリックとなっています。サイコな話なので、ストーリーそのものは正直なところ好きになれませんが、本格ミステリとして歴史に残る傑作であることは間違いないと思います。
2021/06/29 21:21
非常にわかりやすいです
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私は典型的な95%社員ですね。当てはまることが非常に多いです。会社にいるテキパキと仕事を進めていける少数の社員に当てはめてみると、確かにこの本に書かれているようなことが該当します。常に前向きで、動いてるけど連絡を怠らない、自分がよく動くけど周りもうまく使っている、新しいことにいつもチャレンジしている……など挙げればキリがありません。5%の社員にはなれなくても、少しでもそれに近づけるよう努力していきたいと思います。この本には模範となることがいくつも書かれているのでとても参考になります。
電子書籍小鳥を愛した容疑者
2021/06/29 20:58
薄巡査の動物優先の姿勢が面白い!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
須藤元警部補と薄巡査のコンビが面白かったです。特に薄巡査の動物愛は本物で徹底していて、それが憎めなくて逆に好印象でした。殺伐とした事件を扱うミステリにもかかわらず、薄巡査はもちろんですが、須藤元警部補からも動物愛が感じられて、小説そのものが優しさを醸し出しているように思いました。本格ミステリとしても伏線や手掛かりいっぱいの、推理が冴える本格的なものになっています。
電子書籍「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本
2021/03/02 13:15
タイトル通りの啓発書
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「執着する」とはどういうことか、について書かれています。執着をやめるというのは、別れるとか捨てるのような暗いイメージがありますが、実はもっと前向きで明るいことなんだよ、とこの本は教えてくれます。いろいろな事例をもとにパターンを解析し、執着の正体と執着のはずし方を指南する本書は悩める人々の助けとなることでしょう。
言葉でいうと簡単そうですが、こればかりは自分が実際に試してみて実感しないことには前に進めないんだろうな、と思いました。
2021/02/03 12:14
豊富な事象を取り上げているのに感心しました
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
上巻よりもさらに読みやすいものになっています。とても素晴らしいと感じました。ここまであらゆる事象に対して真っ向から向き合って、矛盾のないような理屈を築き上げ、最後までご都合主義だらけで突っ走った本には今まで出会ったことがありません。創り話はここまで徹底的にやってこそ、説得力が増すのだなあと感心しました。世界の、歴史の複雑な情勢から綻びが出ないようにうまく事象を選んで辻褄の合うように組み上げる技術はたいしたものです。確かに誤字はあるし、下巻は特にもうほとんど「教え」みたいになっていますが、それでもとても面白い読み物でした。
電子書籍屍人荘の殺人
2020/10/30 22:41
新しいタイプの本格ミステリ!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
良い意味でとんでもない本格ミステリでした。ゾンビが今にも襲ってくるかもしれないのに殺人事件の推理に勤んでいるのはシュールな状況ではありますが、謎解き自体は実に論理的で、犯人とトリックには驚きました。ゾンビの特性を最大限に発揮させた上でのアクロバティックな密室殺人事件の謎解きには特に感銘を受けました。またもちろんパニック小説としても面白いです。続きを予感させるストーリーの締め方、良かったです。
電子書籍四十七大戦(1)
2023/01/29 04:33
都道府県の擬人化の発想が面白い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
都道府県対抗のバトル漫画。最近流行の形式の漫画ブームに乗っかった企画ですね。都道府県を擬人化したキャラで、全国最少県の鳥取県を主人公にした点はよい着眼点だと思います。地元に愛着がある人は多いでしょうし、甲子園を始めとして都道府県で競い合う習慣は根強く残っていますから、すんなり読める設定だと感じました。漫画の中では地元の名産や特徴がたくさん出てきて、一種の観光ガイドにもなっているところが面白いです。鳥取や島根レベルだとどうしても自虐ネタが多くなりがちですが、それでもおそらく地元の人が読んでも怒るどころか楽しめると思います。最初の相手が島根、次が山口と徐々にランクアップしてゆくのが楽しかったです。スタバとかリアルな時代を取り入れているのも良かったです。バトルもそれなりに面白いし、まあ批判も受けやすい漫画だとは思いますが、わたしはとても楽しく読めたのでこういう漫画はありだと思います。
電子書籍少年のアビス 1
2022/01/10 15:20
一筋縄ではいかない作品
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
非常にシリアスで田舎が内包する問題と若者の葛藤に鋭く斬り込んだ意欲作だと感じました。限りなく死と近接した生、愛と友情と地域の閉ざされた関係に縛られる痛みが激しくぶつかり合う様を見事に表現していると思います。絵柄も落ち着いていて、内容的にはいやらしくてもあまりそれを感じさせない上品な感じもするし、それでいてかなり深刻な展開になるという微妙なバランスもうまいです。人間関係においては時折サプライズ的な要素もあり、なかなか一筋縄ではいかない作品でした。しっかりした構成の良い漫画だと思います。
電子書籍その淑女は偶像となる 1
2021/12/27 07:26
素晴らしい漫画だと思います
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
第一話からのつかみがすごいです!圧倒され、そして何より感動しました。アイドルだった女の子と現役アイドルの出会いと新たなる挑戦。シンプルですが、勢いとメリハリがあり、漫画に躍動感がありました。巻全体を読み終わってあらためて漫画の力ってすごいと思います。この熱血ぶりが嫌味なく爽やかに気持ちよく表現されているのに感心しました。文章でも動画でもなく、漫画ならではの熱量がヒシヒシと伝わってくる、そんな素晴らしい漫画です。
電子書籍パリピ孔明(1)
2021/11/09 04:36
最高に面白い!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
歴史好き、三国志好きにはたまらない設定ですね。あの孔明が現代に蘇って歌姫をプロデュースしたら?という発想がユニークですごいと思います。初めて現代にきた孔明がすぐに現代に溶け込んでいく様は、まさに天才孔明という感じでした。またアマチュア歌姫の歌に感動して、彼女の軍師として身を捧げる覚悟をするというのは実に孔明らしい。劉備を選んだ孔明なら、真に才能ある本物を見極める才覚があるでしょうから、そのあたりのストーリー運びは完璧ですね。イベント企画などで孔明が軍師としてどんな戦略でくるのか、毎回それがとても楽しみです。
電子書籍魔法科高校の劣等生 追憶編1
2021/11/08 07:03
初々しさがあります
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
深雪と達也が中学生のときのエピソードを描いたエピソード0とでも言うべき漫画シリーズ。まだ達也のことを他人のように思っている深雪が初々しかったです。この物語の中でも達也の天才ぶりを垣間見ることができ、有意義でした。本編のような派手さはまだないものの、二人が置かれた境遇には興味を惹かれました。今後深雪の心理にどのような変化があるのかが楽しみです。