紙の本
泣けました・・・
2022/03/15 18:51
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投稿者:**** - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛犬を亡くしたばかりの身にとっては、ボロボロ泣けるお話でした。
松尾さんのイラストも、今までは何か解らない冷たさがあって嫌いだったのですが、
本書を読むと、シックリきました。
きっと、これから何度も読み返すと思います。
紙の本
好きだなあ、こういうお話。
2016/05/19 19:27
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
失われていくもののお話はやっぱ好きだ。儚さがいいのか、きれいに消えていく潔さがいいのか、そこらへんは曖昧だけれど。8歳までのなぎちゃんに憧れる。恋のことをいろいろな物や動物や地縛霊に尋ねて、それでもピンとこなくて。ゆきちゃんの「なつかしくなるわよぅ」がなぎちゃんには謎だったけど、大人になるにつれ「懐かしさ」を感じるようになる心の過程。うまいなあ。なぎちゃんはちょっと特殊だけれど、こういうのって普遍的。誰にでもある思い出だったりする。ミケの生まれ変わりの男の子。お母さんとの対面のさらりとしたやりとりも秀逸。
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私のなくしたものたちに思いを馳せた。
いい作品を読んだ後、それぞれにユニークな特別な読後感に浸れる。読み終わった後、たまらない気持ちになった。
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以前も角田光代さんと松尾たいこさんのコラボの作品を手にしてすごく良かったのを思い出し、今回もきっと良いに違いないと思って購入。
なんだか読み終わったあと号泣してた。せつなくてあたたかくて、自分が今まで知らず知らずなくしてきたものに気付かされたというか。
私も自分がなくしたものたちの国にいきたい。忘れてたことを謝りたいような、でもそんなこと必要ないのもわかってる。
ただ、なくしたものをぎゅっと抱きしめて、また会えた喜びをかみしめたい。そしてまた違う形で会うことを約束したい。
いや、約束なんていらないんだよね、どうしたって出会ってしまうんだから。
うん、ほんと、いい作品。
なくしたものは私を待っててくれてる。だからなくしたことを悲しまなくていいんだ。
待っててくれてるし、また会える。
さよならは別れじゃない。
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不思議な連作短編集。
「なくしたものたちの国」という発想が素敵です。考えたことはなかったけど、ものをなくすことについて、無意識に絶望的なことのように感じていました。
なくしたものが在り続けることのできる場所があると思ったら、(本編でも書かれていたように)安心します。なくしてもどこかでいつか出会えると思ったら嬉しいです。
優しい発想だと思いました。
静かで、不気味だったり狂気じみてたり、でもどこかやさしい、各編読み終わる毎になにかジワーっと心にくるお話でした。
きれいな色使いのイラストなのに、静けさに、満ちていて物悲しく感じます。
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コラボ前作と違い、一人の女性の一生の物語なので読みやすかったですね。ただ、絵にも重要性がかかるので小説の内容には少し物足りなさがありました。
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ナリコの少女から年老いるまで。
彼女を取り巻く不思議なこと。
その不思議は切なくて甘酸っぱくてほろ苦い。
それらは、もしかしたら私も経験していたかもしれない。
そして、忘れてしまったのかも?
そんな風に話の世界に浸ってしまうのが、心地よい。
2015.5.13
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ステキなイラストを味わいながら少しずつ大切に読みたいと思っていたのにあっという間に読んでしまった。ミケの銃一郎の話は電車で読んでしまい涙を堪えるのが大変だった。
気づかずに無くしてるもの忘れてるもの、そういえば色々あるな…
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忘れてもいいのよ。姿をかえても、かたちをかえても、こうしてまた会える。
私のなくしたものたちのことを考えながら読み進めていって最後は、どばーと泣きました。ぐっときました。
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内容(「BOOK」データベースより)
いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。たとえば、赤ん坊のときに好きだったぬいぐるみ。水玉模様のかさ。初めてできた友だち。恋とは気づけなかった幼くてまばゆい初恋…。松尾たいこの彩り豊かなイラストから角田光代が紡いだ5編の小説には、そんな愛しくてなつかしい記憶がぎっしり。人生の出会いと別れをこまやかに綴った、せつなくもあたたかい作品集。
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幼い頃の思い出をたくさん思い出しました。ずいぶん、長いこと開けていなかった引き出しの中を見た気持ちになりました。大切にしなくちゃいけないものがたくさんあるなぁ。
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角田さんと松尾さんのコンビ、とっても合ってる!
ミケのおはなしが一番スキかな。
ゆきちゃんの喋り方がかわいい。
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角田さんの小説はうまいと思うけれどゾワリとした感覚がありそこがあまり好きではなかった。
「なくしたものたちの国」はまるで子供の時に楽しみにしていた学研の学習の夏休み特大号を彷彿させる。物語と一流の画家による挿絵。物語と絵が拮抗していた。学校へいかなくていい嬉しさと子供にとってはたくさんのお話が収録されていてワクワクとベージを開いたあの日、、、、。
ユーモアあり、ホロリとする場面もたくさんあり、不覚にもこの歳になって最後はじんわりと涙が。
今年読んだ一番好きな小説になるかもしれない。
なくしたものは、きっとなくなってはいないんだね。
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あーーーーすきだな、と思う。
角田さんの本は、これ読まなくてもよかったかも…って思うのと、ああこの本が読めてよかったって思うのと、両極端だけどどっちもある。けどこれは後者。読めてよかった。手にとってよかった。よくわからない話だって思う人もいるだろうけど、わたしにはすごくよかった!
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なかなか面白かったです。短編集かと思いきや、少しずつ重なっていて、前話の”私”のその後が判る。
失くした物たちの国がある、というのは、少し怖くもあり、でも懐かしくもあり。